2020年7月6日、G Suite向けに公開されていた「Google+」が完全終了しました。Google+の終了に伴い、新たに代わりとなるサービス「Google Currents」が注目されています。

しかし、そもそもGoogle+を利用したことがないという方や、Google Currentsについてわからないという方が多いのではないでしょうか。

そこで今回は、Google+についてのご紹介と、後継と言われているGoogle Currentsについて解説していきます。

Google+とは

Google+は、Googleが運営していたSNSのことです。現在多くのSNSサービスが利用されています。Twitter、Facebook、Instagramなど若者を中心に活用されているものばかりです。

その中でもGoogle+は共有をコンセプトにしています。Googleアカウントがあればすぐに利用が可能で、フォローすることで相手との情報が共有できます。サークルという機能を使えば、共有する相手を限定することもできるのです。

しかし、利用者の低迷と情報漏洩が原因でサービス終了となってしまいました。

Google+のリリースから終了までの軌跡

Google+は、2011年6月にリリースされ2020年7月までサービスが運用されていました。

ここでは、リリースからサービス終了までの軌跡をご紹介します。

2011年6月よりリリース

Googleは、Google+を正式リリースするまでにさまざまなSNSサービスを打ち出してきました。しかし、どのSNSサービスも納得のいくものではなかったようで、ようやく形となったソーシャルネットワーキングサービスがGoogle+だったのです。

2015年〜2018年3月にかけて50万人分の個人情報が漏洩

Google+は、Googleで提供しているAPIの不具合により最大で50万人のユーザー情報が漏洩してしまいました。

漏洩していた期間としては2015年から2018年3月となっており、不具合発覚後はすぐに修正されました。

2019年4月にGoogle+の個人向けサービスを終了

個人情報の漏洩が発覚したこともあり、GoogleGoogle+の個人向けサービスの終了を発表しました。

最初は2019年8月のサービス終了を予定していましたが、別のAPI不具合が見つかったことでサービス終了を4ヶ月早めた2019年4月のサービス終了となりました。

2020年7月にG Suite向けのGoogle+が完全終了

個人向けのGoogle+がサービス終了してからも、企業向けのGoogle+は提供し続けていました。しかし、2020年7月6日には企業向けに提供していたGoogle+を完全廃止し、企業向けのSNSであるGoogle Currentsに完全移行したのです。

Google+の活用状況

完全終了となったGoogle+ですが、どのくらい利用されていたのでしょうか。ここでは、Google+の利用状況についてご紹介します。

全世界で利用者が4億人を超える

Googleの発表では、2012年時点で全世界での利用者が4億人を超えたと発表しています。日本でも、パソコン利用者ベースで400万人もいるとのことでした。

利用者の多くは海外の人であるため、日本国内ではあまり利用されていませんでした。しかし、芸能人や有名人がGoogle+を活用した交流サービスを提供したことで、国内での利用率も多少は伸びたと考えられます。

活用によって集客が見込める

Google+は、ビジネスでの利用価値が非常に高いプラットフォームです。

活用することで宣伝効果につながったり、より質の高いユーザーが訪れてくれたり、属性ごとにユーザーの管理ができます。

Google+には、投稿した広告に対していいねができる機能があります。いいねをすると、カウントアップされてどの友人がいいねをしたのかわかります。いいねをされている広告は評価が高く、検索でも上位に表示されるためクリック率も上昇するのです。

また、サークルという機能を活用することでフォロワーを自分好みに分けることができます。サークルごとに投稿が行えるため、属性ごとに分けることでその組織内に合わせた情報を共有できます。

社内SNS「Google Currents」とは

Google+からGoogle Currentsに完全移行したわけですが、Google Currentsがどのようなものかご存知でない方も多いでしょう。

ここでは、Google Currentsについて詳しく解説していきます。

Googleが提供する企業向けの社内SNS

Google Currentsを一言で表すと「社内向けのSNS」です。

Google+の場合は、個人向けと企業向けに公開していましたが、Google Currentsは企業向けにのみ公開しています。

大多数の利用というよりも、組織内での活用を想定したビジネス向けのSNSと言えるでしょう。

G Suite ユーザーのみ利用が可能

利用できるのは、G Suiteユーザーのみです。G Suiteユーザーであれば誰でも利用が可能で、管理者がユーザーごとにGoogle Currentsの使用権限を与えていきます。

Google Currentsの活用方法

Google Currentsについてわかったところで、どのように活用していくのかが知りたいところです。

ここでは、Google Currentsの活用方法について解説していきます。

通常投稿で社内全員に共有

Google Currentsは、何も設定をせずに投稿した場合組織全体に投稿されます。要するに、Google Currentsの使用権限がある社内の人間であれば誰でも見れるということです。

社内全体に通知したい時は、何も設定せずに投稿すると良いでしょう。例えば、何かイベントがあったときの連絡や社内報の共有などです。

投稿に対してコメントをつけられるため、上手く活用することで社内コミュニケーションの活性化にもつながります。

タグを付けた投稿

投稿に対して、タグ付けができます。

Google Currentsでは、タグでの検索が可能なため、タグをつけておくことで一気に検索ができるのです。

何か特定のことについて調べたいときに、タグでの検索をすると便利です。

コミュニティを作成しプロジェクトごとの管理が可能

Google Currentsでは、コミュニティを作成できます。

コミュニティとは、Google Currentsの利用ユーザーを限定したいときに便利です。例えば、新しいプロジェクトをするときにコミュニティを作成するのが良いでしょう。コミュニティを作成することで、参加したメンバーしか閲覧ができなくなります。プロジェクト内で何かやりとりをするコミュニケーションツールとしての機能が備わっているのです。

組織内のコミュニケーションツールとして期待されている

今回は、Google+がGoogle Currentsに完全移行したことを受けて、それぞれについて解説してきました。Google+は、個人と企業向けに提供されていたサービスで、利用者数の減少や情報漏洩が原因でサービスの利用停止を発表しました。

その後、企業向けのSNSとしてGoogle Currentsが登場し、組織内のコミュニケーションツールとして期待されています。Google Currents内では、全体に向けた投稿とコミュニティごとの投稿が分けられるため、自分が行う業務に応じた利用が可能です。

企業でG Suiteを利用の場合は、この記事を参考にGoogle Currentsを利用していきましょう。

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