慣れてる人ほど知らない機能かも!?illustratorCCで追加された便利機能3つ
最近はAdobe Creative Croud(CC)を使う方も非常に多いと思いますが、以前のCSから使っていた方の中には何が変わったのかよくわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
使い慣れている方でも、追加された新機能に気付かなかったということも起こりがちです。
今回は、Illustrator CCのオススメの3機能を紹介します。
文字タッチツール
テキストの状態で拡大・移動などができます。CC以前はテキストの属性としてサイズ・文字感覚を調整する必要がありましたが、CCでは図計を扱うように操作できます。
ラスタイズをしなくてもいいうえに、アウトライン化前なので文字の入れ替えも簡単です。
文字ツールで文字を書いてみましょう
文字ウインドウに新しく『文字タッチツール』が追加されています。
文字タッチツールの編集状態になったらAの文字を選択して左側の白い「 ○ 」を選択して縦に伸ばしてみましょう。このように対象の文字を囲うボックスの頂点や回転をコントロールし、文字を一つ一つ操作することが可能です。
このように極端な編集をしても、文字データのままなので綴りを変更することも可能です。
配置
CCからは、複数のオブジェクト(画像など)を一度に配置できるようになっています。
CC以前は、一つひとつ行う必要があったので非常に手間がかかりましたが、CCでは解消されています。
配置方法はとても簡単で、通常エクスプローラーでファイルを選択している感覚と同様に複数選択ができます。
また、配置場所は自由に選ぶことも可能です。
1. ファイル/配置 を選択すると配置ウインドウが開かれます。
2. 配置ダイアログボックスで配置するファイルを『Shift(Option)』キーまたは、『Ctrl(Command)』キーを押しながら複数選択し、配置ボタンを押します。チェックボックスを押してもいいでしょう。
このとき下部にあるチェックボックスから「リンク」や「読み込みオプションを表示」を選択することもできます。
3. Illustrator ドキュメントで、ポインターがグラフィック配置アイコンに変化します。
アイコンは小さく配置する予定の画像が表示されます。左右の←→ボタンを押すと順番を変更できます。アイコンの絵も変更されるので、画像を見ながら配置することができます。
4. 配置する数だけ数値が表示されるます。配置したい位置にクリック、ドラックでサイズ変更可能です。
ライブシェイプ
CC以前は「スタイライズ」などプルダウンメニューから変形していたものが、CCの「ライブシェイプ」機能によって、マウス操作で感覚的に変形させられるようになりました。数値で設定する項目も詳細になっています。
感覚的に角丸が操作可能に
長方形、多角形の角丸が感覚的に操作でき、長方形のコーナーウイジェットを操作すると角を丸めることができます。
赤い円の部分がコーナーウィジェットです。
カンプデータをつくる場合には、同じ大きさを数値で入力する際、Shift + F8 キーを押して変形ダイアログを表示しましょう。
インタラクティブに編集できるだけでなく、数値の保持機能が優れています。
中心軸も記録しているので、一度回転した後に拡大縮小しても形が崩れず、やり直しを恐れずに回転ができます。
また、角丸の情報も「過度を拡大縮小ボックス」にチェックを入れない限りは維持されます。CC以前の編集での煩わしさがすべて修正されています。
・長方形/角丸長方形のプロパティ
・幅 / 高さ:長方形の高さ、または幅を指定します。短くても角丸は保持されます。
・長方形の角度:拡大・縮小 / 回転の変更が可能です。
・縦横比を固定:「長方形の角を拡大・縮小」チェックボックスを使用し、オブジェクトの変形に比例して、角丸の半径を増加、または減少させてしまうチェックボックスです。
※カンプをつくるのであれば、常にオフにするべき部分です。
・角の種類:長方形の角の種類を指定できます。
・角丸の半径:角丸の設定です。高く設定すると円になってしまいます。
円グラフ
最近では、円グラフを作ることも容易になりました。複製して表示を反転すれば、削られた部分の円もすぐに抽出できます。あとは、色を変更するだけで円グラフをかくことができます。
・楕円形のプロパティ
・幅 / 高さ:楕円形の幅の設定です。両方が同じなら正円になります。
・楕円形の角度:楕円形がカンバス上に配置される角度です。
・円グラフの開始角度:円グラフにします。
・円グラフの角度を制限:円グラフをつくる場合は、オンにしておくべき設定です。
・円グラフを反転:削れている部分とぬりのある部分を反転します。
多角形
角丸ももちろんインタラクティブになりましたが、多角形の数の変更もインタラクティブになりました。一辺を等間隔にする機能も付いています。
角も角丸(外側)だけではなく、角丸(内側)、面取りが可能です。
線分の表示
優れているのは描画中の表示です。角度と長さがリアルタイムで表示されます。Shiftを押しながら線分を引くと、角度の傾きを一定にできます。
選択機能の『シェイプ』追加
選択機能に全てのシェイプのみを選択する機能が登場しました。文字以外を選択したいときなどに使えるかも知れません。
参考:https://helpx.adobe.com/jp/illustrator/using/live-shapes.html
古いバージョンのillustratorとライブシェイプ
古いバージョンのillustratorでは、ライブシェイプを開けません。別のバージョンとやり取りする場合は、注意が必要です
古いバージョンからCCへの移行
古いデータの長方形をライブシェイプに変換するには、長方形を選択し、オブジェクト→シェイプ→シェイプに変換を選択してください。
CCから古いバージョン閉口する場合
ライブシェイプを一般的なシェイプに変換するには、ライブシェイプを選択してから、オブジェクト→シェイプ→シェイプを拡張の選択をしてください。
まとめ
上記で紹介した機能のポイントをまとめたいと思います。
文字タッチツールは優秀な機能で、今までラスタイズして不可逆の編集をしていたレタリングも文字データを失わずに編集ができます。
これで文字のバランスを設定する部分までは、ミスを気にせず自由に編集ができるのが強み。フォントが優秀ならラスタイズも不要なことすらあります。
配置については気付きにくいかもしれませんが便利な機能です。今までドラックアンドドロップでまとめて配置していたものが、スマートに配置できるようになりました。
最後にご紹介したライブシェイプはパワーアップした機能の一つです。
円グラフは数値的に操作でき、正しい割合のパイを制作できること、そして線分の角度表示も便利です。shiftと組み合わせて活用しましょう。
一部画像出典:https://helpx.adobe.com/jp/illustrator/topics.html
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