サイトのアクセス数や直帰率、ユーザー属性などを確認できるGoogleアナリティクスは、サイト分析には欠かせないツールです。複数サイトを運営している場合は、すべてのサイトをGoogleアナリティクスに登録しましょう。

ここでは、Googleアナリティクスに複数サイトを登録する方法をご紹介します。

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Googleアナリティクスに登録できるサイトの数

Googleアナリティクスに登録できるサイトの数は、5,000サイトです。Googleアナリティクスアカウントは、1つのGoogleアカウントにつき100個まで作成できます。

そして、1つのGoogleアナリティクスアカウントにつき50個までサイトを登録できるため、Googleアナリティクスに登録できるサイト数は5,000サイトとなります。1人で5,000サイトも分析する人は稀ですので、登録可能数については気にする必要はないでしょう。

Googleアナリティクスに複数サイトを登録する方法2つ

Googleアナリティクスに複数サイトを登録する方法は次の2つです。

Googleアナリティクスのアカウントを新たに作成する

Googleアナリティクスのアカウントは、Googleアカウント1つにつき100個まで登録できるため、新たにGoogleアナリティクスアカウントを作成し、サイトを登録するのも1つの方法です。

しかし、サイトを分析したいときに、そのサイトを登録しているGoogleアナリティクスアカウントにログインする必要があるため、手間がかかります。

Googleアナリティクスに複数サイトを登録するのなら、次に紹介する「プロパティを追加作成する」の方がおすすめです。

プロパティを追加作成する

Googleアナリティクスにおけるサイト登録とは、「プロパティを作成する」と同義です。プロパティごとに作成されるトラッキングコードを該当のサイトに埋め込むことで、そのサイトのアクセス数やユーザー行動をトラッキングできるようになります。

Googleアナリティクスに複数サイトを登録したいときは、プロパティを追加作成しましょう。1つのGoogleアナリティクスアカウントにつき50サイトまで登録できます。

Googleアナリティクスにプロパティを追加作成する流れ

それでは、Googleアナリティクスにプロパティを追加作成する方法を画像つきでご紹介します。

1.プロパティを作成を選択

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Googleアナリティクスの画面左側にある「管理」をクリックして管理画面に移動します。管理画面の中央の列にある「プロパティを作成」をクリックしてください。なお、プロパティを追加作成するには、編集権限の付与が必要です。Googleアナリティクスアカウントの管理者に、編集権限の付与を依頼しましょう。

2.基本項目を入力

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任意のプロパティ名を入力します。サイトの名称でなくても問題ありません。続いて、タイムゾーンや通過を設定し、ユニバーサルアナリティクスプロパティを作成します。「詳細オプションを表示」をクリックしましょう。

3.ユニバーサルアナリティクスプロパティの作成

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「ユニバーサルアナリティクスプロパティの作成」の右端にあるボタンをONにして、追加登録するサイトのURLを入力します。そして、Googleアナリティクス4のプロパティを作成するかどうか選択してください。今はGoogleアナリティクス4が不要でも、後から使う可能性がある場合は作成しておくとよいでしょう。

4.ビジネス情報を入力

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業種やビジネス情報、Googleアナリティクスの利用目的などを選択し、「作成」をクリックします。

5.トラッキングコードの取得とサイト埋め込み

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ユニバーサルアナリティクスのプロパティを選択し、「トラッキング情報」→「トラッキングコード」からサイトに埋め込む「グローバルサイトタグ」を表示します。グローバルサイトタグをサイトに埋め込んだら、Googleアナリティクスへのサイト追加は完了です。

Googleアナリティクスに登録したサイトの削除方法

Googleアナリティクスに登録したサイトの分析が不要になった際は、次の流れでサイトを削除しましょう。

1.トラッキングコードを削除する

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Googleアナリティクスのトラッキングコード(グローバルサイトタグ)をサイトから削除すれば、分析ができない状態になります。トラッキングコードが見当たらない場合は、管理画面でプロパティを選択して「グローバルサイトタグ」を確認しましょう。

2.削除するプロパティを選択

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削除したいプロパティを選択した上で、管理画面の中央列にある「プロパティ設定」をクリックします。

3.ゴミ箱へ移す

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画面右上の「ゴミ箱に移動」をクリックすれば削除完了です。ゴミ箱に移動してから35日が経つと、完全に削除されます。ゴミ箱から復元したいときは、ゴミ箱を開いて対象のプロパティを選択し、「元に戻す」をクリックしましょう。

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Googleアナリティクスのアカウントを新たに作成する方法

登録の手間や利便性を考慮すると、既存のGoogleアナリティクスアカウントにプロパティを追加作成するのがおすすめです。何らかの事情でプロパティの追加作成ができない場合は、Googleアナリティクスのアカウントを新たに作成しましょう。

既存のアカウントを作成したときと同じ方法で作成できます。このとき注意したいのが、個人アカウントだと他者と共有できなくなることです。会社で使用する場合は、会社専用のGoogleアカウントを新規作成するか、まずは管理者としてGoogleアナリティクスに登録後、他のユーザーを登録してください。

1.Googleアナリティクスに登録する

Googleアナリティクスにログインして、「測定を開始」をクリックします。下記項目を入力しましょう。

●アカウント名

アカウント名にルールはありませんが、登録するサイトの名称や会社名、屋号など見分けがつきやすい名称を設定しましょう。なお、後から変更できるので、仮で登録しても問題ありません。

●アカウント設定:データ共有設定

Googleのベンチマーク、テクニカルサポートなどの項目があるので、必要なものにだけチェックを入れてください。

2.プロパティの設定

ここから先は、1つのGoogleアナリティクスアカウントにプロパティを追加作成するケースと同じ流れです。プロパティの設定およびレポートのタイムゾーンと通貨を選択してください。日本で使用する場合は、「日本」と「日本円(JPY)」を選択します。

3.トラッキングコードをサイトに設定する

ユニバーサルアナリティクスのプロパティを選択し、「トラッキング情報」から「トラッキングコード」を選択し、「グローバルサイトタグ」を表示します。グローバルサイトタグをサイトに埋め込んだら、サイト登録は完了です。

Googleアナリティクスに複数サイトの登録が必要なケース

Googleアナリティクスに複数サイトの登録が必要なケースについて確認していきましょう。

複数メディアを運営している

個人、法人、企業の従業員として複数メディアを運営している場合は、Googleアナリティクスに複数サイトを登録することになるでしょう。

メディア運営を任されて間もない方の中には、複数サイトをGoogleアカウントに登録できることを知らず、うっかりアカウントを新規作成してしまう方もいるかもしれません。ご紹介したとおり、プロパティを追加作成した方が利便性が高いので、ぜひそちらを試してみてください。

複数メディアのディレクションを依頼された

Webディレクターが複数のメディアのディレクションを依頼された際に、Googleアカウントに複数サイトを登録します。ワンクリックで分析したいサイトを切り替えられるので、並行して複数サイトを分析できます。

複数サイトを作成してテストしている

Googleの検索アルゴリズムは定期的に変化するため、有効な施策かどうか随時テストすることが重要です。複数サイトで異なる施策を行い、検索順位への影響をテストする際にはGoogleアナリティクスを利用します。

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まとめ

Googleアナリティクスは、サイトを分析する業務を行う人にとって必要不可欠なツールです。複数メディアを運営している、複数サイトのディレクションを依頼された、施策効果のテストなど、さまざまなシーンで複数サイトを登録します。今回、ご紹介したGoogleアナリティクスに複数サイトを登録する方法をぜひ参考にしてみてください。

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