SEOで成果を出すにはPDCAを回すのが重要ですが、一言でPDCAといっても実際どうすれば目標を実現できるのかのイメージができていない読者も多いのでは。

そこで、SEOベンダーであるPLAN-B社が運営するオウンドメディア「PINTO!」の編集長に、自社のオウンドメディアにおいて昨年一体どんなPDCAサイクルを回したのか、具体的なお話を伺うことにしました。

目次

  1. 昨年の目標設定と、一番のハードルについて
  2. 「ユーザーの役に立つ」を実現するために、行ったこととは?
  3. PDCAサイクルの実現には「思考量」と「実行量」の確保が重要。
  4. 編集後記

松本さんプロフィール

昨年の目標設定と、一番のハードルについて

ferret:
本日はよろしくお願いします。読者の多くが日々SEO業務を行っている中で、PDCAサイクルの大切さはなんとなくわかっていながらも、成果につなげるために具体的にどうすればいいのかのイメージがつかずに苦労しています。

松本さんのPDCAサイクルの実践を事例として伝えることで具体的なイメージを持ってもらい、日々の業務におけるヒントを届けたいと考えています。宜しくお願いします。

松本氏:
こちらこそ、宜しくお願いします。

ferret:
まずはPDCAサイクルの軌跡をお伺いする前に、昨年の期初の目標についてお伺いできますか?

松本氏:
はい、これまで順調にトラフィックを伸ばしていたPINTO!ですが、期初の段階で若干の停滞が見られました。そこで、まずは再び成長軌道に戻すということを目標として掲げました。

ferret:
そのために行ったことは何でしょうか?

松本氏:
まずはSEOの基本に立ち返り、トラフィック停滞の要因把握を行いました。具体的には、自社だけでなく競合サイトのページ順位状況などとも比較しながら、データを元に要因分析を行いました

ferret:
その結果分かったこととは?

松本氏:
新しいことが分かったわけではないのですが、これまで実践してきた「ユーザーの役に立つコンテンツづくり」という基本方針は変える必要がないということがわかりました。ただ、その基本方針をより徹底することが大事だと気づくことができました。

「ユーザーの役に立つ」を実現するために、行ったこととは?

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松本氏:
そこで、コンテンツづくりにおいても、改めてPDCAを徹底していきました。特にPDCAの「CA(Check/Action)」にあたるコンテンツごとの「データ」の分析や、リライト結果を見ながらの仮説づくりに注力しました。

具体的にはリライト後に順位が上がった記事と変化が見られなかった記事との差分を洗い出し、その共通点を見極めるということを行っていきました。

ferret:
どのような共通点が浮かび上がってきたのでしょうか?

松本氏:
リライトをして上がっている記事の特徴として、単に見出しを足したり情報量を増やしたりしたものではなく、読者のニーズにより的確に応えている記事が高評価を受けていることがわかりました。

例えばSEOにおいては「情報の網羅性」が大事だと言われるので、とにかく競合サイトよりも多くの情報を盛り込もうとしてしまいがちです。しかし、自分が読者の立場ならわかりますが、既に知っている情報を長々と説明されると邪魔ですよね。

なので、検索意図を深く考え、読者が本当に知りたがっている内容を足し、そうでないものは逆に思い切って削るということを行いました。

ferret:
これまでの施策を振り返り、新たな改善策を見い出したわけですね。成果が出るまではスムーズにいったのでしょうか?

松本氏:
リライトの対象記事は200以上もありましたので、それらを全て目視でチェックし、一つ一つをコツコツと改善していきました。微修正で済むものもありますが、大幅にリライトをする記事もありました。

しかし着実に作業を積み重ねた結果、半年後には無事トラフィックは成長軌道に復活しました。仮説を立てるのも大変ですが、それを結果につなげるためには立てた仮説を実際に「実行」しきることも同じくらい重要です

PDCAサイクルの実現には「思考量」と「実行量」の確保が重要。

ferret:
見事、PDCAサイクルによる改善を実現されたわけですね。改めて振り返ってみて、PDCAサイクルによって成果を挙げるために最も必要なことは何だと思われますか?

