カーニング、字送り、文字詰めの違い

13.カーニング

カーニング
http://illustrator-ok.com/illustrator_koza/text/contents/text6.html

カーニングとは、特定文字と文字の間隔を調整する処理のことで、横の文字に合わせて調整をおこないます。
日本語でも使えますが、主に欧文フォントの調整に使う処理です。

カーニングを処理していない場合、文字と文字の間には空白が生じてしまいますが、最適に処理することで文字間の空白を均一にすることが可能です。
特に、キャッチコピー、見出しといった大きめのフォントサイズを使うものの場合、不自然な空白が目立つことが多くカーニング処理が重要となります。

自動で調整できる、和文等幅・メトリクス・オプティカルと、手動で数値を入力するタイプがあります。
単独で処理することもありますが、通常は字送り(トラッキング)と組み合わせて使います。

14.字送り

字送り
http://psgips.blog24.fc2.com/blog-entry-74.html

字送りは別名トラッキングともいい、文字単体ではなくまとまった文字列の調整に使用する処理のことです。
カーニング同様、通常は欧文フォントの調整に使いますが、日本語フォントにも使用することが可能です。

設定時の単位は「em」で、フォントサイズを1とした時の1/1000が1emです。
特定文字に対する相対的な値ですので、設定値が同じであってもフォントサイズ次第で結果が異なります。

15.文字詰め

文字詰め
http://webmemo.biz/kerning_tracking/

カーニングに似た処理ではありますが、文字の前後を詰めるために使う処理のことを言います。
カーニングが欧文フォント向きであるのに対し、文字詰めは日本語フォントの調整に適した処理です。
設定する際にはパーセンテージで縮める間隔を設定します。

文字組のテクニックを身につけて美しい文字デザインにしよう

今回は必ず知っておきたい文字組みの基礎ルール、カーニング、字送り、文字詰めの違いについてご紹介しました。
いかがでしたでしょうか。

フォントはそのまま使っても制作者が調整している分美しいのですが、シーンによっては違和感を感じることが少なくありません。
また、必ず使わなければならないという決まりはありませんので、ある程度の基礎ルールを身につけ、あとは感覚的に使っていく必要があります。

今回ご紹介したテクニックをしっかりと理解し、実践の際に意識して文字を組めば、感覚を掴むことができます。
正解がないためプロでも難しい作業ですが、是非繰り返し作業をおこない身につけましょう。

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