ビジネスを行う上で「どうやったら集客できるの?」「どうやったら売れるの?」と課題は尽きません。こうした課題の解決に向けて考えた結果、どうしていいのかわからない!と悩む人も多いのではないでしょうか。

そういった考えるべきポイントをパターンとして落とし込み、誰でもできるようにしたものがフレームワークです。このフレームワークを目的によって使い分け、ビジネスに当てはめて考えることで、何が必要で何が課題となっているのかを論理的に導くことができるでしょう。

今回は汎用性の高い基礎的なフレームワークを、用途別にまとめました。

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目次

  1. ビジネスにおけるフレームワークとは
  2. フレームワークを活用する5つのメリット
  3. 論理的思考に役立つ6つフレームワーク
  4. ビジネス全体像の把握に役立つ2つのフレームワーク
  5. 市場分析・マーケティングに役立つ9つのフレームワーク
  6. 戦略立案に役立つ5つのフレームワーク
  7. フレームワークはどんな時に使うべき?
  8. フレームワークを活用する際の3つの注意点
  9. 他のフレームワークを見てみる
  10. 目的にあったフレームワークを活用してビジネスの課題を解決しよう!

ビジネスにおけるフレームワークとは

ビジネスにおけるフレームワークとは、共通して用いることができる考え方、意思決定、分析、問題解決、戦略立案などの枠組みのことを指します。フレームワークにはさまざまなパターンがあり、それぞれ役割が違います。

フレームワークを活用する5つのメリット

フレームワークを活用する5つのメリット

ビジネスやプロジェクト管理において、フレームワークの活用は多くの利点をもたらします。ここでは、フレームワークを利用する5つの主要なメリットを紹介します。

フレームワークを活用する主なメリットは、次の5つです。

  • 作業効率の向上
  • 論理的思考の支援
  • 課題の迅速な発見
  • 応用性の高さ
  • 情報の正確性

それぞれ詳しく見ていきましょう。

作業効率の向上

フレームワークを活用する1つ目のメリットは、作業効率の向上にあります。

フレームワークによって、プロジェクトの進行を共通の型に沿って行えます。どのフレームワークを活用しているかを知っていれば、チームメンバーによる効率的な協力も可能です。重複作業の削減や作業時間の短縮につながるため、全体の生産性が向上します。

論理的思考の支援

フレームワークを活用する2つ目のメリットは、論理的思考の支援にあります。

問題解決や意思決定のプロセスを、適切な流れに沿って行えます。複雑な課題に対しても,
論理的かつ一貫性のあるアプローチが可能です。

たとえば、複雑なプロジェクトのスケジュール管理や、マーケティング戦略の立案のような論理的思考が難しい場面においても、大きなミスを減らし、より納得を得やすい解決策を導き出せます。

課題の迅速な発見

フレームワークを活用する3つ目のメリットは、課題の迅速な発見にあります。

プロジェクトの進捗状況を可視化できるため、問題や課題が発生した場合、その原因を迅速に特定し適切な対応を取れます。問題の早期発見と迅速な対応は、プロジェクトの成功に不可欠です。

応用性の高さ

フレームワークを活用する4つ目のメリットは、応用性の高さにあります。

多くのフレームワークは、さまざまな業界やプロジェクトタイプに適用可能です。フレームワークの応用性が高いため、新しいプロジェクトや異なる分野でもそのまま活用できる場合が多く、再利用性が高いです。利用幅の広さは、導入コストや学習コストの削減にもつながります。

情報の正確性

フレームワークを活用する5つ目のメリットは、情報の正確性にあります。

情報収集や分析によって、データの正確性が向上するほか、一貫したデータ管理が可能です。図や表を活用することで、他の人への情報伝達も効率的に行えます。信頼性の高い情報に基づいた意思決定が行えるため、ビジネスの成果につなげられるでしょう。

論理的思考に役立つ6つのフレームワーク

ここでは論理的思考に役立つ代表的なフレームワークを紹介します。

ロジックツリー(logic tree)

