YouTubeで今起きていることグーグル株式会社 中村全信氏-CODE CONFERENCE TOKYO 2015-
11月10日、渋谷ヒカリエにて、「次世代エース」にフォーカスしたカンファレンス「CODE CONFERENCE TOKYO 2015」が開催されました。
今回は、グーグル株式会社の中村全信氏による、「YouTubeで今起きていること」をテーマにした講演の様子をお届けします。
参考リンク:CODE CONFERENCE TOKYO 2015の詳細はこちら
登壇者紹介
中村全信氏
グーグル株式会社
ブランドソリューション エキスパート
YouTube および Google Display Network を始めとした Google の動画広告全般の日本市場への導入や、ブランド広告主向けのソリューション開発を担当。企業と YouTube クリエイターとのコラボレーションや、広告界のクリエイターへのオンライン動画制作の啓蒙活動なども推進している。
ブランドファンサイトを増やすための動画コンテンツ戦略
動画を制作してバズらせるだけでは、本当に届けたい生活者に情報を届けられているとは言えません。
今回は3つの視点での動画コンテンツ戦略が紹介されました。
1.インサイトの掌握
定期的に消費者の行動と意識を把握することがポイント
単純に企業のメッセージを出しても、生活者の心には刺さりません。
ターゲットである生活者には個々の興味関心があり、普段どんな生活をしているのか、どのような情報を欲しているのかなど、インサイトを掌握することが重要になります。
Googleで重要視しているのが、Micro-Momentsという考え方です。
Micro-Momentsに関する情報はこちらから
動画でも確認することができます。
何気ない瞬間から、生活者が何かしたいという具体的な意図が発生した瞬間に起こす行動をどうやってマーケターが把握し、活かすか、というものです。
Micro-Momentsを掴み、メッセージを届け、生活者の中にそのメッセージが浸透しているか、態度変容などのその効果まで考えることが、マーケターの仕事です。
生活者の課題解決のためにも、Micro-Momentsを考えるクセをつけるようにしましょう。
2.戦略的なコンテンツの仕分け
インサイトを把握した上で、目的と用途に応じたコンテンツ制作をすることがポイント
ここでは、生活者のインサイトに合わせたクリエイティブを制作するための3つのポイント、3H(スリーエイチ)が紹介されました。
Hero
多くの人を魅了するメッセージが必要です。
しかし、しっかりとブランドメッセージに関連する動画にしなければ、ただバズらせるだけではマーケティングとは言えません。
ただ再生回数を増やす、リーチ数を獲得するだけではなく、視聴者の中に実際のターゲットがどれくらいいて、どれくらい態度変容したかがポイントです。
より多くのターゲットに見ていただくためには、多くの注目と興味が集中する場とタイミングを活用するとよいです。
ハロウィン、クリスマスなど、イベントの付近はそのイベントに対する関心の濃度が濃くなっているので、生活者の興味を惹きやすいからです。
動画を制作する上でポイントになるのが、その動画を見た生活者が何か一言添えてソーシャルメディアで共有するかまで意識して作るということです。
メッセージをターゲットに伝えるだけに留まらず、いかにターゲットから新たなターゲットに伝えてもらえるか。
動画なので、自動再生でない限りサムネイルだけでは内容が把握できません。
そこで、動画を見た生活者が個人的な意見を添えて、例えば「泣けてくる・・・」「カワイイ」「こんなこと私もしてみたい!」「こんなオチだとは予想できなかった!」など、他の方が見てみたくなるような何か一言付け加えて共有したくなるような工夫を動画に込めておくことが重要です。
Hub
まだブランドに関心がない生活者とブランドをどのように繋げるか。
同じブランドメッセージであっても受け取り方は生活者それぞれで異なります。
そして生活者にはそれぞれの生活、興味関心があります。
その興味関心に合わせて、さまざまな生活者の目線に立って、生活の中でどう役立つのかまでをメッセージに落とし込むと、生活者自身との関連性が高まるので興味を惹きやすくなります。
Help
具体的なニーズへの説得力のある答えや提案も重要です。
YouTubeはGoogleに次ぐ、世界2位の検索エンジンです。
検索とはニーズの現れなので、ユーザーが検索したワードに対して、解決してあげられるような動画をアップできているかがポイントになります。
実際にYouTubeではさまざまなノウハウ系の動画が検索され、視聴されています。
YouTube動画を利用している企業の中には、自社のビジネスに関連性のあるキーワードをYouTube検索して、上位にあがってくるYouTuberの動画を参考にしたり、彼らとコラボした動画制作をしています。
3.コンテンツの活用法
どのようにユーザーに届けるのか、エンゲージメントモデルの構築
TrueViewインストリーム広告をつかうとブランド効果測定もできます。
広告の認知率、ブランドの想起率、検索上昇率、比較検討、好意度、購入意向を測定することが可能ですので、ぜひ利用してみてください。
最後に
動画にはそれぞれ役割があります。
