ビジネス特化型SNS「LinkedIn」は、ビジネスシーンで知り合った同僚や上司、または取引先と繋がるためのサービスです。ビジネス特化という性質を利用して、企業の人材採用や、個人の求職活動に利用されます。

現在登録ユーザー数が全世界で4億人越えで、ロンドンのソーシャル・コンサルティング企業による調査「Digital in 2016」によると全世界のMAU(月間アクティブユーザー数)が1億人いるとされています。

LinkedInは2016年6月、マイクロソフト社によって262億ドルという巨額で買収されるなど世界で注目を浴びています。

LinkedInとはいったいどのようなサービスで、またどのように活用されているのでしょうか。まだまだ日本では一般的ではないものの、もしかしたら転職サービスとして利用されるかもしれません。また欧米、特に北米のSNS事情を把握するためには欠かせないSNSです。

今回はそんなLinkedInの基礎知識について解説します。

LinkedInの概要

LinkedInは個人用のページと企業用のページがあり、それぞれでビジネスに特化したプロフィールを入力することができます。LinkedInを個人として利用する場合と、企業として利用する場合を分けて説明します。

個人の利用の仕方

LinkedInを個人として利用する際は、主に自己紹介や新たなつながりの構築、情報収集の目的があるでしょう。

ビジネスシーンで出会った人に対して繋がろうとしてもFacebookやTwitterアカウントでは、プライベートと混同して不適切な場合もあるでしょう。そのような場合にLinkedInを通じて繋がることで、仕事の経験やスキルなど仕事関連の情報のみを伝えることができます。

また、つながりを確保するという点でも活用できます。各個人がビジネスに関連したプロフィールを入力するために、同業者や新規顧客となりえる人などを検索しやすくなっています。

情報収集の手段として使うことも可能です。ビジネス特化型SNSという性格上、タイムラインに流れてくる情報は基本的にビジネス関連の話題です。そのため、特定の分野の投稿をフォローしておくことで情報収集ツールとして利用することもできます。

企業の利用の仕方

企業サイドの使い方としては主に人事採用、広告、営業があります。

LinkedInの活用としてもっとも知られているのは企業による採用ではないでしょうか。詳細なプロフィールを元に、求める人物像にあった人材を人材紹介業者を介さずにダイレクトにリクルーティングできます。

また、業種や役職などを絞り込んだ対象者に対して広告を出すことや、サービスを売り込むための営業にも使うことができます。決裁権のあると思われるユーザーに直接広告を表示させることができるのはLinkedInの特徴です。

日本企業のLinkedInの活用事例

株式会社メルカリ

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メルカリでは人材採用にLinkedInを活用しています。マッチングの可能性が高いと思われる人に候補絞って連絡し、ミートアップを開催して同社のファンを増やすという運用を行っています。

参考:
LinkedInをどう使う? 世界に通用する人材に出会う、メルカリの採用戦略とは | セレック

パナソニック

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パナソニックはグローバルな採用面で効果的にLinkedInを利用しており、北米におけるキャリア採用の8割をLinkedIn経由で行いました。優秀な転職潜在層に対するアプローチとして上手く特徴を生かしています。

参考:
http://www.slideshare.net/linkedinjapan/panasonic-case-study20140301

富士通

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富士通は人材採用ではなく、企業情報の発信や広告といった点でLinkedInを活用している企業です。

LinkedInの持つ情報を元にIT企業の決済者というターゲティングを行い、対象者が関心を引くようなコンテンツを配信しました。それにより富士通のITCにおける専門性を認知させることが狙いです。

参考:
LinkedIn徹底解剖!第二回 みんなが知りたくなる。国内企業のLinkedIn活用事例|コラム|メンバーズ