これから主流になるかも?遊べる広告「プレイアブル広告」について解説
「プレイアブル広告」というスマホ向け広告手法をご存知でしょうか。
ゲームアプリ広告の新たな手法として注目されており、スタートアップ企業から大手までが続々と参入してきています。
今回は、ゲームアプリの新たな広告手法であるプレイアブル広告について解説します。
プレイアブル広告とは?
プレイアブル広告は、スマホ向けゲームアプリを体験プレイできる広告形式を指します。
プレイをした段階で課金が発生する「C2P(Click to Play)」方式を採用している企業が多く、従来の閲覧するだけの広告とはユーザー体験が大きく異なるため、ゲームアプリの広告効果を高める手法として注目されています。
プレイアブル広告を提供する企業も増加中
プレイアブル広告提供企業は徐々に増えています。
日本国内の主だったところで言うと、2013年7月にサイバーエージェントの連結子会社であるAmoadがプレイアブル広告の提供を開始しており、2014年12月に台湾のプレイアブル広告提供企業「VMFive」とアドウェイズが提携し、プレイアブル広告を搭載した国内向けのアプリ予約サービスを提供開始しました。
参考:
AMoAd、広告の中でゲームやサービスを疑似体験できるスマートフォン向け体験型広告「プレイアブルアド」販売開始 | 株式会社サイバーエージェント(2020年8月5日時点でページが存在しないためリンクを削除しました)
アドウェイズがプレイアブル広告を提供する台湾のVMFiveと業務提携、リリース前アプリを「予約トップ 10」上で体験可能に - THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)
台湾のスタートアップ企業であるVMFiveは、2015年4月に開催されたスタートアップイベント「SLUSH ASIA」内のピッチコンテストで優勝しています。
参考:
「スタートアップとテクノロジーの祭典!」SLUSH ASIA参加レポートvol.4【ピッチコンテスト最終審査】
2015年9月、D2Cの子会社で広告効果測定ツールを提供するD2CRと、台湾に本社を置くプレイアブル広告提供企業のユビタスが提携し、新たなサービスを提供開始すると発表しました。
盛り上がる国内スマホアプリ市場
2014年、インターネット広告市場は1兆円を突破し、今後も更に成長していくことが予測されており、その中でもスマホ広告市場は前年比166%の伸び率を示しています。
「2014年 日本の広告費」は6兆1,522億円、前年比102.9% - ニュースリリース一覧 - ニュース - 電通
一方、国内のアプリ市場は世界的に見ても巨大な市場で、昨年App Annieから発表された国別アプリ収益ランキングでは、iOS、Androidともにアメリカについで日本が2位となっています。
「世界収益トップ3にパズドラ・モンスト」「日本のノンゲームアプリの収益トップ3はLINEが独占」AppAnnieによるアプリ市場7つのトレンド。 | アプリマーケティング研究所
昨年の企業別の年間売上げランキングを見ても、上位10社中5社が日本企業となっており、上位はガンホーやLINE、コロプラ、mixiなど、ゲームアプリ提供企業が占めており、ゲームアプリの収益性の高さがうかがえます。
2014年世界トップ52パブリッシャーを発表! - App Annie Blog
まとめ
国内のスマホ広告・スマホアプリ市場は急成長を続けており、特にゲームアプリ市場は収益性も高く、今後も更に伸び続けていくでしょう。
ダウンロードしなくてもアプリを体験できる「プレイアブル広告」は、これまでの見るだけの広告とは大きく異るユーザー体験を提供しています。
「体験できる」という強みを持ったゲームとの親和性の高いプレイアブル広告は、今後のゲームアプリ広告の主流となり得る存在かもしれません。
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