ユーザーの欲求が生まれる「瞬間」を逃さないために!Googleが提唱する「マイクロモーメント」を解説
私たちは日常生活で様々な情報を目にします。そこで何か気になる情報を見付けた時、近くにあるスマートフォンで検索する方が多いのではないでしょうか。
何かをしたいと思って検索したり、購買行動を起こす瞬間をGoogleは「マイクロモーメント」と提唱しています。
今回は、ユーザーの欲求を逃さず新たなビジネスチャンスを生み出すマイクロモーメントについてご紹介します。
参考:
その瞬間が見逃せない!マイクロモーメントの発生の仕組みをマーケティングに活かすには?|ferret
マイクロモーメントとは
マイクロモーメントとは、あるきっかけから何かをしたいという欲求が生まれ、検索する、購買するという行動をとるその*「瞬間」*を指します。
これまでは家にあるPCを使って調べる方法が一般的でした。その方法が変化したのは、スマートフォンが広く普及したからです。
画像引用元:総務省|平成27年版 情報通信白書|インターネットの普及状況
総務省が発表している「平成26年通信利用動向調査」によると、スマートフォンの利用率は平成22年の9.7%から平成26年には64.2%まで急速に伸びています。
画像引用元:2016年ネットショッピングに関する調査
MMD研究所と株式会社コロプラが提供するスマートフォン向けインターネットリサーチサービス "スマートアンサー" を用いたリサーチ結果「2016年ネットショッピングに関する調査」によると、ネットショッピングをする時に使うデバイスは、スマートフォンが65.8%と最も多いことがわかりました。
スマートフォンが普及したことで、気になることをいつでもすぐに検索できるようになったため、その瞬間を逃さずにピンポイントで適切に情報を提供することが必要です。
マイクロモーメントの4つの瞬間
マイクロモーマントが起こるのは、どのような瞬間でしょうか?Googleは以下の4つの瞬間としています。
知りたい I-Want-to-Know Moments
購買行動にうつる前の、有益な情報を知りたいと思っている瞬間です。
スマートフォンユーザーの66%が、TVコマーシャルを見てより詳細な情報を得るためにスマートフォンを利用したことがあります。気になる単語を見つけた、知りたい情報があるというときに検索するという行動が根付いていると言えるでしょう。
行きたい I-Want-to-Go Moments
今いる場所から近いカフェに行きたい、休暇に旅行でどこか行きたいと思っている瞬間です。自分の現在地の近くを検索するスマートフォンユーザーは過去1年間で2倍に増加しています。位置情報を使えば、現在地から目的地までの経路をすぐに検索できます。
したい I-Want-to-Do Moments
何かしたいと思っている瞬間です。タスクを達成するときのヒントが欲しいとき、新しいことに挑戦したいという思いを実現するために、Youtubeでハウツー動画を調べる人が増加しています。
買いたい I-Want-to-Buy Moments
すでに何かを買いたいと思っていて、購入にいたる前に情報を調べている瞬間です。何を買うべきか、どの方法で買うべきかを知りたいと思っています。
スマートフォンから購入にいたった割合は過去1年で29%に増加しています。
参照:
マーケターなら知っておくべき「マイクロ・モーメント」とは?消費者の”欲しい”の瞬間に動画で応える!|movieTIMES ムービータイムス
マイクロモーメントを生かすには
マイクロモーメントを活かすには、以下の3つのポイントがあります。
ユーザーのマイクロモーメントの状況を知る
マイクロモーメントが起こる4つの瞬間を理解した上で、自社の顧客がどのマイクロモーメントで行動しているのか見極めることが必要です。マイクロモーメントに種類によってとるべき施策が変化するからです。
マイクロモーメントに対する最適な情報を最適なタイミングで提供する
繰り返しになりますが、マイクロモーメントはその名のとおりユーザーが〇〇したいと思って行動したその瞬間です。ユーザーが必要としている情報を適切なタイミングで届けられるかどうかが、機会損失を防げるかどうかの分かれ道です。
マイクロモーメント施策の効果を検証し改善する
マイクロモーメント施策を実行してそのままでは意味がありません。どのような効果があったのか検証して改善することが大切です。
Googleでは広告想起率やブランド認知度の測定、検索上昇率の測定が効果的だとしています。効果検証の詳細は以下のページを参考にしてください。
参照:
Google 広告 ブランド効果測定 活用事例 - Google 広告主コミュニティ
マイクロモーメントが起こるのは、〇〇したい、あるいは〇〇したい思いを実現するための方法を知りたいという願望があるからです。マイクロモーメントに対してどんな方法で解決できるのか探り施策を実行してみましょう。その結果をもとに改善を行うことで、よりユーザーのマイクロモーメントに沿った施策を打てるでしょう。
マイクロモーメントをとらえるメリット
新規の顧客獲得