松本氏:
やはり正しい仮説を導き出すための 「思考量」の確保と、その仮説を実現するための 「実行量」の確保。この両輪が重要だと思います。

まず「思考」ですが「どんな状況で、誰が、何を知りたいのか」を徹底的に考えることが大事です。検索ワードによって「これは作業中に行き詰まったから知りたいのかな」とか「ちょっと手が空いたから情報収集しているのかな」といったように推測を重ねていきます。単なる作業に学びはありませんが、ユーザー理解を深めていくのは本質的なことを学べるので楽しいです。

推測を重ねていくことで、ユーザーの本当のニーズが見えてきます。そしてその本当のニーズに応える記事作成をすることで、結果的に「記事の独自性」にもつながり、ユーザーGoogle双方から評価される質の高いコンテンツづくりにつながります。

とはいえ、考えているだけでは物事は動かないので「実行」も同じくらい重要です。200本超ものリライト作業なので、自身で手を動かすことはもちろん、周囲の協力を仰ぐことも必要。専門性の担保という視点からも、専門的な記事についてはそれに詳しい社員に執筆・リライト依頼をしていました。

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いつもユーザー様にお伝えしているように、SEOの実務においては時間配分が鍵です。ついつい初期の設計に時間をかけがちになりますが、効果検証とリライトにしっかり時間を配分し、高速でPDCAサイクルを回すことが大事です。

ferret:
「思考量」と「実行量」、それぞれの時間を確保するのって大変ではありませんか?

松本氏:
たしかにそうですね。それぞれを実現するために 「作業」を徹底的に効率化する必要がありました。最初はエクセルベースで作業をしていたのですが、データを引っ張ってまとめるだけで大変なので、なかなか本来やるべき事への時間が確保できませんでした。

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時間確保の鍵は集計・分析・課題発見などの自動化と、いつどのような施策をしたかのログの記録です。そのためにはエクセルやGA、GSCだけでは限界があるので、ツールの活用が必要になります。

弊社では「SEARCH WRITE」というツールを提供していますが、私もSEARCH WRITEが開発されてからは作業は全てツールにお任せして、ひたすら仮説検証に集中しています。行き詰まったらタスク画面を眺め、過去のデータを見ながら思考することを繰り返すことで、一段ずつ確実に登っていけます。

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SEARCH WRITEのお気に入りポイントは、全てのデータがひとつながりで見られる点です。キーワード選定→タスク追加→施策ログの記録→結果がシームレスで、間に分析ツールから数字を落としてくるなどの「作業」が一切不要です。

また、一目でわかりやすいUI設計に加え、AIからの自動改善提案機能もついているので、初心者でもツールが苦手な方でも簡単に使えることも魅力のひとつです。

SEARCH WRITEの「一目瞭然」のUI満載の記事をチェック

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また、SEARCH WRITEでは記事を新規作成、あるいはリライトした数日後に成果確認を促す通知をしてくれる機能もあります。忙しいとついつい抜けてしまいがちな所をリマインドしてくれるので、施策をやりっぱなしにするということがなくなって助かっています。

ferret:
最後に、今後の展望についてお伺いできますか?

松本氏:
コンテンツの品質重視」という検索エンジンの傾向は今後もより強化されていくと思いますので、やることも大きくは変わらないと思っています。

ただ、昨年記事の品質を高めた結果、トラフィックはもちろんコンバージョン率もしっかり向上したので、ユーザー体験をもっと高めていきたいとは考えています。次に知りたい情報がどんどん出てきたり、詳細資料がほしくなる部分で手軽にポップアップで提案できる機能など、色々と構想中です。

ferret:
本日はありがとうございました!

編集後記

ビジネスにおける新しい方法を知っても、いざ目の前のビジネスに当てはめてみようとすると必ず「とはいえ」が続出してくる。膨大な作業をこなすのに手一杯で、とても「思考」をする時間がとれない。という読者が大半だろう。圧倒的な作業量を前にして「とにかくがんばる」という精神論は無意味だ。

ビジネスとはとことん現実的なもの。分かりやすいUIで多くの「作業」を巻き取ってくれる「SEARCH WRITE」を導入する、ということはそうした状況を打開する最も確実で現実的な方法だ。