Webマーケティングにおいて、自社コンテンツを充実させつつも、SEO対策をしっかり続けることは基本のキ。当社コンテンツの充実、というとついつい新しいコンテンツ作成ばかりを頑張ってしまいがちですが、実はすでにある記事のリライトも低コストかつ効果的なSEO対策です。
リライトが重要な理由を改めて整理して、まず手軽に取り組めるタイトルのリライト方法を学んでいきましょう。

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SEO対策にリライトが必要な理由

既存コンテンツのリライトによって検索順位を上位に上げ、検索流入数を高めることは十分可能です。まずはSEO対策をする上で、リライトが効果的な理由について整理していきましょう。

理由1「コンテンツを充実させられる」

KW流入を狙ってオウンドメディアでコンテンツを投稿しても、今やSEO記事は戦国時代。
文字数も、内容も充実した競合コンテンツが日々生まれています。その中で読まれる記事であるためには、最新情報のアップデートや、不足していた情報の追加、より読者が読みやすくなる構成・タイトルの見直しなどが不可欠です。

新しいコンテンツを作るよりも、今ある記事を少し手直しするだけで良いので、対策する心理的ハードルも低くなりますよね。

理由2「Googleからの評価を高められる」

上位表示されるコンテンツを作りたいと思っても、一発で検索順位トップに躍り出る記事を書くのはなかなか至難の業です。
そのため、まずはコンテンツをリリースしてみて、どんなKWから流入しているかなどを分析し、少しずつ評価を高めていくという手法は堅実的と言えるでしょう。

理由3「最新のSEO対策にアップデートできる」

Googleのアルゴリズムは、日々複雑化しています。1年前に良かれと思っていたSEO施策が古い手法になっているというケースはよくあります。リライトによって、最新のSEO対策にアップデートしていく必要があるのです。

まずはタイトル・見出しタグの見直しを

コンテンツのリライトをする際に、まずは見直したいのがタイトルです。
本文の内容までリライトする時間がなくても、試しにタイトルを見直してリライトしてみましょう。例えば読者がどんなキーワードで検索しているのか、検索クエリを見てみるとタイトルや本文が必ずしも検索クエリに合っていない場合もあります。

また、せっかく狙ったキーワードがタイトルに入っていたとしても、UXの観点から、どんな内容か分かりにくいタイトル、見出しの記事になっているかもしれません。

では、いったいどんな風にタイトルや見出しタグをリライトすれば良いのでしょうか?
実際の手順とともに見ていきましょう。

STEP1:サーチコンソールで検索クエリを確認

コンテンツタイトルに、狙った検索キーワードを入れることで、検索サイトで上位
表示されやすくなるというのはSEO対策の基本です。ただし単にキーワードを入れれば良い、とそこで思考停止してしまうのはNGです。

Googleのサーチコンソール(Search Console)を使って、コンテンツに読者がどんな検索ワードで流入しているかをチェックしてみましょう。

マーケター側もしくは制作側が決めたキーワードと違って、検索クエリは実際にユーザーが検索窓に打ち込んだ言葉です。

例えば、卵焼きの焼き方を紹介するコンテンツの場合。コンテンツでは卵焼きの具体的な焼き方手順の説明をしているのに対し、検索クエリで多かったのが「卵焼き フライパン」となっているとします。この場合、卵焼きを卵焼き機ではなく、フライパンで焼く方法を知りたいユーザーが一定数いる可能性を示しています。また、もしかしたら上手に卵焼きが焼けるフライパンを探しているのかもしれません。

検索クエリは、いわばユーザーが求める情報です。

検索クエリを見直すことで、読者はどんなコンテンツを期待しているのか、どんなコンテンツが求められているのか確認できます。

STEP2:KWをより効果的に見せるコツ

検索クエリを確認して、ユーザーがどんなコンテンツを求めているかが分かったら、早速ユーザーがクリックしたくなるように、より効果的なタイトルを考えてみましょう。

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画像出典:アイレップSEM総合研究所 検索結果画面でのアイ・トラッキング調査を実施|株式会社アイレップ

アイレップSEM総合研究所による検索画面でのユーザーの目線の動き(アイ・トラッキング)を調べた研究では、ユーザーが画面を見る際の目の動きは、主に画面左側に集中していることが分かっています。

つまり、画面左側(タイトルなら冒頭部分)に狙ったキーワードを配置することが大切です。

また、例えば「金魚 水槽」というキーワードの記事を作成する場合。ユーザーが知りたい水槽はどんなものなのかも合わせて考えてみましょう。

掃除しやすい水槽、安く買える水槽、おしゃれな水槽……ユーザーはどんな検索意図(この場合はどんな水槽が欲しいのか)を推測して、タイトルに散りばめると良いでしょう。検索クエリは、この場合に、有効な情報源となります。

hタグには狙ったキーワードを入れよう

また、タイトルだけでなく、見出しタグ(hタグ)の見直しも大切です。見出しタグにはとりあえずキーワードを入れれば良い、というわけではありません。SEOの観点からみても、ユーザーが読みやすい記事(UXが良い記事)かどうかは評価の対象です。
できるだけキーワードを入れつつも、タグを見るだけで記事の内容がざっくり分かる構成となるよう、心がけましょう。

例えば、キーワードが「マイホーム 頭金」という記事の場合。
上位に表示されている記事の見出しタグを一部抜粋してみると、次のような構成となっていました。

h1 【2020年最新】マイホームの頭金は平均いくら必要?マイホーム購入に必要な初期費用を徹底解説!

h2 マイホームの頭金を賢く貯める方法
h3 毎月コツコツ貯める
h3 援助を最大限利用する
…略…
h2 マイホームの頭金は平均1000万円ってホント
h3 マイホームの頭金の平均はどれくらい
h3 必要な頭金の金額は都道府県によっても違う
…略…

キーワードである「マイホーム」「頭金」がほどよく散りばめられながらも、必要な情報がしっかりと入っています。また、マイホームの頭金は普通いくらくらい用意したら良いのか、というユーザー心理にしっかりと答えていることが見出しタグを見ただけでも分かります。

リライトを重ねることで新規記事作成に役立つことも

検索順位がなかなか伸びない記事も、検索クエリからユーザーの知りたい情報を推測し、タイトルと見出しの書き方をリライトすることで流入数を大幅にアップすることも可能なSEO対策。
コンテンツがそれなりにたまってきているなら、新規記事を制作するだけでなく、記事のリライトにも取り組んでみましょう。リライトを重ねることで、新規記事を作成する上でも役立つコツを掴むことができるはずです。

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