「百聞は一見にしかず」ということわざがあります。何度話を聞くよりも自分で実際に見た方が確かだということを意味する故事成語です。

自分のアイデアを人に伝える時、口頭で伝えるよりも「モックアップ」を作ってしまった方が早い場合があります。
「モックアップ」とは実際に本物を作る前の試作品のことで、幅広い業種で活用されています。

Webやソフトウェアの製作にも、モックアップを作る工程が含まれています。
頭で考えた仕様やデザインなどの企画を口頭で製作者に伝えるのは難しく、お互いの認識のズレが生まれやすくなります。
そこで、実際に目で見て確認できるモックアップを使えば、デザインイメージの共有や方向性のズレを事前に防げます。

今回はモックアップの概要や、モックアップを製作する前に読んでおきたい記事を厳選してご紹介します。

モックアップとは

モックアップは模型という意味で、商品の大きさやデザインを確認するために用いられる試作品のことです。自動車のショールームで、運転することはできない実物大の模型を見たことはありませんか?これはモックアップの一つで、実際の大きさやデザインを確認できます。展示するためだけに毎回実物を用意するにはその分費用がかかります。モックアップを使えばコスト削減もできるでしょう。

モックアップは製造業だけではなく、インターネットの世界でも利用されています。ホームページアプリを製作するとき、デザインや機能を口で説明するだけではイメージしにくい場合があります。モックアップを作成すれば目でみて確認できるのでイメージしやすくなります。

モックアップではなくすぐに製作にとりかかった方がいいのではないかと思われるかもしれません。一見遠回りに見えるかもしれませんが、事前にモックアップを作成しておくと、デザインの企画者と製作者の間のイメージの共有ができます。製作途中での大幅な方向転換が起こるリスクを軽減できるので、無駄な工程を発生させずにすむのです。

参照:
簡単便利!サクッとモックアップが作れる便利ツール10選
モックアップ(もっくあっぷ)とは - コトバンク

モックアップを使うメリット

モックアップを作成するメリットは2つあります。

1.実際に実物を作る前にイメージしやすくなる

文章や口で説明するだけではイメージしにくいことがあります。

例えばライオンを知らない人に説明するときのことをイメージしてみてください。「体は黄色に近いクリーム色で、顔はたてがみに覆われていて、百獣の王と言われている肉食の動物」とただ説明するだけではイメージしづらいことがあります。実際にモックアップを見せた方がイメージを共有しやすくなります。

2.製作段階での方向転換や作り直しのリスクを回避する

モックアップを作って共有しておけば、いざ製作している段階で思っていたものと違ったので最初から作り直さなければいけないといった大きな作り直しや方向転換をするリスクを軽減できます。モックアップの作成は、認識のズレや勘違いを減らす点でも役立つでしょう。

参照:
モックアップ大解剖!利用する理由から使い方まで総まとめ - PhotoshopVIP