3月から4月にかけての新入学シーズンはネットショップの運営者や学生向けの商品・サービスを展開している企業にとっては意識したいイベントでしょう。
しかし、Webで学生に向けてどのような情報発信を行ったらいいか迷っている担当者の方も多いのではないでしょうか。

そのような際に参考になるのが、企業が運営するオウンドメディアです。
オウンドメディアとは企業自身が運用するホームページやSNSアカウントを指し、ブログ記事や動画を通した情報発信は今や企業にとって欠かせないツールと言えるでしょう。

今回は学生向けに展開しているオウンドメディアの事例を紹介します。
業種によってどのような視点で情報をまとめているのかを見ながら、自社の情報発信にも生かしていきましょう。

参考:
[大手企業だけじゃない!全ての事業者が運用するべき「オウンドメディア」とは?]
(https://ferret-plus.com/244)

学生向けオウンドメディア事例

学生をメインのターゲットとして展開している企業のホームページには以下のようなパターンがあります。

・学生向けの商品の紹介
・企業のブランディング

それぞれ、狙う効果によってどのような違いがあるのかを注目してみてみましょう。

1.東武グループ

東武鉄道キッズサイト_TOBU_BomBo_Kids(と~ぶ_ボンボキッズ).png
http://www.tobu-kids.com/

鉄道事業を行っている東武グループでは、「TOBU BomBo Kids」という子供向けの特設サイトを運営しています。
東武鉄道で実際に使われている車両や鉄道事業に関わる職業など、自社の情報をカテゴリごとにまとめています。

クイズや塗り絵、ペーパークラフトなど遊びの要素を取り入れており、親しみやすさを感じさせます。

東武鉄道では安全や環境への取り組みについて、通常のCSR報告書とは別に「こども版社会環境報告書」としてまとめました。
このように企業としての情報も積極的に発信することで、CSRへも役に立てています。

また、メールマガジンも配信しており、東武鉄道沿線にある「東武動物公園」や「東京スカイツリータウン®」のような、グループで運営しているスポットの案内も行っています。

子供の心を掴んで、親子で出かけるきっかけ作りに寄与しているコンテンツと言えるでしょう。

参考:
こども版 社会環境報告書

2.株式会社サクラクレパス

小学生が楽しむサクラ___株式会社サクラクレパス.png
http://www.craypas.com/target/elementary/

クレヨンや絵の具などの画材を製造しているサクラクレパスでは、企業のコーポレートサイトで「小学生」「中高生」「大人」「先生」と対象ごとに合わせたページを公開しています。

例えば、小学生向けのページでは工場見学の様子がクレヨンで作成したようなデザインでまとめられています。他にも中高生向けは学校ごとの美術部の取り組み、大人向けは絵の具の歴史についてコンテンツとして配信しています。

画材は、それぞれの年代によって主に利用するものが変わってきます。
そのようなニーズに合わせて発信するコンテンツも分けているのが特徴的でしょう。

ホームページでは自社の情報を発信するだけでなく、「みんなの展覧会」としてイラストの募集も行っています。Facebookも運営しており、ユーザーとの交流にも積極的に取り組んでいる事例と言えるでしょう。

3.NTTグループ

NTTグループ_学生向け情報サイト「攻めろ。」___NTT_Group_Information_for_Students.png
http://action.ntt/

情報通信サービスを提供しているNTTグループでは、学生向けの情報サイトを公開しています。このホームページの特徴としては情報の内容が挙げられます。

学生に企業の認知度を高める目的で情報発信する場合、多くは採用に結びついています。
そのため採用サイトとして先輩インタビューや職種の案内を行うことが多いでしょう。

ですが、このホームページではNTTグループが行ってきたプロジェクトや開発技術に関してのコンテンツを配信しています。
このような取り組みを行うことで企業の情報を知るだけでなく、事業に対して深く興味を持つ学生を作り出すことができるでしょう。

4.旺文社

大学受験パスナビ_旺文社.png
https://passnavi.evidus.com/

学習参考書を中心とした教育・情報に関する書籍の出版社である旺文社では、大学受験に関わるデータや悩み相談を発信しているオウンドメディアを運営しています。

自社で出版している書籍の紹介だけでなく大学による広告も掲載しており、オウンドメディアでありながら広告事業も展開しています。

学生向けにコンテンツを発信するメリットとは

では、このような学生向けのオウンドメディアを運営するメリットはどのような点にあるのでしょうか。

その理由の1つに10代のインターネット接触時間の長さが挙げられます。

2015年11月に行われたジャストシステムの調査によると、10代(15〜19歳)のスマートフォンユーザーのメディアの接触時間は1日あたり153分にものぼるということがわかりました。
1日あたり118分のテレビを抜き、メディアの中でもっとも長くインターネットに触れていることがわかります。
この数字は学生をターゲットとしてマーケティングを行う企業にとって見逃せない数字と言えるでしょう。

人口全体が減少傾向にあるなか、学生との接触を増やすためにWebでの情報発信は有効な手段の1つでしょう。

参考:
[平成27年国勢調査]
(http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2015/kekka.htm)
[10代のネット利用、スマホの接触時間がテレビ超え|ITPro]
(http://itpro.nikkeibp.co.jp/pc/atcl/trend/15/1000281/012600017/?rt=nocnt)

まとめ

学生向けのオウンドメディアを運営しているのは、学生を対象とした商品・サービスを展開している企業だけではありません。
サクラクレパスのように商品購入を促すものだけでなく、東武電鉄やNTTグループのように企業のブランディングにつながっている例もあります。

このようなオウンドメディアを運営する際には、どのような顧客に対して発信するのかは大切な要素の1つです。
「学生向け」というだけでなく、どのようなニーズを抱えた顧客に対して何を発信していくのかを考えるようにしましょう。

また、サクラクレパスのようにWeb上で情報発信を行うだけでなく、ユーザーとの交流にも結びついている例もあります。
顧客との新たなつながりとなるオウンドメディアは、自社の顧客を拡大するだけでなく、企業の認知度向上やブランディングにも役に立ちます。

人口が減っていく中でも収益を上げていくには、ユーザーへの新たなアプローチは欠かせません。事例を参考に自社でもより良いコンテンツを作れるようにしていきましょう。