図_ロジックツリーの例.png

ロジックツリーは、問題や課題を要素分解し広げていき、最適な解決策を見出すためのフレームワークです。大きな木が枝分かれして小さな葉をたくさんつけるようなイメージで、物事を要素分解し、思考を整理していきます。

ロジックツリーを利用することで問題の全体像をつかみやすくなるため、本質的な課題がどこにあるのか、それを改善するためにはどのようなアクションが必要なのか、優先順位はどうするべきなのかなどを考えやすくなるでしょう。

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問題解決や思考の整理などをする際、ただ闇雲に物事を考えていてもなかなか先に進めません。「ロジックツリー」を作りながら、要素分解をし、順序立てて思考を進めることが重要です。今回は、Microsoft Office PowerPointやテンプレートを使用してロジックツリーを作成する方法を紹介します。

MECE(ミーシー)

図_MECEの確認例.png

MECE(ミーシー)は和訳で「モレなく、ダブりなく」という意味です。ビジネスに限らず、物事を整理する際に、モレやダブりといった問題を無くし、正確な判断をするために用いるフレームワークです。論理的思考方法と言われるロジカルシンキングにおいて、基本の考え方の1つです。

漏れなく、ダブりなく(Mutually Exclusive and Collective Exhaustive)
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ロジカルシンキングの基本と言われる概念の1つ「MECE(ミーシー)」。今回は「MECE」を既存のフレームワーク(3C、4Pなど)を用いながら具体例を交えて解説します。

ピラミッドストラクチャー

図_ピラミッドストラクチャーのフレームワーク.png
ピラミッドストラクチャーは、ある結論を頂点として、その根拠を細分化して挙げ、ピラミッド状に図式化していくフレームワークです。

ピラミッドストラクチャーは論点や目的を相手に提示しやすく、理解を深めるのに便利です。また、要素ごとに根拠を分類することで、結論と根拠の関係を論理的な構造で示すことができます。

5W1H

5W1Hとは、「Who(誰が)」「What(何を)」「When(いつ)」「Where(どこで)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」の6つの要素を元に、情報を整理するためのフレームワークです。

情報の整理が簡単になり、計画の全体像を把握しやすくなるため、ビジネスにおけるコミュニケーションでもよく利用されます。また、問題解決においても、重要な要素を見逃すことなく詳細に分析できます。

PDCA

PDCAサイクルは、「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Act(改善)」の4つの段階を繰り返すことで、業務プロセスを継続的に改善するためのフレームワークです。

変化し続けるビジネス環境下では、時代や文化、サービスに合った改善を続けていくことが不可欠です。何度も改善を繰り返すことで、組織や個人の活動の質を向上させ、目標達成に向けたブラッシュアップを行えます。

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PDCAという言葉は社会人になると定番フレーズのように語られますが、実際にしっかりと回せている人は少ないようです。回せている気になっているだけだったり、PDCAの意味を誤解していたりするケースがほとんどです。

OODA(ウーダ)

OODAとは、アメリカの軍事戦略家ジョン・ボイド氏によって提唱された意思決定のフレームワークです。このフレームワークは、「Observe(観察)」「Orient(方向づけ)」「Decide(決定)」「Act(行動)」の4つの段階から成り立っています。

OODAループを活用することで、迅速かつ効果的な意思決定が可能となり、特に変化の激しいビジネス環境や競争の激しい市場において有効です。急な変化に弱いPDCAの代わりに継続的にこのサイクルを回すことで、状況の変化に柔軟に対応し、生産性を向上できます。

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ビジネス全体像の把握に役立つ2つのフレームワーク

ビジネス全体像の把握に役立つ、代表的なフレームワークを紹介していきます。

バリューチェーン

図_バリューチェーン分析.png

ビジネスの全体構造から、強みと弱みを把握するためのフレームワークです。
商品やサービスの企画から、ユーザーに届くまでの各段階ごとに誰が・何を・いつ・どのように実行するのかを整理できます。

