効果的なSNS動画広告とは?マーケターが押さえたい活用ポイントを解説
SNSを活用するユーザーが増加していく中、SNSでの広告掲載はマーケターにとって集客に期待が持てる媒体です。SNSに掲載されている広告のうち、動画広告は静止画に比べ多くの情報を伝えることができ、また静止画以上に視聴者に印象を残せるため、マーケターにとって魅力的な存在といえるでしょう。一方で、SNSにあふれている動画広告の中で、広告の効果を出していくことは難しく、マーケターの悩みとなっているのではないでしょうか。
本記事ではマーケターがSNS動画広告を効果的に活用するために、SNS広告の媒体別比較から動画広告作成のポイント、成果指標・効果検証について解説します。
今回紹介する内容の一部は、PDF資料「マーケティング担当者が押さえておきたい SNS動画広告の効果的な活用ポイント」から抜粋しています。
SNS動画広告の効果的な活用ポイント
マーケティング担当者が押さえておきたいSNS動画広告の効果的な活用ポイントについて解説致します。
目次
SNS動画広告の現状
SNS動画広告にコストをかけていいのかを判断するには、SNSの利用はどれくらい広がっているのかなど現状をまず押さえることが重要です。ここではSNSの利用状況など、SNS動画広告に関連する現状について解説します。
SNSの利用状況
SNSの利用については肌感覚で増えていると感じているマーケターも多いでしょう。実際はどうなのでしょうか。総務省の「令和2年通信動向調査の結果」にある「ソーシャルネットワーキングサービスの利用状況(個人)」で確認してみましょう。
グラフを見ると、令和元年と令和2年の比較ではすべての年代でSNSの利用率が増えています。全体で73.8%、特に20代では90%を超える人がSNSを利用しています。また、20代と比較して使用率の割合が低い10代、50代以降の使用率の伸びが大きいこともデータから読み取れます。つまり、全年代で当たり前のようにSNSを利用する時代になってきたと言えるでしょう。
SNS広告の市場規模
SNS広告の市場規模はどのようになっているのでしょうか。上図のグラフは「ソーシャルメディア広告市場規模推計・予測 2018‐2025年」です。2018年、2019年の実績、2020年の推計から2025年までの予測を表しています。
この調査では2020年のSNSの広告市場は4,932億円、前年比107%の見通しとなっています。そして2025年には2020年比約2倍、1兆12億円規模と予測しています。つまりこれまで拡大してきたSNSの広告規模は今後も拡大を続けていくと言えます。
参考:【市場動向調査】2020年のソーシャルメディアマーケティング市場は5,519億円、前年比107%の見通し。2025年には2020年比約2倍、1兆1,171億円規模に。
インターネット広告に占める動画広告の割合
また、2019年と2020年の「インターネット広告媒体の広告種別構成比」では、検索連動型広告とディスプレイ広告が多いことに変わりはありませんが、金額の伸びは少なく、構成比も検索連動型広告が40.2%から38.6%に、ディスプレイ広告も33.3%から32.6%に落ちています。
一方でビデオ(動画)広告は金額の伸びも検索連動型広告やディスプレイ広告よりも大きく、構成比も19.1%から22.0%と高くなっています。つまりインターネット広告の中で、より動画広告へコストをかける流れができていると言えるでしょう。
参考:2020年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析
動画広告を掲載する媒体比較と活用シーン
SNSの利用者は増加、SNSでの広告規模も拡大、そして動画広告費の伸びを考慮した場合、SNS動画広告を検討する、またはこれまでやってきたSNS動画広告をもっと効果的にしたいと思う方も多いでしょう。ここでは、基礎知識として押さえておきたい動画広告を掲載する媒体ごとの特徴と動画広告に適したコンテンツの活用シーンについて解説します。
SNS媒体比較
SNSと一言で言っても多くの種類があります。媒体によって特徴があるため、利用人数が多いというだけで広告媒体を決めることはできません。
例えばユーザー層をみても、Twitterは10代~20代の70%が利用、Facebookは40代中心で男性がやや多い、30代以下は女性比率が60%超、若年層だけでなく40~60代の利用率もかなり高い、Tik Tokは10代~20代の若者層がメイン、You Tubeは10代~20代の利用率90%超など媒体によって異なっています。
他にもユーザーがその媒体を利用する目的やSNS自体の特徴なども媒体ごとに違いがあります。各媒体の特徴を押さえ、自社の商品・サービスのターゲットが利用している媒体なのか、自社の商品・サービスとの親和性はどうなのかを踏まえて、出稿する媒体を決めることが重要です。
動画広告に適したコンテンツの活用シーン
静止画に比較し多くの情報を訴求できる動画広告ですが、どんな広告でも動画にすればいい訳ではありません。1つのイメージ画像で伝えられる内容を無理やり動画にしてしまうと、逆に一番伝えたいメッセージが伝わりにくくなってしまう可能性もあります。動画にする目的を明確にしたうえで、動画広告にするかどうかを判断する必要があります。
