PhotoshopやIllustratorなどのソフトで知られるアドビシステムですが、そのサービスはたくさんありすぎて分からないという方も多いでしょう。

今回はこの数多くのAdobeサービスの概要と、混合されるサービスの違い・機能などをまとめました。

クリエイティブ系サービス

まずは、「Adobe」と聞いて誰もがイメージするクリエイティブ系サービスから紹介していきます。

Photoshop

写真の編集、合成、イラスト、アニメーション、デザインなどを手軽にできるようにしたソフトウェアです。
主に写真を加工することに特化しています。

Lightroom

写真を高画質なままで整理・編集・現像・共有できます。
好みの設定をプリセットすることで、同じ世界観の写真を作ることも可能です。
フォルダーを作って、アルバムとして共有することもできます。

Illustrator

ロゴ作成、イラスト、ポスターのデザインなどに適したソフトウェアです。
多彩なレイアウトや文字配置をすることができます。
丸や三角・四角などを簡単に描き、組み合わせるなど、図形を使ったイラストも得意です。

Premiere Pro

高画質な動画編集ができるツールです。
After Effects(アフターエフェクツ)との連携で、高度なアニメーションやモーショングラフィックを入れることもできます。
Adobe Sensei(AI)によって、多様なプラットフォームに合わせた効果を作ったり、被写体を感知できるなど、今まで手作業でやっていたことが自動でできるようになりました。

XD

Webサイトアプリなどのデザイン・ワイヤーフレーム作成・共有・レビューなどが一つのソフトでできるソフトウェアです。
関係者とWebページのプロトタイプを共有したり、フィードバックしたりという作業がXDだけで完結できるのがポイントです。

Adobe Stock

1億点を超えるストックフォト・ストックイラスト・動画やテンプレートなどを提供するサブスクリプションサービスです。
他のストックサービスと比べると高価ですが、プロが作った画像や映画に使われているテンプレートなど、高画質なものが揃っているのが特徴です。

Adobeの中でも、似ているサービスの違いは?

写真編集ソフトとしてのイメージがあるPhotoshopとLightroomや、
デザインソフトとしてのIllustratorとPhotoshop・XDの違いについて解説します。

PhotoshopとLightroomの違い

この2つを比べるなら、Photoshopは画像編集に適していて、Lightroomはより写真編集に適しているソフトです。
1枚1枚より高度な写真管理機能に優れているのはPhotoshop、Lightroomはプリセットやカタログなどを利用して早く大量に写真を編集することができます。

####IllustratorとPhotoshop、XDの違い
IllustratorとPhotoshopの違いは、加工する画像がベクトル画像かビットマップ画像かどうかです。
Illustratorは拡大しても変化しないベクトル画像、Photoshopは点と点の集合体で拡大すると劣化してしまうビットマップ画像を扱います。

よって、Illustratorはロゴ作成、Photoshopは写真の編集に向いているのです。
平坦な絵・デザインが得意なのはIllustrator、立体感のある絵を描く・写真加工ならPhotoshopを利用するとよいでしょう。

Illustratorはデザイナーや印刷物向き・PhotoshopはカメラマンやWeb制作物向きと言われていますが、実際は両方を組み合わせているという人も多くいます。

また、XDもデザインができるソフトですが、XDはWebページアプリのデザインに特化しています。細かいデザインの修正や画像の加工はIllustratorやPhotoshopを使うほうが効率よいでしょう。