デジタルマーケティングにおいて「データ」とはあらゆる施策の根幹をなすものです。データを根拠に仮説を立案し、実行・検証・改善と一連のPDCAサイクルを繰り返していく取り組みは切っても切り離すことができません。

自社でWebサイトを運営しているなら、Webサイトのアクセスデータを追うことができる「アクセス解析ツール」の導入も必須です。

しかし、ひと口に「アクセス解析ツール」と言っても実にさまざまなプロダクトが存在し「本当に自社に合うツールはどれ?」と明確な答えを見つけられずにいる人も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事は、アクセス解析ツール選定の具体的な情報収集をしている人に向けて、具体的なツール14選をタイプ別に挙げながら、「どんなメリットがあるのか」「どんな人に向いているのか」といったポイントを解説します。

アクセス解析ツール活用で施策の無駄打ちをなくそう

Webサイトにアクセス解析を導入する最大のメリットは、サイト訪問ユーザーの行動が数値によって明らかになることです。

  • よく見られているのは、どのページ
  • 不人気なページはどこか
  • よくクリックされているのは、どこか
  • 訪問ユーザーが離脱しているのは、どこか

といった、サイト内の良い点・悪い点をデータによってあぶり出します。

客観的な根拠のないままやみくもにサイト更新を行うことは、施策の「無駄打ち」にもなりかねません。しかし、客観的な指標によって悪い点が明らかになれば、サイトのどこに改善を加えればよいか明確な答えを得られます

無駄を省いて効率的にサイト運用を行い、確実にサイトを成長させていくために「アクセス解析ツール」の導入は必須なのです。

アクセス解析ツールの大類型

それではこのパートでは、アクセス解析ツールにはどんなタイプの製品が存在するのか、まずは大類型を見ていきましょう。

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図1:アクセス解析ツールの大類型

GoogleAnalytics型ツール

Google Analytics型ツール」とは、GoogleAnalyticsのデータを読み込んで動作するツールのことです。

土台はGoogleAnalyticsのデータを使用しますが、より見やすい形で解析結果をアウトプットしてくれる製品も見られ、データ分析がわかりやすくスムーズになるメリットがあります。

独自収集型ツール

「独自収集型ツール」とは、Google Analyticsのデータを使うことなく、独自の仕組みでWebサイトのアクセスログを収集する製品を指します。

GoogleAnalyticsでは取れないデータまでも取得して解析できるメリットがあります。ただし、GoogleAnalyticsとはまったく別途に、データ取得のための初期設定を行う必要があります。

ハイブリッド型ツール

「ハイブリッド型ツール」とは、Google Analytics型」「独自収集型」を組み合わせ、いわば「いいとこ取り」をした製品を指します。

Google Analyticsだけでは取れない数値も加わるため、より深い分析・洞察が可能になるメリットがあります。