この記事は、2016年9月7日の記事を再編集したものです。

ビジネスを行う上では、論理的に考える力が求められます。論理的思考ができれば、会議やプレゼンで、筋道を立ててわかりやすく相手に説明することができます。

今回は論理的思考の概要を解説し、オススメ書籍も併せて紹介します。

目次

  1. 論理的とは
  2. 論理的思考とは
  3. 論理的思考ができない人の特徴
  4. 論理的思考を鍛えるトレーニング方法
  5. 論理的思考を学べる書籍5選
  6. まとめ

  

論理的とは

論理的とは

  • 論理にかなっているさま
  • 論理を追って、きちんとした筋道を立てて考えるさま

を指します。

言い換えれば「物事の因果関係が明らかであること」とも言えます。

論理的思考とは

論理的思考とは、因果関係を整理し順序立てて考えること、あるいはわかりやすく説明することを指します。ロジカルシンキングとも呼ばれます。
  

論理的思考の例

例えば、「夏になるとお腹が痛くなる」という説明では、「夏になる」ことと「お腹が痛くなる」ことの関連性がわかりません。

一方、下記の説明をご覧ください。

夏になると頻繁にアイスを食べる。
→ 冷たいものを食べるとお腹を壊しやすい体質である。
→ アイスを食べるとお腹が痛くなる。
→ だからアイスを食べることが多い夏はお腹が痛くなる。

「夏になること」と「お腹が痛くなること」の因果関係がわかって、納得しやすくなったのではないでしょうか?

ビジネスシーンでは、上司や部下、顧客に対して論理的に説明する機会あります。論理的思考はわかりやすく納得しやすい説明ができる特徴があるので、身に着けておいて損はありません。

論理的思考ができないとお悩みの方は、ぜひこの機会に論理的思考力について学んでおきましょう。
  

論理的思考ができない人の特徴

話の結論までが長い

誰かと話している時に、結局何が言いたいんだろうと疑問に思ったことはありませんか?

結論が見えないと、話の中で押さえておくべき重要なポイントが掴みにくく、聞き手にとっての“負担”になってしまいます。

普段自分がどんな順序で話しをしているのか振り返ってみましょう。
  

部分的に捉えている

論理的思考力は、複数の物事の関係を整理して筋道立てることを指します。ですが、1つの物事だけに焦点を当てると、周りとの因果関係や相関関係を把握するのが難しくなります。

1つのことに集中する傾向のある方は、1度時間をおいてから考え直してみましょう。客観的に全体像を把握できるようになります。
  

積み上げ式で考えている

積み上げ式とは、現在を起点にして今できることを積み上げていくことを指します。現時点でできることを積み重ねていくだけなので、論理的思考を必要としません。

一方、1番最初に最終的な目標を設定して、目標を達成するためにやるべきことを考えていくのが逆算式です。仕事においても、売上や締め切りといった最終的なゴールが設定されていることが多いでしょう。仕事で役立つ逆算式の考え方を身に着けるには、論理的思考が必須といえるでしょう。
  

論理的思考を鍛えるトレーニング方法

まず結論から述べる

話をする時にまず結論から伝えることは、論理的思考力を身に着けるために手軽に取り入れられる方法です。

話をしている途中で、"結局自分が何を話したかったのかわからなくなってしまった"ことはありませんか?

そういう時は、結論から話をすることで自分の頭を整理することができます。また、結論が最初にわかったほうが、話を聞く側の負担を減らすことにもなります。

人にわかりやすく説明することに苦手意識をもっている方は、結論を最初に伝えることから始めてみてはいかがでしょうか。
  

「なぜ?」を繰り返す

結論を最初に伝えることで、最終的なゴールが明確になります。次は、結論にたどり着くまでの説明が必要です。「何でその結論になったのか」その理由を深掘っていきましょう。

「なぜ?」を何度か繰り返すことで、因果関係を把握しやすくなります。
  

ロジックツリーを書いてみる

「なぜ?」を何度も繰り返していると、頭の中でまとめられないこともあるでしょう。そういう時は、紙に書いてみましょう。

ある問題をツリーのように分解して、解決方法を見付けるロジックツリーを使えば思考を階層的に可視化できます。頭で考えて行き詰まってしまったら、まずは紙に書いてみましょう。

