インターネットを使うときに気をつけたいのはコンピューターウイルスです。ウイルスに感染するとインターネット上の操作に不具合がおきて、クレジットカードや銀行の個人情報を盗まれて金銭的な被害にあう可能性があります。

今回はウイルスも含めた悪意のあるソフトウェア、マルウェアについてご紹介します。

マルウェアとは

マルウェア(malware)とは、インターネットの操作の不具合や情報漏えいを意図的に引きおこす悪質なソフトウェアの総称です。ウィルスはマルウェアの一種です。

malicious(悪意のある)とsoftware(ソフトウェア)を合わせた造語です。

主要なマルウェアを3つご紹介します。

ウイルス 

ウイルスはプログラムの一部を改ざんし自己増殖して不具合をおこすマルウェアです。単体で存在することはできず、他のプログラムに寄生して感染していきます。

ワーム 

ワームは自身で複製をつくり拡散し、かつウイルスとはちがい単体で存在できるマルウェアです。その強みを生かし、感染するのが速いことが特徴です。

トロイの木馬

トロイの木馬は、無害なファイルに見せかけてコンピューターに侵入し有害な動作をするマルウェアです。ウイルスとちがい自己増殖できませんが、単体で存在できます。
兵士が隠れた木馬をトロイアの街に運び入れた結果、街が滅亡したギリシャ神話、トロイア戦争のトロイの木馬から名付けられました。

マルウェアの感染経路

マルウェアは、下記の経路から侵入する場合がほとんどです。

ホームページ

マルウェアが仕込まれたホームページにアクセスした段階で感染するタイプです。
また、ホームページ内にあるダウンロードコンテンツをダウンロードすることで感染するケースもあります。

電子メール

メールの中にあるリンクを踏んだり添付ファイルを開くことで感染するタイプです。
ファイル形式はPDFやMicrosoftOffice系など様々あります。
基本的に知らないアドレスから来たメールは不用意に開かないようにしましょう。

ファイル共有ソフト

Winnyなどファイルを共有、交換できるソフトの中にマルウェアがひそんでいることがあります。
ファイル共有ソフトはマルウェアが仕込まれやすい環境にあるため、利用する際は気を注意しましょう。

リムーバブルメディア

CD-ROM/DVDやUSBメモリにマルウェアが仕込まれており、パソコンで読み込むことで感染するケースもあります。
感染したパソコンに別のリムーバブルメディアを接続するとそこにもウィルスが仕込まれ、そこからさらに別のパソコンへ感染が広がっていく可能性もあるので、出自のわからないUSBやDVDは安易にパソコンに取り込まない方がいいでしょう。

マルウェア感染の被害事例

2016年11月にAmazonをよそおった詐欺メールが配信された事例をご存知でしょうか?
Amazonユーザーにセキュリティのために情報更新を通知するメールを送り、ログインボタンを押して表示したサイトにメールやパスワードなどを入力させます。個人情報を盗み取る目的だとされています。

Amazonは、「詐欺メール」と「Amazonからのメールの識別方法」を発表してします。
メールの送信元のアドレスがAmazonのドメインを使っているのか、注文していない商品の注文確認の内容ではないか、確認するべきポイントがあります。
万が一詐欺メールのURLを開いてしまったときの、パソコンを保護する方法もあります。詳細はAmazonのヘルプページからご確認ください。

参照:
Amazon.co.jp ヘルプ: Amazon.co.jp からのEメールかどうかの識別について
Amazon.co.jp ヘルプ: コンピューターを保護する