今、若者はインターネットをどのように利用しているのでしょうか。
学生や若者層をメインターゲットにしている企業にとって、Webは重要なチャネルの1つです。そのため、ターゲットの動向は掴んでおきたいところでしょう。

今回は、10代を中心とした若年層のインターネット利用状況がわかる最新データを解説します。
2016年11月に内閣府が10歳~17歳までを対象に行った『青少年のインターネット利用環境実態調査』によると、*インターネットの利用率は平均80.2%、高校生では96.6%*という高い数値となりました。
若年層であってもWebは重要なチャネルとなるだけでなく、むしろ高齢者よりも浸透しているツールかもしれません。

ぜひこの機会に若者のインターネット利用に関する最新情報を学び、自分の認識がずれていないか確認してみましょう。

インターネット利用率

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引用:平成28年度 青少年のインターネット利用環境実態調査調査結果(概要)

内閣府が2016年11月に行った『青少年のインターネット利用環境実態調査』によると、満10歳~満17歳までのインターネット利用率は80.2%、高校生に至っては*96.6%*という高い数値であることがわかりました。

どの学校種であっても2014年以降利用率は上がり続けており、インターネットが若年層にも広く浸透していることがわかるでしょう。

利用しているデバイス(端末)

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引用:平成28年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等

総務省が2016年全国14,800名の高校1年生を対象に行った調査では、*インターネットに接続する際に使用する機器はスマートフォンがもっとも多く、89.2%*という結果になりました。

また、内閣府の『青少年のインターネット利用環境実態調査』でも同様に、ネットにつなぐ機器がスマートフォンが53.4%ともっとも高く、高校生に至っては92.9%となっています。

数値に若干のずれはあるものの、若年層にとって最も利用しているネット機器はスマートフォンというのは間違いないでしょう。

参考:
[青少年のインターネット利用環境実態調査|内閣府]
(http://www8.cao.go.jp/youth/youth-harm/chousa/net-jittai_list.html)
[「平成28年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等」の公表|総務省]
(http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban08_03000241.html)

利用時間

では、SNSやアプリゲームを含め、若年層はどの程度の時間をインターネットに費やしているのでしょうか。

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引用:平成28年度 青少年のインターネット利用環境実態調査調査結果(概要)

上記は、内閣府による『青少年のインターネット利用環境実態調査』の数値です。

平日1日あたりの利用時間で最も多い回答は「2時間以上3時間未満」となり、平均時間は154.3分という結果が現れました。

なかでも、*高校生で2時間以上と答えた人は72.1%*にものぼります。
5時間以上と答えた人も20.5%ほどおり、生活時間の多くをインターネットに費やしていることがわかるでしょう。

インターネットの利用目的

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引用:平成28年度 青少年のインターネット利用環境実態調査調査結果(概要)

内閣府による『青少年のインターネット利用環境実態調査』では、インターネットの利用目的も明らかになっています。

*青少年のインターネットの利用目的は動画視聴が最も多く、ゲーム、コミュニケーションと続きます。*高校生はコミュニケーション(90.6%)、小学生はゲーム(78.1%)が最も多いという結果になりました。

高校1年生を対象にした総務省による調査では「インターネットを使い出して良くなったこと」として65.8%が「友人・知人とコミュニケーションが盛んになった」と答えており、特に高校生においてコミュニケーションの手段としてネットが活用されていることがわかります。

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引用:平成28年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等

SNSの利用率

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引用:平成28年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等

高校生1年生を対象にした調査では、最も利用するインターネットサービスとしてSNSが挙げられています。では、具体的にはどういったSNSサービスが利用されているのでしょうか。

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引用:スマートフォンの普及とICT利活用|総務省平成28年度情報通信白書

総務省による調査では20代で最も利用率の高いSNSはLINEの73.0%、次いでYouTubeの61.5%、Twitterの53.5%と続きます。

10代ではなく20代の結果ではありますが、若年層が利用しているSNSの参考にもなるでしょう。

まとめ

10代の8割がインターネットを日常的に利用しており、なかでも高校生では9割近くがインターネットを利用する機器としてスマートフォンを挙げています。
スマートフォンであれば手軽にネットで調べ物ができるだけでなく、友人とのリアルタイムでのコミュニケーションも可能となる点がメリットとして感じられているようです。
そういったコミュニケーションに用いられているSNSとしてはLINEやTwitter、Facebookが挙げられるでしょう。

若年層がメインのターゲットとなる企業にとってこのような現状はチャンスである一方、ニーズを正しくつかむ必要があります。
ユーザーがSNSをいつ・どんな目的で利用しているのかを意識して運用に役立てていきましょう。