URLをホームページやメールに掲載する際に、文字列が長すぎて見た目にもわかりづらくなってしまったという経験はありませんか?パラメーターを追加したことで1つのURLが数百文字もスペースをとってしまい、デザインが崩れてしまったこともあるかもしれません。

そんな時に便利なのが、URL短縮サービスです。今回は、URL短縮サービスを利用するメリット・デメリットと、6つのサービスをまとめて紹介します。

URL短縮サービスは無料で手軽に利用できる一方で、文字列から元のURLを推測されてしまったり、サービス終了に伴いリンク切れになってしまったりといったデメリットも存在します。メリット・デメリットも理解した上で、上手な活用方法を見つけていきましょう。

目次

  1. URL短縮サービスとは
  2. URL短縮サービスを利用するメリット
    1. Twitterなど文字数制限のあるSNS投稿に便利
    2. URL短縮だけじゃない!クリック計測やQRコードの作成ができるものも
  3. URL短縮サービスのデメリット
    1. URL短縮サービスが終了してしまうこともある
  4. おすすめなURL短縮サービス 6選
    1. bitly
    2. TinyURL
    3. Tiny.cc
    4. is.gd
    5. ux.nu
    6. cutt.ly
  5. Googleの短縮URLサービス「Google URL Shorter」は終了に
  6. デメリットも踏まえて最適なURL短縮サービスを選ぼう

URL短縮サービスとは

URL短縮サービスとは、URLを自社のデータベースに保存し、そのデータに応じて少ない文字数のURLを発行するサービスのことです。

正規URLhttps://ferret-plus.com/advertising-terms-and-conditions
短縮URLhttps://bit.ly/3iqeuWD

上記のように長いリンクであっても、短縮URLサービスを利用すると短くすっきりとしたURLに変換できます。

URL短縮サービスを利用するメリット

Twitterなど文字数制限のあるSNS投稿に便利

URL短縮サービスを利用すれば、同じホームページリンクするURLであっても、元のURLより文字数が減らすことができます。そのため、Twitterのような文字数制限のあるSNSへの投稿やシンプルに表示したい際に役立ちます。

クリック計測やQRコードの作成ができるものも

サービスによっては、クリック測定やQRコード作成によって、リンクの有用性を高める機能もあります。クリック計測をおこなえば、どれだけの流入が合ったかを一目で確認可能です。設置場所の検証にも役立つでしょう。

QRコードに関しても、スマホ世代に適した運用ができるためおすすめです。ただ有料プランでしか利用できないこともあるので、事前に確認しましょう。

URL短縮サービスのデメリット

URLでサービスの特定ができない

短縮URLはサービスごとの形式で変換されてしまうので、どのURLがどんなページにつながるのかを特定できません。そのため安全なサイトであっても、警戒されクリックを避けられてしまう可能性があります。

ウィルスやトラブルの危険性が常につきまとうインターネットにおいて、安全性を保証するのが難しいというデメリットがあるのです。

URL短縮サービスが終了してしまうこともある

無料で簡単にURLを短くできるため、とても便利なURL短縮サービス。しかし一方で、URL短縮サービスには、以下のデメリットがあることを認識しておきましょう。

・URL短縮サービスの終了に伴い、短縮URLと元となるURLの結びつきがなくなり、リンク切れになる可能性がある。
・URLからリンク先がわからないため、危険なWebサイトだとしても判別できない。
・短縮の法則性から、他のユーザーに元となるURLを推測される可能性がある。

中でも、サービス終了に伴うリンク切れはリスクでもあります。
実際、2017年9月29日にサービス終了した「p.tl」では、880万件以上もの短縮URLリンク切れになると報じられました。

参考:
URL短縮サービス「p.tl」が終了へ--880万件以上がリンク切れに|CNET Japan

おすすめなURL短縮サービス6選

URL短縮サービスは大手企業が運営しているものから、個人が作成したものまであります。
短縮における法則性や、リンククリック数の計測機能に違いあるので、自分に合ったものを選択しましょう。

bitly

bitly

bitly

「bitly」では、ホームページ中央にURLを入力するだけで以下のようなURLが発行できます。短縮URLは基本的に無料で活用でき、ログインなしでも利用できます。

例)http://bit.ly/●●

アクセス解析機能も提供されており、短縮したURLを何人の人がクリックしているかといったデータを確認できます。また、有料プランを利用すれば、自社独自のドメインを設定も可能です。無料でも1,000件までは解析機能の一部を活用できるので、お試しとして使ってみてください。

