読書は、実務経験だけでは得られない知識を得るのに有効な手段です。しかし、「ビジネス」という枠組みだけでも毎年膨大な書籍が出版されており、何を読んだらいいか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。また、仕事があるため読書に使える時間が限られている方もいるかもしれません。

そのような方には、普遍的なビジネススキルが学べる古典的な名著がオススメです。

20年以上前に初版が発売され重版や改定が行われ続けている名著には、長く読まれる理由があります。

今回は、自己啓発、マネジメント理論/組織戦略、マーケティング理論が学べる書籍15冊を厳選し、まとめました。学びたいスキルに合わせて、下記の書籍を参考に新たな知識習得に励んでみてはいかがでしょうか。
  

自己啓発に役立つ名著4選

1. 7つの習慣|スティーブン・R・コヴィー

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"7つの習慣"は、普遍的な「成功」の原則を7種類の習慣としてまとめた自己啓発書です。その習慣とは、「私的成功」「公的成功」の2つに分類して考えます。

例えば、私的成功は「主体性を持つこと」「生活や仕事においてゴールを思い描く」など、自分自身に関わる習慣を指します。

公的成功は「Win-Winの関係を考える」「シナジーを作り出す」など対人関係に関わる習慣を指します。一見すると“当たり前”に感じる項目ですが、仕事において積極的に取り入れる習慣と言えるでしょう。
  

2. 道をひらく|松下幸之助

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"道をひらく"は、Panasonic(旧 松下電気器具製作所)を創業した松下幸之助氏の著書です。松下氏自身の経験を記した短編集です。

この本では、「素直に生きること」「謙虚であること」など、松下氏が感じた働く上での心構えを知ることができます。また、「(人が相互に)与え合うことで世の中は成り立つ」のように、商売を行う上で「得る」よりも「与える」ことの重要性についても言及しています。
  

3. 論語と算盤|渋沢栄一

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"論語と算盤"は、東京証券取引所や第一国立銀行の設立に携わった実業家、渋沢栄一氏の著書です。道徳や倫理観を説いた孔子の『論語』と、経済やお金儲け(算盤)の関係性を記した本です。

「道徳」と「お金儲け」と聞くと、相反する価値観のようにも見えますが、「義理があるからこそ商売が成り立つ」と、双方を一致させる重要性を述べています。目上の人を敬うこと、相手のためを思って行動することなど、論語の道徳観をビジネスに応用した書籍です。
  

4. 思考は現実化する|ナポレオン・ヒル

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"思考は現実化する"は、成功者へのインタビューから導き出した思考と実践方法を法則にした書籍です。日常的に実践できる普遍的な要素がまとめられています。

「成功したい」という願望や目標を、具体的に行動できるレベルのイメージに落とし込み、実行に移すというのが大きな流れです。実行する上で、目標の再確認や他者との協力、行動の改善を行います。漠然とした思考を具体的な目標にむけて「どう動くか」のスキルが学べるでしょう。
  

マネジメント理論/組織戦略が学べる名著5選

5. 人を動かす|デール・カーネギー

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"人を動かす"は、自己啓発書のベストセラー作家であるデール・カーネギーの著書です。題名のとおり、人に行動を起こしてもらうための法則がまとめられており、マネジメントの概念を学ぶことができます。

この本には、「人を非難しない」「相手に喋らせる」「命令しない」のような、「強制しない」マネジメント手法が書かれています。人に対しての行いは「強制しない」ことの重要性が理解できるでしょう。マネージャー職が身に付けておくべき普遍の知識と言えるでしょう。
  

6.『企業参謀』大前研一

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企業参謀は、マッキンゼー出身の経営コンサルタント、大前研一氏の著作です。問題を明らかにし、解決するという「戦略的思考」の基本を学べるでしょう。戦略的思考の基本として、あらゆる物事の本質を考えることと記されています。

問題の原因となる要素を分解し、共通点を整理しグループ化することで、本質が明らかになるというフレームワークなどがまとめられています。このように分解して共通点を導く「分析するスキル」が戦略思考を身に付ける上で重要です。
  

7. マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則|ピーター・ドラッガー

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"マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則"は、経営学者ピーター・ドラッカーの著作です。現在に至るまで、あらゆるマネジメント理論の参考にされてきた代表的な書籍です。

ドラッカーは、マネジメントの目的は「成果を出すこと」と述べています。成果を出すために組織は何を実行すべきなのか、を考えることの重要性が学べるでしょう。マネージャー職の方であれば、部下たちがいかに成果を上げるかを考えると思います。その際の参考になるでしょう。
  

8. ザ・ゴール|エリヤフ・ゴールドラット

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"ザ・ゴール"は、工場における業務改善を題材にした小説です。工場の経営悪化に伴い、3ヵ月後に閉鎖が決まることから話が展開されていきます。業務の効率化を行うプロセスをストーリー形式で学べる書籍です。

