時間単位で切り替えられる電子看板から、空間を創り出すプロジェクションマッピングまで。デジタルサイネージの技術はどんどん進化しています。

そんな中、近年注目を集めているのが3Dホログラムです。今回は3Dホログラムの特徴や種類、そして企業での活用法をご紹介します。

3Dホログラムとは

私たちが映像を見るにはテレビやパソコン、スマートフォンなどのディスプレイが必要になります。通常そのディスプレイに映し出されるのは2D(平面)の映像です。

3Dホログラムとは、今までの2Dだった映像を3D(立体)で記録してデータ化し、3Dで映し出す技術のことです。記録の際、物体が放つ光「物体光」を記録することで3Dとしての情報をデータ化できます。

角度を変えてみると、前・側面・背面まで見ることができ、まるで目の前に本物の物体があるように見えるのが特徴。映画館などで使っていたような3Dメガネも不要です。

参考:
3Dホログラムとは?|株式会社 国建システム

3Dホログラムの種類

3Dホログラムはまるで何もない場所に物体があるように見えますが、実は特殊なディスプレイと視覚トリックを活用しています。3Dホログラムを映し出す技術にもいくつか種類があるため、代表的なものを3つご紹介しましょう。

ペッパーゴースト型

ペッパーゴースト型とは、半透明のスクリーンに映像を透過させ、光を屈折させて立体的なホログラムを投影する方法です。

スクリーンの向こうにある景色と投影された映像がどちらも見えることで、実際にそこに物があるように錯覚させます。

しかしペッパーゴースト型は立体的に見えても実際に立体ではないため、光の当て方や見る角度などに制限が多いことが課題です。

水蒸気型

スクリーンではなく水蒸気を使って3Dホログラムを映し出す方法もあります。水蒸気は光を反射させるため、水蒸気の中に映像を投影することで立体的に見せるんですね。

水蒸気に触れることで映像を変化させることはできますが、逆に言えば風などによって映像が乱れやすいです。

ブレード型

光源がついたブレードを高速回転させることで、ブレードの中に立体的な映像を映し出す方法です。

ブレードは超高速で回っているため人の目には見えず、3Dホログラムだけが見えるので、そこに物が浮かんでいるように錯覚します。

3Dホログラムの活用法

3Dホログラムの技術を新しく感じる人も多いですが、テーマパークなどのエンターテイメント企業ではすでに導入されています。

それでは、これから企業が3Dホログラムを導入するならどんな活用法があるのかをご紹介しましょう。

ライブやコンサートの再現

大きなスクリーンを利用すれば、アーティストのコンサートを3Dホログラムで再現することが可能です。

例えば海外の有名アーティストのライブを3Dで撮影することで、日本でもそのライブを上映したり、亡くなったアーティストの伝説のコンサートを再現することも。

スクリーンを使えば生身のアーティストがパフォーマンスをしながら、その周りに立体的な演出をするのもいいですね。

DMM VR THEATERは世界初のホログラフィック劇場で、上3Dホログラムを活用した様々なライブやコンサートを上映し、人気スポットにもなっています。

参考:
DMM VR THEATER

展示会場やショッピングモールなどの展示ブース

多くの競合他社、そして見込み客が集まる展示会場やショッピングモールなどに3Dホログラムを設置するのもおすすめです。

こちらの動画は、ピラミッド型のスクリーンの中に映し出される3Dホログラムの時計を撮影したもの。スクリーンの中でなら物体を動かせるので、映像広告と同じように見込み客へ訴求できるでます。

3Dホログラムは日常生活ではあまり慣れ親しんでいない技術ですから、来訪者によるSNSでの拡散も期待でき、他社との差別化も図れるでしょう。

リアルタイムで対談や放送

ドイツでは3Dホログラムを使った面白い演出をしています。それがこちらの動画です。2:20あたりから見てみてください。

多くの観客がいる会場の中に、どこからともなく人が現れました。こちらはサッカーのインタビュー動画なのですが、3Dホログラムをリアルタイムでの対談や放送に利用している事例になります。

今後もっと技術の開発が進めば、インタビューや会議なども3Dホログラムが活用されていくかもしれません。

プロモーション広告

街の中の広告といえば、大きなディスプレイ広告が主流。そこに3Dホログラムを活用するとどうなるのでしょうか?

今までの2Dディスプレイ広告では、見る角度を変えると平面感が気になりました。しかし3Dホログラムの場合、どの角度からでもはっきりとした映像を見ることができ、通りすがりの人でも立ち止まってしまうでしょう。

今まで2D映像で行われてきたプロモーションを、そのまま3Dとしても活用できるということです。