URLを好きにカスタマイズ出来る短縮ツール「bitly」の使い方を解説

URLを好きにカスタマイズ出来る短縮ツール「bitly」の使い方を解説

URLをシェアするとき、URLをそのまま貼り付けるとそれだけで文字数を多く使ってしまい、読みにくくなってしまいます。 「bitly」を活用すれば、長いURLも読みやすく短縮できます。

TinyURL

TinyURL

TinyURL

「TinyURL」では無料のURL短縮サービスです。簡易的な用途であれば、無料機能で十分な仕様となっています。企業のようにリンクに大量のアクセスが見込まれる場合は、有料プランを導入するのがおすすめです。ログインなしでも短縮機能は使えるので、試してみるとよいでしょう。

また正しく表示されているのか確認ができるプレビュー用のリンクも発行されるのは嬉しいポイントといえます。

「TinyURL」では以下のようにURLが短縮されます。

例)http://tinyurl.com/●●

そのほかの機能として「tinyurl.com/」以下に独自のドメインを設定することができます。ただしアクセスの解析やQRコードの発行はできないので注意してください。

Tiny.cc

URL短縮サービス_Tiny.cc
Tiny.cc

「Tiny.cc」では無料でのURL短縮機能のほかにも、さまざまな機能が搭載されています。QRコードの同時生成や有料プランでの独自ドメインの設定など。目的に合わせて導入することで、リンク活用を有用にすることができます。

「Tiny.cc」では以下のような短縮URLを作成できます。

例)http://tiny.cc/●●

ログインすることなく活用できるので、一度試してみるのがおすすめです。有料プランは世界の有名企業も使っているので、その信頼性は高いといえます。

is.gd

URL短縮サービス_is.gd
is.gd

無料で活用できる短縮URLサイトです。特徴はURLがツールの中でも短いことで、リンクをすっきりとさせることができます。ただしカスタマイズ性に関しての自由度は低いため、企業利用では目的に応じて検討するのがよいでしょう。

「is.gd」では、以下のような短縮URLが発行できます。

例)https://is.gd/●●

シンプルな画面が特徴であり、画面中央にURLを入力して1クリックで短縮されたURLが表示されます。短縮URLに続けてQRコードも作成できます。

ux.nu

ux.nu.png

「ux.un」は極めてシンプルなUIURL短縮サイト。無料で利用でき、簡単にリンクの設定も変更できます。短縮したURLは適宜確認ができるようになっているので、変換する前と後を記録しやすい設計です。ログインしなくても使えるので、気軽に使えるのも嬉しい特徴といえます。

「ux.un」は以下のような短縮URLを発行できます。

例)http://ux.nu/5文字の英数字

シンプルな作りですが、ドメインのホワイトリストを参照し、リンクがホワイトリスト以外のURLになっている場合には、クッションページをはさむ機能があります。

cutt.ly

cutt.ly

cutt.ly

「cutt.ly」は短縮URLからアクセス解析機能までを搭載しているサービスです。無料でも短縮機能は活用できるため、コストをかけずに導入できます。ただし分析機能は有料プランの内容となるため、企業が活用する場合は予算に合わせて検討してみるのがおすすめです。

「cutt.ly」は以下のような短縮URLを発行できます。

例)https://cutt.ly/●●

QRコードも生成できるので、現代のユーザーに合わせた幅広い用途で活用できるのもポイントといえます。ログインなしでもURL短縮は利用でき、短縮が完了したリンクは一覧で表示されるので、ツール使用時の管理もしやすいです。

Googleの短縮URLサービス「Google URL Shorter」は終了

上記で紹介したURL短縮サービスに加え、以前はGoogleが提供するサービス「Google URL Shorter」がよく利用されていました。しかし2018年3月30日、Googleは同社のURL短縮サービス「Google URL Shorter」のサービス終了を発表しました。同年4月13日から匿名ユーザーの利用が停止され、翌年3月30日以降は完全に新規作成ができなくなっています。

なお、かつてGoogle URL Shorterで発行した短縮URLは無効になっておらず、そのまま使用可能となっているようです。

デメリットも踏まえて最適なURL短縮サービスを選ぼう

URL短縮サービスは、リダイレクトという機能を使って、サービス元が保有しているURLの情報を提供するという仕組みとなっています。そのため、サービス終了に伴いリンク切れになってしまうリスクや、サービス元がリンクの情報を流出してしまう危険性があることを承知しておきましょう。

また、URLを短縮することで危険なWebサイトだと判別できないため、サービスが悪用されている可能性があります。悪用が続くと、ユーザーから通報され、サービス自体の利用が難しくなるというリスクもあるので注意しましょう。

今回紹介したサービスはすべて無料で利用できます。デメリットを踏まえた上で、自分にはどのツールが最適か考えて活用しましょう。

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