マイクロモーメントで使うデバイスとして一番身近な存在と言えるのがスマートフォンでしょう。スマホを見ることで様々な情報に触れることで、ユーザーが無意識または潜在意識で感じていた興味を明確にし、ユーザーのマイクロモーメントを生み出せます。そのユーザーが必要とする情報を届けられれば、新たな顧客として獲得できるでしょう。
企業、ブランドイメージの向上
最適な情報を最適なタイミングで得られれば、ユーザーのユーザビリティが向上します。その結果企業やブランドのイメージの向上につながります。
参照:
マイクロモーメント : 生活のさまざまなシーンで発生するマイクロモーメント - Think with Google APAC
まとめ
スマートフォンが普及したことで、家に限らずいろんな場所でインターネットがすぐ使える環境になりました。気になったことや知りたいことはすぐ検索して調べられます。調べる理由は人によって様々です。どんなときに、どんな場所で(Where)、どんな人が(Who)、どんなことを(What)、どんな理由で(Why)、どのように(How)、5W1Hでマイクロモーメントが発生した文脈を考えれば、どのような施策を行うべきかヒントが見えてくるでしょう。マイクロモーメントをマーケティング活動に生かし、機会損失を防ぎましょう。
参考:
その瞬間が見逃せない!マイクロモーメントの発生の仕組みをマーケティングに活かすには?|ferret
- Googleとは、世界最大の検索エンジンであるGoogleを展開する米国の企業です。1998年に創業され急激に成長しました。その検索エンジンであるGoogleは、現在日本でも展開していて、日本のYahoo!Japanにも検索結果のデータを提供するなど、検索市場において圧倒的な地位を築いています。
- インターネット
- インターネットとは、通信プロトコル(規約、手順)TCP/IPを用いて、全世界のネットワークを相互につなぎ、世界中の無数のコンピュータが接続した巨大なコンピュータネットワークです。インターネットの起源は、米国防総省が始めた分散型コンピュータネットワークの研究プロジェクトARPAnetです。現在、インターネット上で様々なサービスが利用できます。
- デバイス
- デバイスとは「特定の機能を持つ道具」を表す語で、転じてパソコンを構成するさまざまな機器や装置、パーツを指すようになりました。基本的に、コンピューターの内部装置や周辺機器などは、すべて「デバイス」と呼ばれます。
- Googleとは、世界最大の検索エンジンであるGoogleを展開する米国の企業です。1998年に創業され急激に成長しました。その検索エンジンであるGoogleは、現在日本でも展開していて、日本のYahoo!Japanにも検索結果のデータを提供するなど、検索市場において圧倒的な地位を築いています。
- Googleとは、世界最大の検索エンジンであるGoogleを展開する米国の企業です。1998年に創業され急激に成長しました。その検索エンジンであるGoogleは、現在日本でも展開していて、日本のYahoo!Japanにも検索結果のデータを提供するなど、検索市場において圧倒的な地位を築いています。
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- 印刷物のカタログやパンフレットは、通常複数のページから成り立っています。インターネットのホームページもまったく同じで、テーマや内容ごとにそれぞれの画面が作られています。この画面のことを、インターネットでも「ページ」と呼んでいます。ホームページは、多くの場合、複数ページから成り立っています。
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- デバイスとは「特定の機能を持つ道具」を表す語で、転じてパソコンを構成するさまざまな機器や装置、パーツを指すようになりました。基本的に、コンピューターの内部装置や周辺機器などは、すべて「デバイス」と呼ばれます。
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- ユーザビリティとは、ホームページの使いやすさのことです。万人にとって使いやすいホームページは存在しませんが、運営者はターゲットとするユーザーに便利に使ってもらうために、優先させることや割り切ることを検討し改善する必要があります。
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- マーケティングとは、ビジネスの仕組みや手法を駆使し商品展開や販売戦略などを展開することによって、売上が成立する市場を作ることです。駆使する媒体や技術、仕組みや規則性などと組み合わせて「XXマーケティング」などと使います。たとえば、電話を使った「テレマーケティング」やインターネットを使った「ネットマーケティング」などがあります。また、専門的でマニアックな市場でビジネス展開をしていくことを「ニッチマーケティング」と呼びます。
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