「Go To イート」キャンペーンの概要

こちらも、国による消費喚起策であり、感染予防に取り組みながら営業している飲食店や、食材を供給する農林漁業者を支援する目的で展開されている施策です。

利用方法は、
①「プレミアム付食事券を買う」
または
②「Go To イートキャンペーン加盟サイトでオンライン飲食予約をして、次回以降の飲食に使えるポイントを受け取る」
のいずれかです。

①の「プレミアム付食事券」の場合、例えば12,500円分の食事券を10,000円で買えるなど、25%を国が負担します。1回の購入は2万円までと制限があります。販売期間は2021年1月末までで、食事券の有効期限は2021年3月末までです。

②の場合、昼食時間帯には500円分のポイント付与、夕食時間帯には1,000円分のポイントが付与されます。このポイントは人数分付与され、1回の予約あたり上限は10人分です。
つまり、夕食時間帯に最大10人で予約をすれば、最大1万円のポイント還元を受けることができ、それは次回の飲食に利用できる、という訳です。ただし、キャンペーンを利用するには、付与ポイント以上の飲食が必要となります。ポイントの付与期間は2021年1月末まで、ポイントの有効期限は2021年3月末までです。

参考:Go To Eatキャンペーン|農林水産省

消費者の8割が利用に前向き

[図4]「Go To キャンペーンを利用したいですか?」アンケート結果
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[図5]「Go To キャンペーンを利用したい・利用した理由」アンケート結果
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出典:『Go Toキャンペーンに関するアンケート調査』を実施 8割が利用に前向きと回答!|PR TIMES

[図4][図5]のグラフは、株式会社イオレが一般消費者928名を対象に実施したアンケート調査の結果を抜粋したものです。

上記の結果によると、一般消費者の8割が「Go Toキャンペーン利用に前向き」であることが分かります。また、「利用したい/利用した理由」のトップは「普段より安く旅行/食事ができるから」という点です。

これは、昨今の消費者がお金をかける関心・重点が「モノ消費(所有)から、コト消費(アクティビティや体験)」へと変わってきている側面を映し出しているとも言えるでしょう。

コロナ禍での緊急事態宣言、そして外出自粛で抑圧された「アクティビティ欲」が、この「Go To キャンペーン」のスタートにより解放され、消費意欲・行動に繋がっている、と言うこともできるかもしれません。

「Go To キャンペーン」で注目すべき企業の取り組み

ホテルニューオータニ東京「実質0円女子旅」

ホテルニューオータニ東京は、「Go To トラベルキャンペーン」および「もっとTokyo」の併用で、自己負担額が「実質0円」となる女子旅プランを2020年10月23日から販売しました。これは、女性3名グループで予約することが条件です。

なお、このプランはあっという間に売り切れたとのこと。

その後、「もっとTokyo」適用外とし、女性3名で、1人あたり「実質8000円」で利用できる新プランを販売開始しました。高級ホテルの一室で時間を気にすることなく、非日常の空間を味わい、豪華な食事やスイーツを楽しみながら「女子会」を満喫できるプラン、として打ち出しています。

参考:ホテルニューオータニ東京、実質0円の女子旅プラン 「GoTo」と「もっとTokyo」の併用で|IT media ビジネス
TOKYO女子旅~Deluxe~|ホテルニューオータニ東京

都心の家賃より安い「長期ホテルステイ」

Go To トラベルキャンペーンへの東京追加に伴い、「都心の家賃より安い」と打ち出す長期連泊ホテルステイプランも登場しています。

例えば、「コンフォートホテル東京神田」では、30連泊で7万2千円。滞在中は館内のWi-Fi利用やカフェでの朝食も無料です。

また、ホテルチェーン「ドーミーイン」でも各店で「マンスリープラン」を提供中。長期滞在で1泊あたりが割安になり、食事付きプランも用意されているほか、大浴場や露天風呂を利用できる施設もあります。

いま注目の「ワーケーション」での利用や、テレワークを行っているが自宅とは環境を変えて仕事をしたい、といった利用、あるいは「アドレスホッパー」の宿選びなどに適したプランだと言えそうです。

参考:Go To東京追加で家賃より安いホテルステイが登場|タイムアウト東京
【メディアで話題】30連泊プラン!朝食は毎日無料 GoTo利用でさらにお得|コンフォートホテル
長期滞在プラン|ドーミーイン

短期集中型英語学習プログラム

Go To トラベル割引を適用して、「ホテル滞在型の短期集中国内英語留学プラン」といったものも登場しています。

「スーパーホテルPremier東京駅八重洲中央口店」の一室に滞在し、部屋から外国人講師によるオンライン英語学習プログラムを受けます。

3泊4日で、3日間の総学習時間は24時間というプログラム。ホテルの部屋に「カンヅメ」になって、英会話学習に短期で集中する、というものです。価格は教材費を含み27,820円で、チェックイン時に6,000円分の「地域共通クーポン」も受け取れます。

自宅での語学学習にはなかなか集中できず、進捗・成果がない、環境を変えて集中的に学習したい、といった人に適したプランだと言えるでしょう。

参考:【新プラン】ホテルでオンライン英語留学が体験できる宿泊プランの販売を開始 10月30日~|PR TIMES

はとバス都民向け日帰りツアー

バスツアー会社の「はとバス」は、「Go To トラベル」と「もっとTokyo」の併用で大きく割引が受けられる、都民向け日帰りバスツアーを複数プラン、提供しています。

例えば、東京タワーを観光して、フランス料理フルコース付きの東京湾ディナークルーズを楽しめるプランは、大人1名実質6,600円。子供は1名3,840円です。

都民の方は、誕生日や記念日など普段とは少し違う、特別な体験・非日常を味わいたい場面などで活用できそうです。

参考:都民限定割引「もっとTokyo」|はとバス

##「コト消費」はアイデア・着眼点次第

先述したように、昨今の消費動向は「モノ消費からコト消費へ」という傾向にあると言われています。今回の「Go To キャンペーン」はまさに「コト消費」に当てはまる消費喚起策だと言えます。

この「Go To キャンペーン」に対応した企業の取り組み事例で挙げたように、「コト消費」の打ち出し方は「非日常を味わう高級ホテルステイ」「ディナークルーズ」「ワーケーション」「国内短期集中語学留学」など、サービス提供事業者側のアイデア次第、切り口・着眼点次第とも言えるのではないでしょうか。

また、「Go To キャンペーン」に限らず、コロナ禍において「ドライブインシアター」「ドライブインお化け屋敷」「無観客ライブ配信」など旧来の概念を復活させたり、新たなアイデアと組み合わせたさまざまなスタイルの「コト消費」も生まれています。

消費スタイルとは、時代や社会背景、また、消費者ニーズとともに変化し続けているもの。その「ニーズの変化」を機敏にキャッチして、商品に落とし込むことが企業側に求められているとも言えるでしょう。