この記事は2015年6月5日の記事を更新したものです

文章を書いている中で、「あれ、この漢字どっちだったっけ?」と一瞬迷ってしまうことは、よくあることではないでしょうか。

ワードであれば注釈が表示され、瞬時に答えを導き出すこともできますが、ライターや編集者であれば、自分が文章で使う漢字ぐらいは自分の頭の中で把握しておきたいものです。

そこで今回は、意外と間違って覚えてしまっていることが多い漢字を10個選んでみました。基礎知識として知っておけば恥をかかずに済む上に、原稿作成時間の短縮にもなります。

意外と間違ってる?ありがちな漢字ミス10選

1. 「渡る」と「亘る」

「渡る世間は鬼ばかり」の影響か、文章作成ソフトの変換機能では圧倒的に「渡る」が優勢です。
一方、「亘る」という漢字は普段触れることがないので、「長きに渡って」と書いてしまいがちですが、正しくは「長きに亘って」。
「渡る」は場所の移動を表す際に、「亘る」は時間・期間を表す際に用います。

2. 「制作」と「製作」

長年クリエイティブな仕事に携わっている方でも間違っていることが多い2つの漢字です。
その区別は著作権法にも明記されており、「製作」は機械的に作る(製造する)こと、「制作」は創造性を伴って生み出すものを指すとされています。

気をつけたいのは、映画業界における使い分けのされ方です。
映画産業という言葉があるように、映画はかつて娯楽として大量生産されたもの、いわば製造ものであり、その点から「製作」と表記されることの方が多いようです。

ただし、同じ映画に関わる作業でも、脚本やアニメーションを作る作業は創造性を伴いますので、「制作」の字が使われることになります。

3. 「同士」と「同志」

「同士」は「~達」の「達」と同じ使い方であると覚るといいでしょう。
それに対して「同志」は、仲間や共通の価値観を持った知人を指します。
極端にいえば、仲間同士という言葉は「同志同士」と置き換えても意味が成り立つということになります。

4. 「今だに」と「未だに」

ありがちな間違いですが、今は変換で普通に「未だに」と出ますから、気をつけなくてはいけないのはパソコン入力よりも手書きの時です。
著名な先生などに手書きでお礼状を出す機会があるような編集者の方は、かなり恥ずかしい間違いになりますので、どうぞお気をつけください。

5. 「遅れ」と「後れ」

人より遅れてしまっているから「遅れを取る」と判断してしまいそうですが、「後れを取る」と書くのが正解です。
「遅れ」は時間、「後れ」は物事を指していますので、「後れを取る」という言葉は、勉強や仕事の進捗などを表現する言葉ということになります。

一見どちらでもOKなようにも感じますが、これは慣用句として覚えてしまったほうがいいでしょう。

6. 「思考」と「嗜好」と「志向」、時に「趣向」

ごちゃ混ぜに使われることが非常に多い言葉ですが、それぞれの意味を冷静に考えれば、しっかり使い分けが可能です。
「思考」は字の意味の通り、思いや考えを表す時に使われます。

「嗜好」や「志向」は「好み」を表す時に使われますが、「嗜好」は食べ物や飲み物、「志向」は「趣味」や「興味」に対して使われます。
似た発音で「趣向」という言葉もよく使われますが、これは「志向」と同義の言葉ということになります。

7. 「勘」と「鑑」

例えば求人広告の原稿などで、求める人物像として「土地勘をお持ちの方」という表現をよく目にしますが、間違いです。
正しくは「土地鑑」。

「土地鑑」という言葉の元は、警察用語として使われていましたが、現在は誤用である「土地勘」が定着しつつあり、一部の放送局や新聞社では「土地勘」を採用しています。

8. 「図る」と「計る」と「測る」

これも、しっかり考えればそれほど悩む必要はありません。3つのうち、「図る」だけは実際に数字をはかる意味を持っていません。
解決を図る、といったように、「考える」「検討する」といった意味で使われます。

残りの2つは数にまつわる漢字ですが、「計る」は計算の「計」ですから、数を数える際の「計る」、「測る」は測量の「測」ですから、面積や長さを表す時に使われることになります。

9.「規定」と「規程」

どちらも「決められたもの」を表す言葉ですが、「規定」は法律や条文などで定められたもの、「規程」はもう少し緩く、決まりごと、守りごとを表す際に使われます。

もちろん「規程」も文章化されているケースはありますが、「決められたもの」の程度の差によって使い分けられる、と捉えてOKです。

10.「適正」と「適性」

「適正」は形容詞、「適性」は名詞として捉えれば判断がしやすいです。
つまり「適正」は「正しい」「的確な」といった言葉に、「適性」は「能力」「適応力」といった言葉に置き換えることができます。

同じ読みで似たような漢字を使っていますが、言葉を置き換えてみると、まったく違った意味を持っていることがわかります。

まとめ

少々大げさな表現かもしれませんが、ここに挙げた漢字の間違いは「文明の負の遺産」ではないでしょうか。
かつて物書きのみなさんは、辞書を片手に、漢字とその意味を頭で噛み砕きながら、原稿を書き進めたものです。その時代から考えれば、漢字のミスの多くは変換技術に頼りすぎることから起きていると考えられます。

スペースキーを押す前に一瞬の心の余裕を持ち、頭の中で変換する時間を作ってみましょう。それによって、プロとして恥ずかしい間違いは、かなりの確率で減らせるはずです。

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