2020年2月25日、画像投稿SNS「Instagram」に新しい機能「ミュージックスタンプ」が追加されました。Instagramの「ストーリーズ」に好きな曲を貼り付けることができるというもので、InstagramだけでなくFacebookでも利用できます。

すでに海外では提供されていたサービスですが、ようやく日本にも上陸。なかには首を長くして待っていたという方もいるのではないでしょうか。

この「ストーリーズ」、いったいどんなサービスなのでしょうか。また、この機能が搭載されることで、どのような可能性が広がっていくのでしょうか。

Instagramは月間3300万人が利用中。ストーリーズは7割が毎日利用

「インスタ映え」などという言葉が流行しているように、今やInstagramは、TwitterやFacebookと並ぶ、代表的なSNSとなっています。2019年6月の時点で月間アクティブアカウント数は3300万人を突破。女性利用者が57%というのも特徴的です。

参照:
Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破|FACEBOOK Newsroom

Instagramは、撮影した写真にコメントを付けて投稿する、画像投稿型のSNS。ユーザ−は自分で画像を投稿するだけではなく、お気に入りのユーザーをフォローすることで、世界中のさまざまなユーザーの写真を閲覧することができます。

もうひとつ、人気がある機能が「ストーリーズ」です。これは、通常の画像投稿とは違い、24時間で自動的に消滅する投稿機能です。静止画のほか、動画やテキストの投稿も可能となっています。24時間で消滅するため、普通の投稿よりも気軽に行えるのが特徴。日本では、デイリーアクティブアカウントの70%がストーリーズを利用しているそうです。

参照:
Instagramを毎日使う人の7割が「ストーリーズ」を利用--広告の成長に期待|CNET Japan

ミュージックスタンプとは?

そのストーリーズの新機能が「ミュージックスタンプ」です。ストーリーズは静止画、動画、テキストを組み合わせて最大15秒の動画として投稿されますが、その動画に好きな曲をスタンプとして貼り付けることができる機能です。投稿の際には、曲のイントロやサビなど、好きな部分を選択することができます。Facebookでは、プロフィール画面に好きな曲を表示させておくことで、閲覧した人が曲を再生できます。

このミュージックスタンプに楽曲を提供しているのが、エイベックス、ユニバーサルミュージック、ポニーキャニオンなどの大手レーベルです。誰もが知っている有名アーティストの楽曲を使えるというのは、ユーザーにとっては大きなメリットです。

アーティストにもメリットがある

実はこの機能、楽曲を提供するアーティスト側にも大きなメリットがあります。それはプロモーション効果が期待できるところ。ユーザーがミュージックスタンプを利用すると、それまで耳にしたことがない曲を聴く機会が増えます。テレビやラジオ、Webメディア、コンサートなど、音楽のプロモーションの方法はさまざまですが、より手軽に聴いてもらえるという点においては、ミュージックスタンプは計り知れない可能性があると言えます。