無料で使いやすいモバイルアプリが登場したことで、SNSなどで誰でも簡単にクオリティの高いグラフィックやビデオを作成することができるようになりました。
そうしたたくさんのアプリの中でも、よりレベルの高い編集技術を持つアプリを配信しているのが、PhotoshopやIllustratorなどでお馴染みのAdobe(アドビ)です。

Adobeのモバイルアプリは2017年1月1日時点で14個のラインナップがあり、用途に応じてクオリティの高い作品を作り出すことができます。

そこで今回は、全て無料で使うことができる、Adobeモバイルアプリ14個を徹底解説していきます。ぜひご覧ください。
  

キャプチャー

1. Capture CC

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身の回りでいいなと思ったデザインを写真で取る。
それだけで、色、形、ブラシ、パターンなどの素材を作成することができるアプリが、「Capture CC」です。

気になるものを発見したら、Capture経由で写真を撮ります。
写真からカラーを抽出したり、トレースしてベクターシェイプに変換したり、ユニークなパターンやブラシを作成したりすることができます。

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「パターン」「カラー」「ブラシ」「Look」「シェイプ」の5つのモードがあります。

- パターン : 撮影した写真からPhotoshopなどで利用できるパターンを作成します
- カラー : 撮影した写真から色を抜き出しカラーテーマを作成します
- ブラシ : 撮影した写真からPhotoshopなどで利用できるブラシを作成します
- Look : 撮影した写真の色調を抜き出し、Premiereなどで使えるカラーエフェクトに変換します
- シェイプ : 撮影した写真の輪郭を、Illustratorなどで使えるようにパスに変換します

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▲「ferret」のロゴからパターンを作成(左)したり、ブラシを作成(右)してみました

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▲ 次に、「ferret」のロゴに使われている色から、配色を抜き出してみました。利用したい部分の色をタップするだけで完成します

身の回りのもの全てが自分の作品のパーツとして使える、というアイデアは非常に面白いですね。
作成したパターンなどは、パソコンアプリだけではなく、Photoshop Sketchなどのほかのモバイルアプリでも利用することができます。
  

デザインとイラスト

2. Illustrator Draw

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「Illustrator Draw」は、モバイルデバイスで簡単にベクターアートを作成することができるアプリです。
写真をトレースしてパスを作成したり、ゼロからオリジナルでドローイングしていきます。

モバイルアプリでも、デスクトップ版のようにレイヤーを使うことができます。
また、定規機能やスタンプ機能なども装備されており、多角形や複雑な形のパスを作成することもできます。

作成したパスは、ワンタップでIllustratorやPhotoshopにデータを送ることができます。
  

3. Photoshop Sketch

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「Photoshop Sketch」は、モバイルデバイスで手書き感覚でスケッチすることができるアプリです。
「Illustrator Draw」と似ていますが、「Photoshop Sketch」ではパスデータではなくピクセルデータで保存するところが大きな違いです。そのため、水彩画やにじみなど、パスデータでは表現しにくいものも描くことができます。

こちらもレイヤー機能が付いているので、スマートフォンで撮った写真をトレースして描き、PhotoshopやIllustratorに送ることができます。

4. Comp CC

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「Comp CC」では、スマートフォンやタブレット上で、印刷やWebなどのレイアウトを簡単に作成することができます。
操作は非常に簡単で、デスクトップ版のIllustratorのように、写真や図形、テキストなどを自在に配置することが可能で、Adobe Typekitから利用したいものをダウンロードするだけで様々な種類のフォントを利用することができます。

作成後は、デスクトップのPhotoshop、Illustrator、InDesign、Museに送って、カンプを仕上げることができます。
  

5. Experience Design (Xd)

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モバイル版「Experience Design」(通称Xd)では、デスクトップ版Xdで作成したモバイルアプリやモバイルサイトのUI/UXデザインを、モバイル版でプレビュー表示することができるアプリです。リアルタイムにトランジションが可能なので、勘に頼らずにUI/UXをデザインすることができます。
  

