
ライター歴20年の人から聞いたインタビューする際にやってはいけない5つのこと
【やってはいけないこと4】誘導尋問
取材対象者がインタビュー慣れしている方の場合はいいのですが、しゃべることに慣れていない方の場合、なかなか答えを頂けなかったり、思ってもいない方向に話が逸れてしまうことがあります。
極端に言えば、「イエス」を「ノー」と言ってしまうようなことも、決して無いとは言えません。
しかし、そうした原因の多くは、実はインタビュアー側にあります。
「○○なんですよね?」「○○だと思うんですが」
といった質問をつい投げかけてしまうことがありますが、いい質問だとは言えません。
無意識にインタビュアーの意見や思考を押し付けてしまう可能性を含んでいるからです。
対象者がインタビューに慣れていないケースであればあるほど、相手に考えさせる時間を作る勇気が必要です。
【やってはいけないこと5】「あなたにとって○○とは?」という質問
TVのインタビューなどでよく耳にする質問です。例えばミュージシャンに対して
「あなたにとって音楽とは?」
と聞くような質問です。
インタビュアーにとってはキメの一言を頂くためのとっておきの質問のように思われるかもしれません。
しかし、もし自分が取材される側の立場で、同じことを聞かれたと想像して下さい。
即座にドラマチックな答えを口にすることができることができる人は、そうはいないでしょう。
「あなたにとって○○とは?」という質問は、周到に答えが用意された場面でなければ、まったく機能しません。
つまり、TVやラジオのように、今日はこういう質問をしますよ、と事前に打合せができている時ではなければ成立しない場合がほとんどです。
先程も言いましたが、インタビューはライブです。
「あなたにとって○○とは?」の答えを知りたいのなら、30分なり1時間なりの取材の中でいくつも頂いた言葉の中から、それを浮かび上がらせるのが、インタビュアーの一番の仕事です。
与えられた時間の中でその答えを導き出せなかったとしたら、それはインタビュアーの力量不足です。
【番外編】編集者や版元がやってしまいがちなミス
インタビューの場はたいてい、そのインタビューを記事にするメディアの担当者、あるいは取材対象者側のスタッフが同席して進められますが、取材当日に至る過程の中で、取材対象者側と編集者の間では周知の話が、インタビュアーにまで伝わっていないことが間々あります。
それに対してインタビュアーが質問した際に、編集者が横から割ってきて「それはですね」と話し始めることがありますが、インタビュアーからすれば、本人の言葉で聞きたい!というのが本音です。
編集の立場として、伝えていなかったことに負い目を感じるのでしょうが、一度取材が始まったらすべてをインタビュアーに委ねるつもりで、同席をお願いしたいところです。
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