人工知能が著作権侵害を「自動告訴」 AIによる「法の完全執行社会」が到来する?

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https://www.bengo4.com/houmu/17/n_4924/

2016年7月15日に行われた「音楽著作権に関するシンポジウム」での弁護士の講演をまとめた記事です。

この記事で注目するべき点は大きく2つです。
人工知能(AI)が創りだした作品の著作権がどうなるかという点と、人工知能(AI)によるパトロールによるコピー著作物の発見・警告・告訴を自動的にできるのではという点です。

講演した弁護士は「法の完全執行社会が生まれる可能性はあるが、ある程度のゆとりは必要」とまとめています。

デジタルミレニアム著作権法めぐりEFFが米政府を提訴

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http://japan.cnet.com/news/society/35086348/
プライバシー擁護団体の電子フロンティア財団(EFF)が米国政府を相手取り、2016年7月21日にワシントンDCの連邦地裁へ訴状を提出しました。

提訴の内容は、物議を醸しているデジタルミレニアム著作権法(DMCA)は表現の自由を抑制するため憲法違反だとしたものです。

具体的には、研究者がセキュリティ研究の為に対象となるコードをリバースエンジニアリングし、ソフトウェアの脆弱性やバグの発見を行っている。その研究の妨げに、DMCAがなっているという内容です。

なお、上記の記事が投稿された時点では、被告側(米司法省・著作権局・議会図書館)からはコメントが寄せられていません。

まとめ

著作権の世界にも、AIが関わる時代となりました。
AIが作り出した作品は著作権が発生するのか、AIを利用することで著作権違法物を自動的に摘発できるようになるのかなど、新たな技術が生まれると新たなに取り組むべき問題も生まれます。

著作権に関する議論は時には過激になりがちですが、作品の保護と流通のバランスを考えて向き合っていくべきでしょう。