ビジネスモデルキャンバス

ビジネスモデルキャンバス.png

ビジネスモデルキャンバスとはビジネスにおける9つの重要な要素を1枚のシートの上に整理するフレームワークです。

ビジネスモデルを設計図のような形に落とし込むことで、複雑な要素が多いビジネスの構造を分かりやすく可視化し、イメージとしてとらえることができます。

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市場分析・マーケティングに役立つ9つのフレームワーク

ここでは市場分析に役立つ代表的なフレームワークを紹介していきます。ビジネスでよく使うフレークワークばかりですので、ぜひポイントを押さえましょう。

3C分析

図_3C分析の例.png

3C分析は、自社・顧客・競合の3つの関係性から現状を分析するために用いるフレームワークです。

自社(Company)
顧客(Customer)
競合(Competitor)
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3C分析とはマーケティング環境を分析するためのフレームワーク(手法)のひとつで、3Cは「Customer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)」の頭文字を取ったものです。自社、競合、顧客をリサーチし戦略を構築しましょう。

SWOT(スウォット)分析

SWOT分析の例.png

SWOT分析テンプレートのダウンロードはこちら

自社の強みと弱み、競合や外部要因からの機会と脅威を分析するためのフレームワークです。

内部要因の強み(Strengths)
内部要因の弱み(Weaknesses)
外部要因の機会(Opportunities)
外部要因の脅威(Threats)
図解でわかるSWOT(スウォット)分析。考え方や使い方、分析事例を紹介【テンプレートあり】

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この記事では、数あるビジネスフレームワークの中でもSWOT(スウォット)分析の各要因の解説に加えて、分析結果をどのように戦略策定に活かしていけばよいか、について解説します。新規事業創造などの大きな事柄を検討する際はもちろん、自分の業務を見直すなど、様々な場面で使用できます。フレームワークを使った考え方を取り入れてみましょう。

 

4P分析

図_4P分析の例:Kintone.png

商品・価格・販促・流通の4つのポイントから商品のマーケティング戦略を分析し、課題点を洗い出すためのフレームワークです。

商品(Product)
価格(Price)
販促(Promotion)
流通(Place)
【テンプレートあり】マーケティングミックス「4P分析」「4C分析」の意味と検討ポイント

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今回は、その中でもマーケティングミックスと呼ばれる「4P」「4C」についてご紹介します。 それぞれの意味するところと検討ポイント、検討する際に有効なフレームワークなどをご紹介していますので、企画や施策などを始める前の知識として参考にしてみてください。

パーセプションマップ

図_パーセプションマップの例.png

2本の軸を選び、商品やサービスをユーザーにどのように認知してもらいたいかを図解にして表すものです。

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Coup Marketing Companyの代表として長年マーケティングを手がけてきた音部 大輔氏が考案したパーセプションフロー・モデルは自然に顧客が購買へ至るためのルートを実現する設計図として注目を集めています。この記事を参考に、今後のマーケティング施策の設計図を描いてみましょう。

5フォース分析

図_5フォース分析の例.png

自社と競合だけでなく、業界全体の分析を行う際に用いるフレームワークです。

新たに参入しようとしている競合、商品を供給する供給業者、買い手である顧客、競合ではない代替品の5つの関係性から把握することができます。

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5フォース(ファイブフォース)分析とは、競合他社や新規参入者など5つの要素を対象にビジネスの状況を把握するフレームワークです。この記事では5フォース分析を実施するメリットや注意点、分析の進め方を具体例を交えてわかりやすく解説します。

RFM分析

RFM分析.png

RFM分析とは、顧客を「最新購入日(Recency)」「購入頻度(Frequency)」「購入金額(Monetary)」の3つの指標をもとに分類し、ランク分けする手法です。

RFM分析に従って優良顧客と離反顧客を明確にすることで、各顧客グループに対し効率的かつ効果的なアプローチが行えるようになります。

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この記事では、RFM分析の進め方やマーケティングの施策例、RFM分析を行う際のポイントなどについて解説します。Webマーケティングの成果を高めたい企業の担当者の方はぜひ参考にしてください。

