2022年に注目されたマーケティングおすすめ書籍8選

2022年もさまざまなマーケティング書籍が発売されました。名著と呼ばれる書籍ももちろんおすすめですが、マーケティングの戦略や手法はどんどんアップデートされていくので、新しい書籍も読んでおくことが大切です。

そこで、今年発売された書籍を中心に年末年始に読んで欲しいおすすめの書籍を編集部がピックアップしました。興味を持ったものがあれば、ぜひこのタイミングで手に取ってみてください。

目次

1. 2022年に注目されたおすすめの書籍2選
2. ferretがピックアップしたおすすめの書籍3選
3. 2022年のトレンドワードを理解するのにおすすめの書籍3選
4. マーケティング書籍を読むことで得られる効果
5. おすすめのマーケティング書籍8選

学んで実践！社内でBtoBのWebマーケティングの施策を効率良く学習する方法

本資料では、Webマーケティング担当者向けに、書籍・メディアサイト・Webセミナーの3つのカテゴリーで、ferret厳選のおすすめ学習コンテンツをご紹介します！

2022年に注目されたおすすめの書籍2選

まずは、2022年に注目されたおすすめの書籍2選を紹介します。どちらも、日本マーケティング学会員が選ぶ「日本マーケティング本 大賞2022」にて、大賞と準大賞を受賞した作品です。

The Art of Marketingマーケティングの技法―パーセプションフロー・モデル全解説

出典：The Art of Marketingマーケティングの技法―パーセプションフロー・モデル全解説

書籍『The Art of Marketingマーケティングの技法―パーセプションフロー・モデル全解説』は、マーケティング活動を1枚の「全体設計図」で捉えることを提唱し、その使い方から検証の仕方まで解説しています。

その「全体設計図」は「パーセプションフロー・モデル」と呼ばれ、著者である音部大輔氏が、P&Gジャパンのマーケターだった当時にモデルの原型を開発しました。その後、ブラッシュアップを続けた当モデルは、現在ではあらゆる業種・業態で活用されています。

書籍では、音部氏がP&Gのブランドマネジャーとして経験した事例も詳細に紹介。ブランドを担当するマーケターはもちろん、マーケティング活動の全体最適化を目指す全ての方におすすめです。

マーケティングの新しい基本 顧客とつながる時代の4P×エンゲージメント

出典：マーケティングの新しい基本 顧客とつながる時代の4P×エンゲージメント

書籍『マーケティングの新しい基本 顧客とつながる時代の4P×エンゲージメント』は、マーケティングの有名なフレームワークである「4P」をベースに、デジタル化が進んだ現代に適した「新しいフレームワーク」を提唱しています。

それは、商品（Product）を起点としたこれまでの「4P」のモデルから進化した、顧客とつながる場所（Place）を起点とした「エンゲージメント4P」と呼ばれるものです。

書籍では、ペロトン、ルルレモン、YAMAP、スナックミーなどの国内外の企業事例を考察。デジタルを前提としたマーケティングの「今」を見つめるのに、おすすめの書籍です。

ferretがピックアップしたおすすめの書籍3選

次に、ferretが著者にインタビューをした、おすすめの書籍を紹介します。

データ分析力を育てる教室

出典：データ分析力を育てる教室

書籍『データ分析力を育てる教室』は、「何のためにデータ分析を行うのか」を問い直すとともに、データ分析で欠かせない「仮説構築」と「仮説検証」のプロセスについて詳しく解説しています。

データサイエンティストである著者の松本健太郎氏は、データ分析を行う際には、課題解決するために何がわかればよいのか、という「問い」を立てることが最も重要だと述べています。

データを集めて分析したものの、解決に結びついていないのであれば、「仮説」に対する「問い」が間違っているのかもしれません。書籍では、意思決定に結び付かない「間違った問い」の例を挙げながら、データ分析の質をあげるための取り組みを紹介しています。