悪化の原因である「ボトルネック」を見付け、そのボトルネックを改善する効果的な方法を導き実行するというプロセスがストーリー上に登場します。工場が題材ですが、ボトルネックの概念はあらゆる職種に応用できるでしょう。

9. ビジョナリー・カンパニー|ジム・コリンズ

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"ビジョナリー・カンパニー"は、3Mやディズニーなど世代を超えて存続する企業や経営者を調査することで「優れた企業」の共通点や法則を導き出した本です。そのような世間に対して大きな影響力の持つ企業を「ビジョナリー・カンパニー」と定義します。

ビジョナリー・カンパニーのように優れた組織を構築するための要素として、「理念」「意欲」「一貫性」が重要と記されています。この要素を組織で展開するためのノウハウについても触れられており、組織運営に携わる方であれば学ぶことの多い書籍です。
  

マーケティング理論が学べる名著6選

10. コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント|フィリップ・コトラー / ケビン・レーンケラー

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"コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント"は、経営学者フィリップ・コトラーとブランド論の一人者ケビン・レーンケラーの共著です。マーケティング理論の普遍的な概念が学べます。

実例をもとに、マーケティングの原理や実践方法がまとめられています。市場分析のフレームワークやニーズの考え方など、マーケターなら知っておくべき要素が網羅されています。原著は文章ボリュームが非常に大きいため、要約書をもとに読み進めるのも良いでしょう。
  

11. 競争の戦略|マイケル・ポーター

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"競争の戦略"は、経営学者であるマイケル・ポーター氏の著書です。競合企業に対する戦略の構築方法や分析手法が学べる書籍です。

市場の競争には「5つの競争要因」があると定義し、競合企業、書い手・売り手の交渉力、新規参入者、代替品の存在が競争の要因になっていると述べています。要因を分解し、競合に対して優位であるための戦略が詳細に記されています。市場分析のノウハウとして参考になるでしょう。
  

12. 影響力の武器|ロバート・B・チャルディーニ

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"影響力の武器"は、人(消費者)を動かすための原理を社会心理学の視点から学べる書籍です。著者が広告主やセールスマンなどの現場からテクニックを学び、心理学として体系化された知識がまとめられています。

相手がメリットに感じるもの(欲しい・嬉しい)を提供することで、お返しとして「承諾」を求める返報性の法則など、現代でも使える心理学的手法の実例が記されています。心理学のマーケティング活用事例がわかりやすく、すぐに実践に落とし込むことができるでしょう。
  

13. キャズム|ジェフリー・ムーア

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"キャズム"は、テクノロジー分野のマーケティング理論が学べる書籍です。すでにマーケティング用語として定着した「キャズム」の概念を学ぶことができます。

消費者の性質を5つに分類しているのが特徴です。最新技術への関心度合いによって「イノベーター」「アーリー・アダプター」「アーリー・マジョリティ」「レイト・マジョリティ」「ラガード」に分類し、その中に生じる深い溝を「キャズム」と定義します。キャズムを超えた販売を行うためのノウハウを学ぶことができます。
  

14. イノベーションのジレンマ|クレイトン・クリステンセン 

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"イノベーションのジレンマ"は、ハーバードビジネススクール教授である、クレイトン・クリステンセン氏の著書です。大企業の経営が新興企業によるイノベーションに脅かされる理由を学ぶことができます。

安定し優れた経営であってもイノベーションの前では無力化する原因として、大企業は前例の無い市場を分析できないことや、経営規模の大きさから新しい市場を狙いにくい事を挙げています。解決策についても言及しているため、大企業、ベンチャー企業どちらのマーケターにとっても学んでおくべき書籍でしょう。
  

15. ザ・コピーライティング|ジョン・ケープルズ

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"ザ・コピーライティング"は、20世紀を代表するコピーライター、ジョン・ケープルズ氏の著書です。初版は半世紀以上も昔ですが、「広告として効果のあるコピー」を書くための普遍的なノウハウ記されています。

読み手にとって「メリットになる」こと、目を引くだけでなく「具体的な情報を盛り込む」ことという法則がまとめられています。出版当時は紙媒体が全盛期の時代ですが、Webにおけるコピーライティングの基本として学ぶことが多いでしょう。
  

まとめ

働き方の心構えや組織の関係性、物やサービスを売るための理論など、ビジネススキルを体系的に学べるのが読書の魅力と言えるでしょう。特に、古くから読まれている本は普遍的な知識が得られることも多く、様々なビジネスに応用できます。

もちろん、実務の知識や体験も大切です。それに加え、体験から得られない知識を読書が得られるのが読書のメリットです。何を読んだらいいのか悩んでいる方や読書の時間が限られている方であれば、今回厳選した書籍を参考にしてみてはいかがでしょうか。