個別の広告在庫に対して自動売買が行われるプログラマティック広告にはさまざまな取引市場があり、そのなかにPMP(Private Market Place)があります。PMPは、日本ではまだメジャーではありませんが、米国ではすでに普及している取引方法です。今後日本においても成長すると見込まれている広告市場のなかから、今回はPMPの概要、種類や、RTBとの違いについて解説します。

PMP(Private Market Place)とRTB(Real Time Bidding)

プログラマティック広告において、売り手側の媒体と買い手側の広告主が持つオーディエンスデータを繋いで最適化し、リアルタイムで自動売買を実施することをRTB(Real Time Bidding)と言います。

RTBでは、これまでOA(オープンオークション)と呼ばれる不特定多数が取引に参加する形式が主流でした。しかしOAは、比較的安い広告費で自社広告を多くの閲覧者にリーチ可能な反面、本当にリーチさせたいターゲットに広告を出現させることが難しかったり、自社にそぐわないサイトに掲載されるリスクがあります。

そこで信頼できるネットワーク上のサイトなどに広告を出現できるような取引を実現させたのがPMPです。PMPは「Private Market Place」の略称で、限られた広告主・媒体だけの広告取引のこと。自社広告を出稿する媒体の不明瞭さやブランドイメージの低下を懸念する企業にとって、メリットの多い広告取引と言えます。

実際にPMPのメリットに魅力を感じる企業からの利用は増えつつあります。

参考:PMPとは-その意味とRTBとの違い、取引方法について-
最近、WEB広告市場で急成長中のPMP(プライベート・マーケット・プレイス)とは
知っておきたいPMPの基本~オープンオークションや純広告との違いは?

PMP(Private Market Place)の種類

PMPでは、事前に自社広告を出稿する媒体を知れることが、RTBのOAと大きく異なる点であり強み。PMPにはいくつかの取引の種類があり、代表的なものは以下です。

・Invitation Only Auction
・Automated Guaranteed
・Unreserved Fixed Rate

Invitation Only Auction

Invitation Only Auctionは、別名「プライベートエクスチェンジ」や「招待制オークション」などと呼ばれる取引。限定された参加者に向けて、OAよりも高いフロアプライスで提供されており、良質な広告枠が、OAに流れてしまう前に入札できるのが特長です。

媒体社の価値が下がりにくくなるため、プレミアム媒体社やブランド広告主が参入しやすい取引と言えるでしょう。

参考:InvitationOnlyAuctionとは

Automated Guaranteed

Automated Guaranteedは、 固定単価制の在庫予約ができる取引です。Videologyの調査によると、米国の動画広告では91%の広告主がAutomated Guaranteedによる購入を実施しているとのこと。単価が固定されており在庫予約が可能なので、必要な広告費の把握が事前にできることが大きなメリットです。

他にもテレビCMや季節に影響を受ける商材など、限られた期間内でのインプレッションを得る必要があるものに関して、Automated Guaranteedは、一定期間内に必要なリーチ数を出せるといった特長があります。

参考:AutomatedGuaranteedとは

Unreserved Fixed Rate

Unreserved Fixed Rateは、オークション形式ではない、固定単価制の在庫予約はできない取引。こちらの取引形式も、RTBよりも優先的に買付可能です。

Automated Guaranteedと同様に固定単価なので、広告主にとっては必要な広告費を事前に想定しやすく、ブランドなどのテレビCMを出稿するような広告主に活用されやすい取引方法です。

参考:UnreservedFixedRateとは