では、どんなコンテンツが動画に適しているのでしょうか。例えば、「商品・サービスの紹介」です。静止画では伝わりにくい「機能性」「効果」「魅力」などを動画で伝えることで検討・購入したくなるメリットを訴求できます。また、「イベント・セミナー紹介」では「コンテンツの詳細」「登壇者の詳細」を実際に行われているイベントやセミナーの一部を動画で紹介することで参加したくなる情報を訴求でき、イベント・セミナーへのイメージが持ってもらえるようになります。
「ブランディング」ではブランドの持つ世界観の表現、また写真だけで伝わらない経営者のブランドへの想いや姿勢も動画にすることで興味を引き、記憶に残してもらえることでしょう。このように動画にすることで、訴求点、メッセージが伝わりやすくなるのかどうかを考えてから動画広告の制作に移りましょう。
効果的な動画を作成する際のポイント
ここでは効果的な動画を作成する際のポイントについて解説します。
時間を意識する
効果的な動画を作成するためには、ユーザーがどのように動画広告を閲覧しているのか配慮することが大切です。例えば、ユーザーがスマートフォンでSNSを利用する際、1画面を平均1.7秒でスクロールさせているといわれています。自社の動画広告に気が付いてもらうにはこの1.7秒の間にユーザーを惹きつけなくてはなりません。
スクロールの手を止めさせるためには、シーン内容を大きく変化させたり、1行単位の素早いシーン展開を最初に行うことが有効になります。このように、動画広告には時間を意識することが重要です。ちなみに最初の3秒を視聴してもらうことができれば視聴者のうち65%が10秒以上再生するとされています。
広告の視聴環境を意識する
動画広告作成のポイントとして考えることは、SNSのスクロールの速さによる最初のシーンの大切さだけではありません。ターゲットが閲覧している環境を意識する必要があります。
例えば、Facebookユーザーのうち85%は、動画を「無音状態で視聴」しているという調査結果が存在しています。職場、学校、移動時など自宅以外では音を出すのが難しい環境も多いと考えられます。他の媒体についてもSNSを利用する環境は同様の傾向にあると言えるのではないでしょうか。つまりSNS動画広告は無音状態で視聴されているという前提で動画の作成をする必要があります。そのため無音状態でも再生された際、意図したメッセージや印象が正しく伝わる内容の動画を制作することが重要です。
運用における注意点
時間や視聴環境を意識した効果的な動画広告が作成できたとしても、いつまでも効果が続いてくれるわけではありません。広告コンテンツには寿命があることをあらかじめ知っておく必要があります。
上記のデータにあるように静止画、動画に関わらず、7日前後からパフォーマンスが低下していることがわかります。つまり、定期的に新しいクリエイティブを配信していく必要があるということです。動画広告は一度作ったら終わりではなく、定期的に新しい動画を作り、配信していくことで、継続的な効果につながるということを理解しておきましょう。
動画の最初に入れる情報や1シーンに入れる文字数など他の効果的なSNS動画広告のポイントについても、今すぐ詳細を知りたい方は以下のPDF資料をダウンロードしてください。
SNS動画広告作成における具体的な4つのポイント
マーケティング担当者が押さえておきたいSNS動画広告の効果的な活用ポイントについて解説致します。
SNS動画広告のPDCAの回し方
ここでは、SNS動画広告にもPDCAが重要な理由と成果指標例について解説します。
効果検証の必要性
SNS動画広告にはコストが必要です。効果の出ない広告はコストの無駄以上にマーケティング上意味がありません。また、先ほど説明したように広告コンテンツには寿命があります。継続して効果を出すためにはどのようなコンテンツの場合に効果があったかなど効果を測定しておく必要があります。つまり、動画広告でもコストを無駄にしないことや、効果状況を確認するためにも、効果検証を行い広告効果を高めるためのPDCAが必要となるのです。
まず広告の目的(認知、流入数、売上など)、目的に合わせた成果指標(リーチ数やクリック数、コンバージョン数など)、そして効果の目標値を決めます。効果測定期間を決めておき、期間ごとに広告の効果を成果指標により測定、目標との比較など結果によりクリエイティブやコピーの改善を行っていきます。このようにPDCAを回していくことで、SNS動画広告の継続的な効果につなげることができます。
正しい成果指標を設定する
効果測定には広告の目的に合った成果指標の設定が重要になります。広告目的に合わない成果指標を設定してしまうと効果が正確に測定できません。目的に合った正しい成果指標を設定すれば、効率よくPDCAを回していくことができます。
上図は利用用途・配信面・目的別の成果指標例です。目的が「流入数」の時は成果指標は「クリック数」、理解促進の時は「再生回数」など、目的によって成果指標が異なっているのがわかります。そのため、まずは目的を明確にさせた上で、それに合わせた成果指標を設定しましょう。
効果検証のポイントや動画クリエイティブの改善ポイントなどについても、今すぐ詳細を知りたい方は以下のPDF資料をダウンロードしてみてください。
SNS動画広告における効果検証や改善の方法とは?