参考:
ロジックツリーとは - Webマーケティング用語|ferret
  

論理的思考を学べる書籍5選

論理的思考が学べる書籍をご紹介します。書籍を読んで、より知識を深めてみましょう。

1. ロジカル・コミュニケーション技術を手に入れる

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ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution) 東洋経済新報社

「論理的思考」が世の注目を集めるきっかけとなった、世界的な経営コンサルティング会社出身の照屋、岡田 両氏による書籍です。

文章は平易で、思考という難解なテーマながらもとても読みやすい内容になっています。この書籍では概念としての論理的思考だけではなく、実践的なコミュニケーションスキルも学べます。

「論理的に思考を整理する技術」「論理的に構成する技術」があれば自分の考えを論理的に伝えられるようになると謳う本書ではロジカルシンキングの基本「MECE」(Mutually Exclusive、Collectively Exhaustive)も丁寧に語られています。

日本語にすると「漏れがない、ダブりがない」という意味ですが、この感覚が論理的思考には非常に重要であることが説かれます。論理的思考をゼロから学ぶなら、まず手に取りたい1冊です。
  

2. 中学生でも読める、論理的思考の教科書

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世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく

論理的思考能力は、問題を解決する力に直結します。問題を明確にとらえ、解決手段を導きだすには論理的思考能力が不可欠です。

こちらの書籍は、有名経営コンサルティング会社で行われているという「問題解決能力」のトレーニングを「世界一やさしい」説明の仕方で述べたものです。身近な話題や的確な例示が多いので、この手の本が苦手な人にもオススメです。

「考え抜く技術」「考え抜き、行動する癖」を持てば人生が切り開かれると著者は語っています。問題解決をするためには思考が不可欠であり、問題解決を重ねていけば自ずと論理的思考能力が磨かれることがわかります。

中学生でも理解できるようなやさしい内容ですが、社会人にとっても役立つ内容が豊富です。
  

3. ピラミッド原則を軸にして語られる思考テクニック

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考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

1999年発売と15年以上も前の本ながら、いまだに論理的思考を啓蒙する書籍の中でも高い評価を受けています。

著者はコンサル会社はじめ、多くの有名企業でライティングの指導などを行っていた人物で、本書は企業の研修資料としても使われる機会が多いようです。

特徴はピラミッド原則というオリジナルの考えを展開している点です。自分の考えをピラミッドの頂点におき、それを下支えするのが前述のMECEであると説いています。

この考えをもとに「書く」「考える」「問題を解決する」「表現する」ことについて詳しく説明が述べられるので、自分のビジネスシーンを想像しながら読んでみるとよいかもしれません。翻訳本なので読み難い部分もあるかもしれませんが、ビジネスマンとして成長したいのであれば手に取りたい一冊です。
  

4. まずはイシュー(問題)を見極める

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イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」

こちらの本の著者もコンサルティング会社出身で、MECEやフレームワークロジックツリーなど、ロジカルシンキングの基礎的な内容が語られています。

本書が最も焦点を当てているのは「イシュー(問題)」で、「解く前にイシューを見極めることが重要」だと著者は語っています。

本書の最初に「常識を捨てる」という言葉がでてきますが、言葉どおり読後は新しい思考を持てるでしょう。
  

5. 東大でもっとも売れたという「思考入門」のロングセラー

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思考の整理学

お茶の水女子大学名誉教授として知られる評論家、外山 滋比古 氏の著書です。

“東大、京大の生協で一番売れている本”として話題になりました。20年前に出版された書籍ですが、現在でも十分通用する普遍的な内容です。

PC文化が世を席巻しだした時代に書かれた本なので、創造性がある「人」と相対する「コンピューター」を対局的に書いている点も興味深い点と言えます。思考について考えるとともに、創造性や人間としての生産性にまで話が及び、アイデアをどうまとめるか、が独自の視点で語られます。

ここまで紹介してきた4冊はコンサルティング会社の問題解決メソッドが根本にありますが、そのような本が苦手だという人は、まずこちらを手に取ってみてはいかがでしょうか。
  

まとめ

論理的思考力はビジネスで活用できる場面が多く、社会人として身に着けておきたい考え方です。

今回ご紹介したトレーニング方法や書籍を参考に論理的思考力を鍛え、ぜひビジネスで役立ててみてはいかがでしょうか。
  

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