SNSの勢力図はここ数年で大きく塗り変わっています。

2007年には会員数445万人以上にもなったSNSの先駆け「前略プロフィール」が、2016年9月にサービスを終了します。
「前略プロフィール」からユーザーを奪ったmixiもFacebook、twitterなどのSNSに取って代わられました。

しかし、安泰かと思われたFacebookやTwitterも、若年層の利用率が下がっているというデータがあります。

若者はSNSから離れてしまっているのでしょうか。
それとも新しいSNSに移り変わっているのでしょうか。

今回は若年層のSNS利用状況に関するデータをまとめました。

SNSを利用する若者は本当に減少しているのか?

マクロミルが2015年12月に新成人500人に対して行った「2016年 新成人に関する調査」によると主要なSNSで利用率が減少していることがわかりました。

参考:
2016年 新成人に関する調査

mixiはもはや10%を切り、LINEやFacebook、Twitterといった主要なSNSも利用率が前年と比べて減少する結果になりました。

Facebookがもはやフォーマルな場となり気軽な投稿がしにくくなったように、若者の「SNS疲れ」が影響しているのでしょう。

そうしたSNS疲れの一方で、新しいSNSが若者の人気を集めています。

エフェメラルSNSの台頭

エフェメラルSNSは、従来の「SNS疲れ」から解放してくれるかもしれません。

エフェメラルSNSとは、投稿が一定時間経つと自動で消えるSNSの総称で、代表的なものとして「Snapchat」が挙げられます。

ジャストシステムの調査によると、エフェメラルユーザーの半数が「エフェメラルSNSは疲れない」と回答しているそうです。
投稿が自動で消えるため、気軽に投稿することができるからでしょう。

ただ、エフェメラルSNSを使用している10代〜20代男女は全体の10.9%と、日本国内においてはまだまだ普及には至っていないようです。
ただ、世界的な情勢を見ると成長する余地がありそうです。

参考:
SNSの新潮流!「エフェメラル(消える)系」は「疲れない」?

エフェメラルSNSの代表 Snapchat

先述した調査によると、エフェメラルSNSユーザーの7割がSnapchatを支持しています。

しかし、マイナビの調査によると大学生のうちLINE、facebook、twitter、Instagram以外のSNSを利用するのは16%のみで、まだ主要なSNSであるとは言えないようです。

参考:
大学生に人気のSNSは? LINE、facebook、twitter、Instagram「以外」を聞いてみた!

世界で見ればSnapchatは1日のアクティブユーザー数においてSnapchatがTwitterを抜き去っています。Twitterの1億3600万人/日に対し、Snapchatは1億5000万人/日です。

参考:
Snapchatが1日のアクティブユーザー数でTwitterを抜く

日本でも、SnapchatがTwitterなどのSNSを追い越すのは時間の問題かもしれません。

一方で、InstagramもSnapchat同様「消える」投稿ができる機能「Instagram Stories」というを実装しており、Snapchatの日本での流行に影響がありそうです。

同じエフェメラル系SNSとして韓国発の「SNOW」がありますが、SNSというよりも画像加工アプリとして利用される傾向にあります。