カスタマージャーニーマップ

カスタマージャーニーマップ.png

カスタマージャーニーマップとは、消費者が商品やサービスを購入し顧客となるまでの意思決定の道のりを旅の地図のように可視化したものを指します。

カスタマージャーニーマップでは、消費者の日常生活から購入の検討、実際の購入段階に至るまでどのタッチポイント(接点)でどうアプローチすべきかを整理できます。

顧客となるまでのプロセスを、行動だけでなく思考感情も合わせて考える点が特徴です。

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カスタマージャーニーマップについて理解し、正しい手順で作成することが重要です。そこで今回は、成果につながるカスタマージャーニーマップの作成方法や活用方法を紹介します。ぜひ参考にしてください。

PEST分析

PEST分析.png

PEST分析とは「Politics(政治)」「Economy(経済)」「Society(社会)」「Technology(技術)」の4側面から、自社や業界・市場を取り巻く外部環境を把握・分析するためのフレームワークです。

幅広い視点から論理的に外部環境を俯瞰するのに役立ちます。

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この記事では、さまざまなビジネスフレームワークの中でも特に自社を取り巻く外部環境を分析する「PEST分析」について紹介します。PESTの4つの要因は企業努力のみで変化させられるものではないため、おろそかにしがちですが、今後自社が進む方向性を決定するためには欠かせません。そもそもPEST分析とはなにか、どのような影響が考えられるのかを把握して、ビジネスチャンス獲得の手がかりの1つとしてみてください。

VRIO分析

VRIO分析.png

VRIO分析は「Value(経済的価値)」「Rarity(希少性)」「Imitability(模倣可能性)」「Organization(組織)」の4視点から、自社の競争優位性経営資源を把握するために活用されるフレームワークです。VRIOの順番に分析を行い、自社の状況を把握します。

VRIO分析のフレームワークを解説!【テンプレートあり】経営資源の競合優位性を紐解く4要素とは?

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自社分析をする際に欠かせない「VRIO分析」という手法をご存知でしょうか。今回は、自社分析「VRIO分析」を解説します。

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戦略立案に役立つ代表的なフレームワークを5点紹介します。それぞれのフレームワークについて、さらに詳しく紹介している記事も一緒に載せていますので、合わせて参考にしてください。

STP分析

STP分析とは.png

商品やサービスのマーケティング戦略を計画的に組み立てるためのフレームワークです。セグメント化・ターゲット選定・ポジション取りという観点から戦略を組み立てていきます。

セグメント化(Segmentation)
ターゲット選定(Targeting)
ポジション取り(Positioning)
STP分析のやり方とは?メリットや注意点、成功事例を解説

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STP分析を初心者向けに解説。メリット、注意点、成功事例を紹介します。STP分析と併せて活用したいフレームワークについても紹介するので、自社のマーケティングを改善したいという人は参考にしてください。

AARRR(アー)モデル

図_AAAモデルとは.png

画像引用元:http://www.slideshare.net/plucky_staff/aarrr-15781340

特に近年話題となっている、商品やサービスを成長させるうえでの考え方です。主にユーザー行動の変化を5つの段階に分け、課題となる箇所を分析し改善する際に用います。

ホームページ運営においては、参考にするべきフレームワークです。

ユーザー獲得(Acquisition)
利用開始(Activation)
継続(Retention)
紹介(Referral)
収益の発生(Revenue)
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Webサイトを成長させ、収益化を目指すときに多くの企業が利用している戦略です。会員獲得を目指すサイトであれば、いわゆる上得意客をどう育てるのか、という視点で成長段階ごとに重視する指標を変えます。

クロスSWOT分析

クロスSWOT分析.png

クロスSWOT分析とはSWOT分析で洗い出した「強み(Strength)」「弱み(Weakness)」「機会(Opportunity)」「脅威(Threat)」をかけ合わせ、新たな事業戦略やマーケティング戦略に役立てるフレームワークのことです。

SWOT分析によって自社の現状を把握した後、クロスSWOT分析では目的達成のために自社が取るべき戦略を明らかにしていきます。

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本記事では、クロスSWOT分析の概要や構成要素、具体的な分析の手順、実施すべきタイミング、立てることができる戦略などについて詳しく解説します。

AIDMA(アイドマ)