6. Preview CC

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「Preview CC」は、デスクトップ版「Photoshop」で編集した画像を、リアルタイムにモバイル画面で確認することができるモバイルアプリです。
Xdで行うプロトタイピングのように、Photoshopを使ってプロトタイプを行っているクリエイターもいるでしょう。その場合には、この「Preview」を活用することで、その場でモバイルのデザインの見え方を確認することができます。
  

映像とストーリー制作

7. Spark Page (旧Adobe Slate)

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タップだけで簡単にWebサイトが作成できるとしたら──それを可能にしたのが「Spark Page」です。
このアプリ上で、使用したい画像やフォント、配色などを選べば、簡単にホームページが作成できます。
残念ながらこちらのアプリは日本語未対応ですが、直感的に操作できるので、初心者でも簡単に扱うことができるでしょう。
  

8. Spark Post (旧Adobe Post)

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▲ テンプレートを選び、テキストなどを編集するだけの簡単操作

「Spark Post」は、ソーシャルメディア上でシェアする画像に特化した画像作成アプリです。
写真を選んでテキストを追加し、好みのデザインテーマを適用すれば、美しい画像があっという間に完成します。インスタグラム、Twitter、Facebook、電子メール、テキストメッセージなどで直接共有できるほか、カメラロールに保存することもできます。
  

9. Spark Video (旧Adobe Voice)

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「Spark Video」は、ソーシャルメディア上でシェアする短いクリップ動画の編集に向いている動画編集アプリです。
撮影した動画から編集したい部分を切り取り、文字や画像を貼り付けます。様々なトランジションも用意されているので、ユニークな動きの動画を作成することが可能です。
  

10. Premiere Clip

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「Premiere Clip」は、iPhoneやiPadで撮影した動画クリップを簡単に編集することができる動画編集アプリです。
必要な場面だけをトリミングしたり、露出を補正したり、Auto Mixで会話中の音量を調節し、Smart Volumeでオーディオレベルを均一化することができます。

もちろんワンタップで、その場で作成したクリップをデスクトップ版「Premiere CC」に送信し、パソコンで複雑な動画を作成することもできます。
  

写真管理と画像編集

11. Lightroom Mobile

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「Lightroom Mobile」はデスクトップ版「Photoshop Lightroom」のモバイル版の位置付けで、様々なフィルターで加工したり、画像を編集・整理することができるモバイルアプリです。
プリセットは40以上用意されており、タップするだけで自然な写真に仕上げることができます。カラー効果の追加や、明瞭度や周辺光量の調整も簡単です。

Photoshop Fixなど、他のアドビアプリと連携して、作品のレタッチや調整も行うことができます。
  

12. Photoshop Mix

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「Photoshop Mix」は、画像の切り抜きや合成に特化した画像編集アプリです。
2枚以上の写真レイヤーを加工して、画像を切り抜いたり合成写真を作成することができ、画像の切り抜きをマニュアルで行えるほか、AIが自動で輪郭を判定し、切り抜くこともできます。

Photoshop MixとPhotoshop Fixの間で画像を手軽にやり取りし、作業全体を確認することも可能で、iPad Proでは新しいApple Pencilで最大64メガピクセルの画像を編集することができます。
  

13. Photoshop Fix

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▲ 球体部分だけ大きくしたり、人物を心霊写真調にカラーリングしたりすることも…

「Photoshop Fix」は、画像の細かなレタッチにフォーカスを当てた画像編集アプリです。
Photoshopのプロ向け編集ツールをお馴染みのモバイル操作で利用できます。画像バランスの調整はもちろん、ゆがみや修復を行ったり、焦点をぼかしたり、部分的なカラーリングを行ったりすることができます。
  

14. Aviary

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「Aviary」は、高度なフィルターとワンタッチで使えるツールを搭載した画像編集アプリです。
豊富なフィルターに加え、文字やステッカーを貼り付けて装飾することができます。
  

まとめ

それぞれのアプリが様々なシチュエーションに特化していますが、これらを適切な場面で使うことで、他のアプリでは表現することが難しいクリエイティブな作品を作ることができます。

Adobe Creative Cloudに加入していると、デスクトップ版との連携もスムーズに行うことができるので便利です。

全て無料で使えるので、ぜひダウンロードしてユニークな作品を作ってみてください。

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