データ分析に取り組んでいるけれども上手く結果に結びついていない方、分析の質を上げたい方におすすめです。

▼データ分析が下手な人はなにが足りないのか？ 著者インタビュー記事もチェック！

データ分析が下手な人は、なにが足りないのか？成功と失敗をわける視点

データはあるものの「どう分析すればいいかわからない」「解決に結びつけられない」というマーケターは多いのではないでしょうか。そうした悩みを解決するべく、データサイエンティストの松本健太郎氏が発売した書籍「データ分析力を育てる教室」からそのヒントを紐解きます。

お客様が教えてくれた「されたい」営業

出典：お客様が教えてくれた「されたい」営業

書籍『お客様が教えてくれた「されたい」営業』は、約1,000人の購買経験者を対象に行った「どういう営業をされたいか」の調査結果をもとに、BtoB営業の勝ち筋を解説しています。

コロナ禍で購買・営業の前提が変わり、新しい営業の手法を探して試行錯誤している営業担当の方も多いのではないでしょうか。著者の今井晶也氏は、そうした売り方に翻弄されるのではなく、お客様が「今されたい営業」がどのようなものなのか？から考えることが重要だと述べています。

お客様のリアルな声をもとに考察された、今の時代に合った営業手法を学びたい方におすすめです。

▼ マーケと営業がうまく連携するためには？ 著者インタビュー記事もチェック！

「リードが商談につながらない」問題を解決する、マーケ×営業コンテンツの作り方

BtoBマーケティングにおいて、マーケティング部門と営業部門の連携は欠かせません。しかし、「マーケと営業の溝」という永遠の課題に悩む担当者も多いのではないでしょうか。この記事では、そうした悩みを解決するヒントを、セールスモデルの研究、開発を行う今井晶也氏に伺います。

新規事業を成功させる PMF（プロダクトマーケットフィット）の教科書

出典：新規事業を成功させる PMF（プロダクトマーケットフィット）の教科書

多くの新規事業が収益化する前に失敗してしまうのは、「顧客のニーズを満たす商品が、正しい市場に提供されている」というPMFの状態を実現できていないからです。

書籍『新規事業を成功させる PMF（プロダクトマーケットフィット）の教科書』は、PMFの基礎から、PMFを達成するための具体的な方法や事例を丁寧に解説しています。

多くのPMF事例を分析してきた、著者の栗原康太氏だからこそ語れる具体的なノウハウは、新規事業のリーダーや担当者の参考になるはずです。

▼ PMFの前と後でマーケターがやるべきことは？ 著者インタビュー記事もチェック！

PMFの前と後でマーケターがやるべきこと

商品が売れないのは、マーケターや営業担当のせいではなく、商品に課題があるからかもしれません。PMFの視点で見たときに、自社のプロダクトはどの状態にあり、どのような施策が適しているのか。コンサルティング会社の才流・代表の栗原 康太氏にそのヒントを伺います。

2022年のトレンドワードを理解するのにおすすめの書籍3選

ここでは、2022年のトレンドワードを理解するのにおすすめの書籍3選を紹介します。

メタバースを理解するのにおすすめ！『60分でわかる! メタバース 超入門』

出典：60分でわかる! メタバース 超入門

「メタバース」は、Facebookが2021年に社名を「Meta」へ変更したことがきっかけとなり、大きく話題になった言葉です。よく耳にするものの、まだ実態がつかめていない方は、この機会に書籍で学んでみるのはいかがでしょうか。

書籍『60分でわかる! メタバース 超入門』は、タイトルの通り、短時間でメタバースの世界についての概要が分かるように構成されています。

「メタバース」がどのようなもので、何を目指しているかという基礎知識から、実際のビジネス事例まで紹介されているので、初めてメタバースを学びたい方の入門編としておすすめです。

▼メタバースについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もおすすめ

今さら聞けない「メタバース」とは何か？ 定義から最新事例まで解説

「メタバース」は、仮想空間において様々なサービスやコンテンツが提供される場です。この記事では、メタバースの定義や、注目されている理由、VRとの違いなどの基礎知識の解説と、自社のマーケティングのヒントになるような日本企業の事例を紹介します。