マーケティング担当者が押さえておきたいSNS動画広告の効果的な活用ポイントについて解説致します。
SNS動画広告を効果的に活用してみよう
効果的な動画広告を行うには前提として、自社のターゲットは誰なのか、ターゲットに合った媒体を選んでいるか、広告の目的として動画が合っているのか、目的達成のための成果指標を定めているかが重要になります。
これらの前提を押さえたうえで、これまで説明してきたポイントを参考に自社のマーケティングにSNS動画広告を活用していきましょう。
SNS動画広告の効果的な活用ポイントの詳細を今すぐ知りたい方は以下のPDF資料をダウンロードしてください。
SNS動画広告の効果的な活用ポイント
マーケティング担当者が押さえておきたいSNS動画広告の効果的な活用ポイントについて解説致します。
- 広告
- 広告とは販売のための告知活動を指します。ただし、広告を掲載するための媒体、メッセージがあること、広告を出している広告主が明示されているなどの3要素を含む場合を指すことが多いようです。
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- マーケティング
- マーケティングとは、ビジネスの仕組みや手法を駆使し商品展開や販売戦略などを展開することによって、売上が成立する市場を作ることです。駆使する媒体や技術、仕組みや規則性などと組み合わせて「XXマーケティング」などと使います。たとえば、電話を使った「テレマーケティング」やインターネットを使った「ネットマーケティング」などがあります。また、専門的でマニアックな市場でビジネス展開をしていくことを「ニッチマーケティング」と呼びます。
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- 広告とは販売のための告知活動を指します。ただし、広告を掲載するための媒体、メッセージがあること、広告を出している広告主が明示されているなどの3要素を含む場合を指すことが多いようです。
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- ソーシャルメディア
- ソーシャルメディアとは、インターネット上で不特定多数の人がコミュニケーションを取ることで、情報の共有や情報の拡散が生まれる媒体のことです。FacebookやTwitterなどのほか、ホームページ上の掲示板もこれにあたります。
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- インターネット
- インターネットとは、通信プロトコル(規約、手順)TCP/IPを用いて、全世界のネットワークを相互につなぎ、世界中の無数のコンピュータが接続した巨大なコンピュータネットワークです。インターネットの起源は、米国防総省が始めた分散型コンピュータネットワークの研究プロジェクトARPAnetです。現在、インターネット上で様々なサービスが利用できます。
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- ディスプレイ
- ディスプレイ(display)とは、文字や図形を表示する装置のことを言います。 テレビと同じ原理のCRTディスプレイや、設置面積が小さく消費電力の少ない液晶ディスプレイや、ガス放電を利用したプラズマディスプレイなど、種類も多くあります。
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- コンテンツ(content)とは、日本語に直訳すると「中身」のことです。インターネットでは、ホームページ内の文章や画像、動画や音声などを指します。ホームページがメディアとして重要視されている現在、その内容やクオリティは非常に重要だと言えるでしょう。 なお、かつてはCD-ROMなどのディスクメディアに記録する内容をコンテンツと呼んでいました。
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- Twitterとは140文字以内の短文でコミュニケーションを取り合うコミュニティサービスです。そもそもTwitterとは、「小鳥のさえずり」を意味する単語ですが、同時に「ぺちゃくちゃと喋る」、「口数多く早口で話す」などの意味もあります。この意味のように、Twitterは利用者が思いついたことをたくさん話すことのできるサービスです。
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- セミナー
- セミナーとは、少人数を対象とする講習会のことです。講師からの一方的な説明だけで終わるのではなく、質疑応答が行われるなど講師と受講者のやり取りがある場合が多いようです。
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- クロール
- クロールとは、検索エンジン内のシステムであるクローラ(ロボット)が一つ一つのサイトを巡回し、サイトの情報を収集することを指します。
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- 流入数
- 流入数とは、検索結果の一覧から、もしくは検索連動型広告からなど、特定のリンクを通してホームページにアクセスされた数のことを流入数と言います。流入数が多いとそれだけホームページの内容が多くの人の目に触れているということなので、運営者は流入数が増えるようにマーケティングします。
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