本日、ウェブ接客プラットフォームKARTE」を提供する株式会社プレイドが「KARTE」リリースから半年の状況を報告する「メディア向け説明会」と合わせて五反田の新オフィス移転パーティを開催しました。

同社で初となるメディア向け説明会にferret編集部も招待されましたので、当日の模様についてご紹介します。

ウェブ接客プラットフォーム「KARTE」とは

はじめに、同社が提供する「KARTE」とは、サイト上に訪問している利用者に対してリアルタイムで接客が行えるウェブ接客プラットフォームです。
2015年3月に正式リリース後、同年8月にはフェムト・グロースキャピタルなどを割当先とする合計5億円の資金調達も実施、既に大手企業も含む600社が導入しているとしています。

わずか1行のコードを埋め込むだけで利用できるKARTEの、主な機能は大きく分けて2つあります。

来訪者をリアルタイムに可視化

リアルタイムでサイトを閲覧している来訪者の情報を過去のデータと照らし合わせて、会員属性、購買履歴、閲覧履歴、参照元(リファラー)、SNS情報、利用デバイス等を一人単位で管理画面上に可視化することができます。

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参照:KARTE公式ページより

その他、保有する会員データをKARTEのデータと統合することもでき、例えば会員・非会員ごとでウェブ接客手法を変えるといった細かい接客も行えます。

最適なタイミングでの接客をウェブ上から

次に、KARTEによって可視化された来訪者のデータを元に、最適なタイミングで訪問者一人ひとりに合わせた接客が容易にできるのも特徴の一つでしょう。

サイト運営者は、目指すべきゴールに合わせて、管理画面上から具体的な接客方法と接客したい訪問者(特定の訪問パターン、サイト内の遷移、滞在時間など)、接客するタイミングなどのルールを設定することができます。

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参照:KARTE公式ページより

設定したルールを元に、該当する訪問者に対してリアルタイムに接客を行い、購買率やお問い合わせ数の向上を促すことが可能となります。

KARTE導入による最大インパクト1,000万円、そして新機能「KNOWLEDGE STORE」とは

改めて、本メディア向け説明会にて発表された内容としては「リリースから半年の状況を報告」と「新機能追加」の大きく2つです。
状況報告では、今回はじめて導入結果が公表されました。

KARTE導入による平均売上インパクトは5.1%、LTVなども加味するとさらに伸びる可能性があるとし、一回の施策で月間最大インパクト1,000万、CVR75%(購入に限る)を記録した企業もあったと代表の倉橋氏は語ります。

今回、新機能として発表のあった「KNOWLEDGE STORE」では、どの企業でも簡単にWeb接客から効果が出せることを目的に、既に成功した事例を横展開するかたちでテンプレート化し、KARTE利用者に11月から提供することを明かしました。

新機能KNOWLEDGE STOREをはじめ、今後のサービス拡充として事業者と消費者がコミュニケーションを計る仕組み「KARTE TALK」のリリースを予定しているほか、来年春にはセカンドリリースとして、UI変更、データ処理速度の大幅変更を予定しているといいます。

まとめ

今回のメディア向け説明会を通じ、初のKARTE正式リリース後の状況報告や今後の展望について語った代表の倉橋氏は、最後に*「KARTEで行うWEB接客は特別なことではない、”接客”という当たり前のことをしてお客様に喜んでもらいましょう。ベースとして消費者を理解しないかぎり、企業のマーケティング活動は実現できない。」*と語り同メディア向け説明会が終了しました。

新たな概念や手段が登場し、複雑化する中で、同社のKARTEは「消費者を理解したうえで接客する」という実生活においても日常的なことをWebに組み込むことで企業のマーケティング活動を支援し、誰でも簡単に実現できることを目指していることが倉橋氏の言葉からも伺えるでしょう。

ウェブ接客プラットフォーム「KARTE(カルテ)」