Webマーケターは日々膨大な量のデータを扱う職業ですが、その中で自社のマーケティングに活きるものを探し出し、解析していくのは非常に時間のかかる作業です。日々更新されるオープンデータの全てにアクセスするのは不可能ですし、検索するのにも一苦労でした。そんな状況を改善し、データサイエンティストやWebマーケターのデータドリブンな施策を推進するためにリリースされたのがGoogle Dataset Searchです。データ活用をさらに簡単に、素早く行えるようになるGoogle Dataset Searchの使い方や利用するメリットを詳しく解説しているので、データに基づいたマーケティング施策を打ち出したいと考えているマーケターはぜひ参考にしてみてください。

Google Dataset Searchとは

Google Dataset Searchとは、Googleが発表したデータ検索を簡易化するためのツールです。世界中の公共機関や研究機関、学術団体など信頼における機関・団体が公表しているオープンデータへのアクセスをサポートし、マーケターのデータ活用を加速させるツールとして注目を集めています。

使い方はとても簡単で、通常のGoogle検索エンジンと変わらない検索窓にキーワードを打ち込むだけで、世界中のデータセットにアクセスできるようになります。Google Dataset Searchにアクセスすると、以下のような画面が表示されるので、調べたいキーワードを打ち込みましょう。

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画像引用:Google Dataset Search

ここでは例として、「マーケティング」という単語を打ち込んで検索をかけてみましょう。

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画像引用:Google Dataset Search

このように、9件のデータセットが表示され、それらにワンクリックでアクセスできるのが特徴です。いずれのデータセットも企業の研究データや大学が発行した論文など、信頼のおける情報源なので、データを活用したマーケティングにも活用しやすく、非常に使い勝手のよいツールだということが分かります。

Google Dataset Searchを使う場面

Google Dataset Searchが使いやすいのはわかったけれど、どう使えばよいのか分からない、という方も少なくないでしょう。Google Dataset Searchを利用することで、以下のようなメリットが得られます。

正確な市場調査

例えば飲食店の出店計画を行うことになった場合、気になるのは出店地域やそこに住む方の年齢や人口、ライフスタイルでしょう。こうしたデータを正確に調査するには膨大な時間とコストがかかるので、行政が発表しているデータを活用したいところです。こうした公的なデータに一瞬でアクセスできる上、同様の調査を他の機関・団体が行ってオープンデータとして公表していた場合、それらも加味した上で情報収集を行えるので、市場調査の正確性と利便性が高まると考えられます。

各種資料への引用、権威付け

Google Dataset Searchを活用して、各種書類へ信頼のおけるデータを引用しやすくなります。

例えば営業資料には説得力が必須です。魅力的な提案であっても、裏付けとなるエビデンスがなければクライアントから不安を取り除くことはできません。仮説に価値を持たせるのは確固とした証拠と分析ですが、Google Dataset Searchを使うことでこうしたエビデンスを引用しやすくなるのです。

上長への提案書や稟議書についても、こうした引用データがあるだけで信憑性が高まるので、提案が通りやすくなることが予想されます。Google Dataset Searchを活用すれば、簡単に資料への権威付けが行えるので、日々の業務で成果を上げやすくなるというメリットがあります。

マーケターの活用法

Google Dataset SearchをWebマーケターが活用することで、以下のようなメリットが得られます。

オウンドメディアのパワーアップ

Webマーケティングでは一般的なオウンドメディアマーケティング。良質なコンテンツを提供することで企業のマーケティングやブランディングに繋げられるので多くの企業が取り組んでいますが、Google Dataset Searchを活用することでオウンドメディアをさらにパワーアップさせられます。

オウンドメディアに載せる全ての記事にエビデンスや分析を含めた高いクオリティを求めるのは、コスト的に不可能だと思われがちですが、Google Dataset Searchを活用すれば1次情報へ簡単にアクセスできるようになるので、ライターやディレクターへGoogle Dataset Searchの利用を指示することで記事のクオリティアップが図れます。

ひいては、記事のパワーがアップし、SEO順位の向上も狙えるでしょう。コストをかけずにオウンドメディアの威力を向上させたい方はぜひGoogle Dataset Searchを活用してみましょう。

Webマーケティング戦略の最適化

Webマーケティングでは最初の戦略立案が非常に重要です。どのようなユーザーにどのようなコンテンツを届けるのか、それがどのように自社へ恩恵をもたらすのか、という導線をしっかりとデザインしておかないと、いくら良質なコンテンツをリリースしてファンを獲得したとしても利益には繋がりません。

Webマーケティングの戦略立案の時点でGoogle Dataset Searchを活用し、ユーザーの動向やニーズ調査に取り組むことで、より事実に即した仮説を立てやすくなります。つまり、カスタマージャーニーをデザインしやすくなり、より効率的なWebマーケティングが可能になるのです。

Google Dataset Searchを活用してWebマーケティングのレベルを高めよう

Webマーケティングの分野ではすでにデータ活用が当たり前になっており、すでに「正確なデータ」には高い価値が付いています。そんな中で、様々な機関・団体が統計データなどをオープンデータとして公表してくれているので、Google Dataset Searchでそれらをうまく活用すれば、コストを抑えながらマーケティング効果を最大化できます。

この記事を参考に、Google Dataset Searchを利用しながらデータドリブンなマーケティングに取り組んでみましょう。

マーケターに役立つ調査サイトまとめ

マーケティング業務に役立つ!知っておきたい優良調査サイト6選

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マーケティング業務において、市場のデータが欲しいという場面がたくさん出てきます。しかし、自身で調査をする時間やリソースがないことも。 そんなときには、*あらゆる市場データを集めてまとめている調査サイトを活用してみる*と良いでしょう。 調査サイトを活用することでリサーチの時間や費用を大幅に短縮し、信頼できるデータを企画書などに使うことも可能です。 そこで今回は、市場調査のデータを提供している優良調査サイトを6つご紹介します。