NFTを理解するのにおすすめ！『テクノロジーが 予測する未来 web3、メタバース、NFTで世界はこうなる』

出典：テクノロジーが 予測する未来 web3、メタバース、NFTで世界はこうなる

NFT（非代替性トークン）は、2021年ごろから注目され、参入する企業が増えています。デジタルアートの領域での話題が多いですが、マーケティング領域でも活用されつつあり、理解を深めておきたい概念です。

書籍『テクノロジーが 予測する未来 web3、メタバース、NFTで世界はこうなる』は、NFT・web3・メタバースなど、最先端のテクノロジーについて知りたい方におすすめの一冊です。

これから変化していく未来に向けて、どんなことをしていくのが良いのかなど、日本の将来を見据えた内容も含まれています。2022年6月初版と比較的新しい本なので、近年の動向を詳しく知りたい方はぜひチェックしてみてください。

▼NFTについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もおすすめ

話題の「NFT」とは何か？注目される背景、活用事例を紹介

NFT（Non-Fungible Token：非代替性トークン）とは、簡単に言うと「持ち主を証明できるようにしたデジタルデータ」です。NFTはどのようなものか、なぜ注目されているのか、具体的な活用事例を交えながら紹介します。

注目の「アドフラウド」についてもわかる！『必携 インターネット広告 プロが押さえておきたい新常識』

出典：必携 インターネット広告 プロが押さえておきたい新常識

書籍『必携 インターネット広告 プロが押さえておきたい新常識』は、インターネット広告について網羅的に分かる一冊です。第7章では、近年注目されている「アドフラウド」について触れられており、ネット広告詐欺の仕組みや対策方法について学ぶことができます。

ネット広告の世界は変化が激しいため、そのときの状況に左右されない根本的な技術や知識が大切です。この書籍では、トレンドを押さえた広告の作成ではなく、ネット広告そのものの本質を押さえた作成について教えてくれます。

第1章は「インターネット広告とは」という基礎からスタートするため、初心者のマーケターにもおすすめです。インターネット広告の歴史や成長の過程、品質向上の取り組みなど盛りだくさんな内容なので、多くの知識を身につけられるはずです。

▼アドフラウドについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もおすすめ

ネット広告詐欺「アドフラウド」とは何か？仕組みを理解して、企業ができる対策方法を

アドフラウドとは、広告詐欺・広告不正の総称で、ボットや人的に不正な手法で広告の表示・クリックを作り出し、水増しして広告報酬を搾取する不正行為を指します。この記事では、そうした不正広告の被害にあわないために、アドフラウドの基礎知識と対策方法を解説します。

マーケティング書籍を読むことで得られる効果

マーケティング書籍を読むことで、次のような効果が期待できます。

・ 体系的に知識を身につけられる

書籍は読者が理解しやすい順番でまとめられているため、必要な知識を体系的に身につけられます。特に新しいことを理解する際は、全体をつかんでから個別の事象を知っていくのが効率的です。そうした意味でも、体系立てて理解できる書籍はおすすめです。

・最新のマーケティングの動向が分かる

新しい書籍からは、今現在どんなマーケティング手法が注目されているのか、どんな変化が起こっているのかを知ることができ、今後のマーケティング活動に活かせます。

・1人マーケターでもスキルアップできる

マーケティング担当が自分一人で周りに有識者がいない場合でも、書籍から学ぶことでスキルアップを図れます。また、研修などと比べて安価で手に入れられる手軽な点もメリットです。

おすすめのマーケティング書籍8選

改めて、今回紹介したマーケティング書籍は、以下の8冊です。

マーケティングに関する知識をアップデートし、戦略や手法の引き出しを増やしたい方は、ぜひ本記事を参考にして書籍を手に取ってみてはいかがでしょうか。

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