
「スタートアップとテクノロジーの祭典!」SLUSH ASIA参加レポートvol.4【ピッチコンテスト最終審査】
- ferret編集部
- 2015年5月1日
- ニュース
- 8,048

ferret編集メンバーが不定期で更新します。
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※photo by Slush Media
4月24日(金)、お台場でスタートアップイベント「SLUSH ASIA」が開催されました。
お台場ヴィーナスフォートの隣に建設された巨大なドーム内で、今勢いのあるスタートアップ企業50組によるピッチコンテストや最新テクノロジーを駆使した製品のデモンストレーション、世界的に成功しているIT系企業の代表やアーティストなど豪華スピーカー陣28名による基調講演や
セッション
が丸一日かけて行われるなど非常に密度の濃いイベントとなりました。
ferretでは、各IT企業の基調講演・
セッション
と、スタートアップ企業によるピッチコンテスト最終審査の様子を4回に渡ってダイジェスト形式でお伝えします。
最後のレポートとなる今回は、各国から集った気鋭のスタートアップ企業によるピッチコンテストの最終審査の模様をお伝えします。
vol.1はこちら
「スタートアップと最新テクノロジーの祭典!」SLUSH ASIA参加レポートvol.1【元LINE代表森川氏・DeNA南場氏】
vol.2はこちら
「スタートアップとテクノロジーの祭典!」SLUSH ASIA参加レポートvol.2【supercell代表Ilkka Paananen氏、ガンホー代表孫泰蔵氏他】
vol.3はこちら
「スタートアップとテクノロジーの祭典!」SLUSH ASIA参加レポートvol.3【Peatix Asia 代表 竹村詠美氏・CEO、IDEO Tom Kelley氏他】
SLUSH ASIAピッチコンテスト概要
スタートアップ企業がプレゼンテーションを行い、優勝者には賞金として100万円が付与され、更に
Google
からの支援を受ける権利も獲得できるピッチコンテストは、スタートアップ支援を目的としているSLUSH ASIAのメインとも言える企画です。
世界各国のスタートアップ企業に呼びかけ、厳選された50社がプレゼンの機会を得ました。
当日は5つのブロックに分けられ、10社ずつピッチコンテストを行い、各ブロックで審査を通った1社のみがファイナリストとして最終審査に進むことができます。
今回、ファイナリストに残ったのは下記の5社でした。
・AlpacaDB
・VMFive
・Bento Bioworks
・FASTMEDIA
・FOVE
1.AlpacaDB
※photo by Slush Media
アメリカ・カリフォルニア州に拠点を置くスタートアップAlpacaDBは、ディープラーニングプラットフォームを提供しています。ディープラーニング(深層学習)とは、機械学習の1種を用いた人工知能技術の総称を指します。人間の頭脳の働き方を模倣するもので、近年脚光を浴びている技術の1つです。
AlpacaDBでは、画像の タグ 付けを学習させることが可能で、画像を大量に扱うネットショップ向けに提供されています。
2.VMFive
※photo by Slush Media
VMFiveは、プレイアブル
広告
である「AdPlay」を開発・提供する台湾のスタートアップ企業です。
プレイアブル
広告
とは、ゲームをインストールする前にゲームを体験できる
アプリ
広告
です。Cost Per Trial(トライアル課金。ゲームを体験した段階で課金が発生する)を採用しており、既にD2Cやアドウェイズと連携を取っており、新作
アプリ
の予約サービスを提供しています。
3.Bento Bioworks
※photo by Slush Media
イギリス・ロンドン発のスタートアップ企業であるBento Bioworksは、気軽にDNA検査が行える機器を開発しています。
持ち運び可能な大きさで、その場でDNA検査を行い、結果を見ることが可能で、例えばハンバーガーには何の肉が使われているのかをその場で判別することができます。
4.FASTMEDIA
※photo by Slush Media
日本初のスタートアップ企業であるFASTMEDIAは、
ブログ
を作るように簡単に
アプリ
を作成できる
アプリ
開発プラット
フォーム
「yappli」を提供しています。
プログラミング技術や知識は一切不要で、ドラッグ・アンド・ドロップで
アプリ
を形成していくという直感的な操作で
アプリ
開発ができるサービスで、既にTBSやヤフーなど大手企業にも利用されています。
5. FOVE
※photo by Slush Media
FOVEは、世界初の家庭向けアイ トラッキング (視線追跡)型ヘッドマウント ディスプレイ を開発している日本発のスタートアップです。
目の動きのみで仮想空間を操作することが可能で、文字入力も行うことができます。
非常に高い没入感を実現できるためゲームへの応用はもちろんのこと、身体が不自由で思うように動かせないような方でも文字入力によるコミュニケーションを取れるよう医療分野へも展開しています。
優勝者は「AdPlay」のVMFive
※photo by Slush Media
審議の結果、優勝はプレイアブル 広告 の「AdPlay」を提供する台湾のスタートアップVMFiveが獲得しました。
優勝こそ逃したものの、日本初のスタートアップである「yappli」を提供するFASTMEDIAやFOVEも特別賞を受賞していました。
まとめ
今回のピッチコンテストには、ITの未来を担うであろう優秀な若者が世界中から集結し、誇りを持ってプレゼンに臨んでいるようでした。
プレゼン後は審査員からの手厳しい質問を受ける時間が設けられていましたが、どのチームも全く怯むことなく堂々と答えており、自身が手がけるサービスへの自信が垣間見えました。
自分が良いと思うサービスを自分で作り上げるというのは、非常に難しいことではありますがその分喜びもやりがいも大きいでしょう。
これはスタートアップ企業に限った話ではありません。
自分が携わるサービスや商品は、自分が良いと感じていなければ人に売ることはできないでしょう。もし自社サービスに不満があるのであれば、自分が納得するまでサービス改善をはかってみるのが一番です。
彼らのように自社サービスに誇りを持つことができれば、自然と良い流れが生まれていくかもしれません。
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「スタートアップと最新テクノロジーの祭典!」SLUSH ASIA参加レポートvol.1【元LINE代表森川氏・DeNA南場氏】
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「スタートアップとテクノロジーの祭典!」SLUSH ASIA参加レポートvol.2【supercell代表Ilkka Paananen氏、ガンホー代表孫泰蔵氏他】
vol.3はこちら
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