Heroは認知に効くため新商品発売やリブランディングに、Hubは生活者にブランドが生活に具体的に役に立つ身近な存在に感じてもらうための日々のコミュニケーションに、Helpは顕在化したニーズを解決するので、CVに近くなる、と言った具合です。
まとめ
動画を制作し、バズらせるだけではCVにはつながりません。
今回紹介された視点をもとに、生活者の心に響き、ニーズに応えられるような動画を制作することが重要です。
- リンク
- リンクとは、インターネット上では、あるページの中に記された、他のページの所在を表す情報のことを「ハイパーリンク」と呼び、これを略した言葉です。リンクのある場所をクリックすると、他のページにジャンプするようになっています。
- Googleとは、世界最大の検索エンジンであるGoogleを展開する米国の企業です。1998年に創業され急激に成長しました。その検索エンジンであるGoogleは、現在日本でも展開していて、日本のYahoo!Japanにも検索結果のデータを提供するなど、検索市場において圧倒的な地位を築いています。
- 広告
- 広告とは販売のための告知活動を指します。ただし、広告を掲載するための媒体、メッセージがあること、広告を出している広告主が明示されているなどの3要素を含む場合を指すことが多いようです。
- オンライン
- オンラインとは、通信回線などを使ってネットワークやコンピューターに接続されている状態のことをいいます。対義語は「オフライン」(offline)です。 現在では、オンラインゲームやオンラインショップなどで、インターネットなどのネットワークに接続され、遠隔からサービスや情報などを利用できる状態のことを言う場合が多いです。
- コンテンツ
- コンテンツ(content)とは、日本語に直訳すると「中身」のことです。インターネットでは、ホームページ内の文章や画像、動画や音声などを指します。ホームページがメディアとして重要視されている現在、その内容やクオリティは非常に重要だと言えるでしょう。 なお、かつてはCD-ROMなどのディスクメディアに記録する内容をコンテンツと呼んでいました。
- Googleとは、世界最大の検索エンジンであるGoogleを展開する米国の企業です。1998年に創業され急激に成長しました。その検索エンジンであるGoogleは、現在日本でも展開していて、日本のYahoo!Japanにも検索結果のデータを提供するなど、検索市場において圧倒的な地位を築いています。
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- マーケティング
- マーケティングとは、ビジネスの仕組みや手法を駆使し商品展開や販売戦略などを展開することによって、売上が成立する市場を作ることです。駆使する媒体や技術、仕組みや規則性などと組み合わせて「XXマーケティング」などと使います。たとえば、電話を使った「テレマーケティング」やインターネットを使った「ネットマーケティング」などがあります。また、専門的でマニアックな市場でビジネス展開をしていくことを「ニッチマーケティング」と呼びます。
- ソーシャルメディア
- ソーシャルメディアとは、インターネット上で不特定多数の人がコミュニケーションを取ることで、情報の共有や情報の拡散が生まれる媒体のことです。FacebookやTwitterなどのほか、ホームページ上の掲示板もこれにあたります。
- サムネイル
- サムネイルとは、多数の画像や動画など、読み込みに時間のかかる情報の概要をおおまかに把握するために作られた縮小画像のことです。 一般的にはサイズ・画質が落とされた画像が採用され、該当の画像や動画を読み込むかどうかを判断するための「見本」として使われます。 元々は親指の爪(thumb nail)という意味を持つ言葉で「サムネ」と略して呼ばれることもあります。
- Googleとは、世界最大の検索エンジンであるGoogleを展開する米国の企業です。1998年に創業され急激に成長しました。その検索エンジンであるGoogleは、現在日本でも展開していて、日本のYahoo!Japanにも検索結果のデータを提供するなど、検索市場において圧倒的な地位を築いています。
- 検索エンジン
- 検索エンジンとは、インターネット上に無数に存在するホームページのデータを集め、ユーザーにそれらを探しやすくしてくれるサービスのことです。「検索サイト」とも呼ばれます。代表的な検索エンジンとしては、Yahoo! JAPANやGoogleなどがあります。また、大手検索エンジンは、スマートフォン向けのアプリも提供しており、これらは「検索アプリ」と呼ばれています。
- エンゲージメント
- エンゲージメントとは、企業や商品、ブランドなどに対してユーザーが「愛着を持っている」状態を指します。わかりやすく言えば、企業とユーザーの「つながりの強さ」を表す用語です。 以前は、人事や組織開発の分野で用いられることが多くありましたが、現在ではソーシャルメディアなどにおける「交流度を図る指標」として改めて注目されています。
- 広告
- 広告とは販売のための告知活動を指します。ただし、広告を掲載するための媒体、メッセージがあること、広告を出している広告主が明示されているなどの3要素を含む場合を指すことが多いようです。
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