Facebookでは広告出稿することによって、通常の投稿よりも効果的に商品やサービスのアピールを行うことができます。そのため、文章だけではなく、挿入する画像についても、ひと工夫することが重要です。

ただ、Facebookでは細かい広告ポリシーが決められているので、くれぐれも"うっかりミス"を起こさないように注意しなければなりません。

そこで今回は、2016年6月に発表されたFacebookで使用する画像のルール変更の内容を中心に、Facebookが推奨する画像の仕様と作成方法について説明します。

おさらい:Facebook広告とは

Facebook広告サンプル.jpeg

Facebook広告とは、FacebookのWebページや公式のアプリで表示させる広告です。
無料で行う情報発信とは異なり、広告費を支払うことで、友だち以外の人の目にも止まりやすくなります。

参照:
Facebook広告の出稿方法を解説

画像のルール

Facebookは実名で登録が義務付けられているSNSで、信頼性の高い情報が掲載されるように運営しています。そのため、推奨される広告の条件を広告ポリシーとして公開しています。

Facebook 広告ポリシー

その中の一つに、画像に関するルールがあります。
ルールには、広告に出してはいけない画像の種類も明確に決められています。ご存知でしたでしょうか?

広告に出してはいけない画像 (2016年11月10日現在)
・ 政治的、性的、その他の微妙な問題を取り上げた画像
・ 画像を使用してショックを与えたり、画像を脅し戦略に使用した画像
・ 存在しない機能を画像で表現した画像
・ QRコードを含む画像
・ 許可なくFacebookのブランドイメージを利用した画像

上記のような画像はFacebookには掲載できず、18歳未満の目に触れる画像に関しても、その年齢に合わせた内容である必要があります。

画像のルール変更の内容

以前は、画像ルールの一つに*「ロゴとスローガンを含むテキスト(文字)がスペース全体の20%を超える画像」*も含まれ、ルールに反した画像が含まれていた場合はFacebookから承認されず、掲載することができませんでした。

しかし、2016年6月8日のFacebookの発表によると、文字量に応じて広告表示する回数を調整するシステムになったことで、画像内に含まれる文字量に関わらず承認されるようルール変更されたことがアナウンスされました。

広告の表示回数の調整とは

前述の「文字量に応じて広告表示する回数を調整するシステムになったことで」部分について補足です。

Facebookでは、ユーザーにとって価値のある情報が表示されるよう、システムで投稿の順位づけを行っています。広告も同様で、価値が高いとみなされた広告の方が多く表示されます。

ちなみに、Facebookから「この投稿は価値が高いから表示回数を多くしよう」とバックアップされることをリーチといい、画像内のテキストの量でリーチの程度は変化します。

テキストオーバーレイツールを使って画像をチェックしよう

リーチを得られる程度には4つのレベルがあり、文字量が多いほど表示回数は減っていきます。
画像がどのレベルに該当するかは、Facebookが提供するテキストオーバーレイツールで調べましょう。

テキストオーバーレイツール_9.28.57.png

テキストオーバーレイツール

上記のURLからアクセスし、右上のアップロードボタンから調べたい画像をアップロードします。

テキストオーバーレイツール2.png

このように、アップロードした画像が、どのレベルに該当するのかが表示されます。
「画像内のテキスト:高」と判断された場合は、リーチを得られず、広告は全く表示されない可能性があります。広告が表示されなければお金をかける意味がないので、その際は画像を修正・変更することをオススメします。

例外となるテキスト

画像内に文字が多くあることは推奨されていませんが、Facebookではこのように例外となる文字を定めています。

書道、インフォグラフィック、映画のポスターなど、テキストを主とした製品画像を広告に使用する場合も想定されます。そのような画像は自動で例外として認められます。
注: 製品を近すぎる位置から撮影したものや、拡大されたロゴの画像は、製品画像として認められません。画像には製品の全体が表示されている必要があります。

全体を撮影した写真なら、本や商品の表に書いてあるテキストは評価に含まれません。
自社の製品やお店の外観などを撮影した写真を広告に使うことができるので、テキストオーバーレイツールで確かめながら画像を選びましょう。