AIDMA.png

AIDMAとは、消費者の購入プロセスを表すフレームワークです。

1920年代にサミュエル・ローランド・ホールによって提唱されたモデルで、「Attention(認知)」「Interest(関心)」「Desire(欲求)」「Memory(記憶)」「Action(行動)」のそれぞれの頭文字を取って名づけられました。

AIDMAによって顧客心理や行動プロセスを時系列に沿って把握することが、自社の事業戦略マーケティング戦略に役立ちます。

AIDMA(アイドマ)とは?AISAS(アイサス)の違いを解説

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今回は、区別が難しいAIDMA・AISASのそれぞれの意味と活用方法を紹介します。自分に当てはめて考えるためのテンプレートも用意しましたので、ぜひ活用してみてください。

AISAS(アイサス)

AISAS.png

AISASとは、インターネットやSNSの普及により、消費者の購買プロセスが変化したことから新たに提唱された、消費者の購入プロセスを表すフレームワークです。

消費者が情報を受け取るだけだった従来の購買決定プロセス「AIDMA」の一部が、「Search(検索)」「Share(共有)」に置き換わっています。

AISASで消費者の購買行動を読み解こう。AIDMAとの違いやさまざまなフレームワークを紹介!

AISASで消費者の購買行動を読み解こう。AIDMAとの違いやさまざまなフレームワークを紹介!

今回は、多くの企業で利用されているAISASをメインに、AIDMAや購買行動を体系化したさまざまなフレームワークついて解説します。

フレームワークはどんな時に使うべき?

思考の枠組みであるフレームワークは、考えるべきポイントが押さえられるため、初めて試みる場合にもおすすめです。また、人に伝える場合においてもフレームワークを用いると、説明もしやすく相手にイメージを伝えやすいです。

ビジネスにおけるさまざまな場面で活用できるフレームワークをぜひ、有効活用してみましょう。

フレームワークを活用する際の3つの注意点

フレームワークを活用する際の3つの注意点

ビジネスフレームワークは、物事を体系的に整理し、課題の解決や戦略立案に役立つツールです。しかし、フレームワークを効果的に活用するためには、主に3つの注意点があります。

  • 目的にあったフレームワークを用いる
  • 客観的な視点を持つ
  • 実践・行動に移す

注意点をしっかりと理解したうえで、フレームワークを活用しましょう。

目的にあったフレームワークを用いる

フレームワークを活用する際の1つ目の注意点は、目的にあったフレームワークを用いることです。

フレームワークには多種多様な種類があり、用途や目的に応じて適切なものを選ぶことが重要です。例えば、マーケティング戦略を立案する際には「4P分析」や「3C分析」が有効ですし、事業環境の分析には「SWOT分析」や「PEST分析」が役立ちます。

目的に合わないフレームワークを使うと、効果が薄れるだけでなく、混乱を招く場合もあるため注意しましょう。目的に応じてフレームワークを使い分けることが、効果的な課題解決や戦略立案につながります。

客観的な視点を持つ

フレームワークを活用する際の2つ目の注意点は、客観的な視点を持つことです。

フレームワークを活用する際には、主観にとらわれず、客観的なデータに基づいた分析が求められます。

自社の強みや弱みを過大評価せず、フレームワークの目的と手法に忠実に従い事実に基づいた判断を行うことで、より信頼性の高い結果が得られます。また、複数の視点からの意見を取り入れた多角的な分析も重要です。

実践・行動に移す

フレームワークを活用する際の3つ目の注意点は、実践・行動に移すことです。

フレームワークを用いて得られた結論や計画は、実際の行動に移して初めてその効果を発揮します。計画を立てるだけで終わらせず、具体的なアクションプランを設定し、実行に移すことが重要です。

また、実践を通じて得られた成果をフィードバックし、必要に応じて計画を見直すことも大切です。

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目的にあったフレームワークを用いる
客観的な視点を持つ
実践・行動に移す

フレームワークを正しく活用することで、ビジネスの課題を効果的に解決し、持続的な成長を実現できます。目的にあったフレームワークを選び、ビジネスの成功に向けて最適な戦略を立てましょう。

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