新型コロナウイルスの影響により長引く外出自粛要請。テレワークを導入する企業も増えてきましたが、自宅で働くという孤独感に苛まれ、充足感がないことに悩む人も多いのではないでしょうか。

そこで社員一人ひとりのテレワーク疲れやストレス解消をする方法として、企業やチーム全体で取り組めるオンライン活用アイデアを紹介します。

テレワークを導入している企業がオンラインで繋がるメリット

まずはテレワークを導入している企業がより頻繁にオンラインで繋がるメリットを紹介します。

社員のモチベーションを高められる

テレワークは出勤の必要性がなく、その分の空き時間ができるという利点があります。しかし家で一人で働いたり、家族がいてそちらに気がとられたりという状況の中、モチベーションは徐々に下がってくるでしょう。

人は周りに同じ目標に向かってがんばる仲間がいた方がやる気が出てくるもの。オンラインで繋がる機会が増えれば「一緒に働いている」という感覚を取り戻せ、社員のモチベーションを高められるでしょう。

孤独感から解放される

テレワークの敵は意外にも孤独感です。孤独を感じると他人の存在を求めてSNSを開いたり、誰かに電話したくなったりします。孤独感は精神も蝕みはじめ、睡眠過多になる、鬱になるといった問題も抱えます。

一番の対処法はやはり、人と繋がること。オンラインで繋がって「一人で頑張っている」ということから「みんなで頑張っている」という意識に変われば、自宅にこもっていても健全に過ごせます。

仕事の進捗や悩みを相談しやすい

わからないことを隣の先輩に気軽に聞けていた頃とは違い、いちいちメールを打って確認しなければならない状態に。そんなひと手間の面倒さから、わからない仕事を進めてしまいかねません。

いつでも気軽に繋がれる状態であれば、わからないことをすぐに聞ける、悩みを相談できる、細かな進捗報告ができるため、成果物の質も高められるでしょう。

離れていてもチームの関係性を構築できる

テレワーク中の悩みとして、チームの信頼関係が崩れるのではないか、チームワークが乱れるのではないかというものがあります。こうした悩みもオンラインで繋がれる機会を増やすことで、離れていてもチームの関係性を構築可能です。

特に4月に入社してすぐテレワークになった社員は、社内に自分の居場所を見つけられていません。社内で働くのと同じ感覚で人と接することができれば、自粛明けもスムーズに人間関係を築いていけます。

オンライン活用アイデア

では具体的に、テレワーク企業は社内向けにどのようなオンライン活用ができるでしょうか?

ここでは普段のチャットツールでの連絡やオンライン会議システムでのミーティングといったやりとり以外の活用アイデアを紹介します。

参考:在宅勤務は疲弊する?テレワークだからこその "つながる" オンライン活用法

オンライン朝礼会

始業時間を定めている場合、オンライン朝礼会を開催してみるのはいかがでしょうか?ただしこの朝礼会は、上司の話を聞くためのものではありません。

社員一人ひとりの顔を見て様子を確認するためのもの。体調を聞いてチームで共有し、体調が悪いメンバーがいれば仕事量の調整をしたり、割り振りをしたりできます。

毎日同じ時間に朝礼会を行うことで、仕事開始時のルーティンにも組み込めるでしょう。

バーチャルラウンジ

ほとんどの企業では社内に休憩室やラウンジが設けられているでしょう。それをバーチャルラウンジとして組み込んでみるのもおすすめです。

バーチャルラウンジは業務時間中いつでも公開されているテレビ会議ルームで、“顔を出せば必ず誰かがそこにいる”という状態を作れます。バーチャルラウンジでは休憩がてらにたわいない会話をしたり、わからないことを質問したりしてもいいでしょう。

何より「誰かと一緒に息抜きができる」という感覚が社員の疲れた心を軽くしてくれます。

チーム専用LINEグループで写真をシェア

プライベートでも繋がる方法として、チーム専用のLINEグループ等を使って、日常の写真をシェアしてみるのもおすすめです。

仕事の息抜きに誰かと会話していると、仕事の話題からプライベートの話題に移ります。お互いのプライベートを少しずつ共有することで、人と人はより強い信頼関係を築いていくのです。

テイクアウトした料理の写真、各地方の天気、仕事中の足元に子供がおもちゃを広げる写真など、何気ない写真をシェアすることで、仕事だらけの関係にちょっとしたスパイスを足すことができます。

テレワーク明けには、今までと違った新しい人間関係が出来上がっているかもしれませんね。

オンライン〇〇会

オンライン飲み会をしている企業も多いですが、「オンライン〇〇会」の種類は以外と幅広いです。

例えばスキルアップのための勉強会や、集まって黙々と作業するだけの作業会。もしくは、毎日10分、体をほぐすストレッチ会や、親睦会をかねた料理会など、仕事に関係ないことでも構いません。

普段やらないこともあえてやってみる。それが、人と人との距離が離れてストレスに辟易している今、心の距離を縮めるために必要なことなのかもしれません。

バーチャル保育園

子供がいる社員が多い企業なら、テレビ会議ツールを使ってバーチャル保育園を期間限定で作ってみるのもおすすめです。子供と触れ合えなくても、工作や歌、ダンス、読み聞かせ、ゲームなど、バーチャル上でできることは意外とたくさんあります。

小さい子供の休校・休園により、思うように仕事に取り組めない親も多いです。社員が交代制で行えば、親はテレワークに集中する時間を確保できます。

実際に「オンライン保育園」「バーチャル保育室」といったサービスも提供されるようになりました。

参考:お家で参加できる「はいチーズ!オンライン保育園」開始