仕事をする中で、メールや資料作成など文章を書く機会はたくさんあります。ビジネスで文章を書くときに大切なのはきれいな文章かどうかではありません。文章を読む人が読みやすいと感じ、内容を理解しやすいかどうかです。

文章のわかりやすさを左右するのが表記ゆれです。表記ゆれがある文章は読みづらく、せっかく力を入れて取り組んだ内容であっても理解されないことになりかねません。
表記ゆれを統一すると文章がわかりやすくなり、仕事ができる好印象になるかもしれません。

今回は表記ゆれの概要や、表記ゆれをふせぐためのポイントをご紹介します。

表記ゆれとは

一つの意味を表す言葉に、複数の表記がされていることを表記ゆれといいます。複数の表記が混ざっていると、読み手はそれぞれの表記によって違う意味が含まれているのではないかと考えながら読むことになります。表記ゆれを統一したほうが、読み手の負担が減りわかりやすい文章になるでしょう。

参照: 
この漢字はひらく?サイトの表記ゆれを防ぐ、知っておきたい文章マナー。|ビリオンプランのスタッフブログ
表記揺れ(ヒョウキユレ)とは - コトバンク

表記ゆれの具体例

漢字

文章の中で単語をすべて漢字に変換すると、日常ではあまり使わない漢字で読みづらいことがあります。また漢字の送りがなのつけ方にも違いがあります。

猫
ねこ
ネコ

行う
行なう

カタカナ

英語をアルファベットではなくカタカナで表記するときは、それぞれの読み方によって濁点がつかなかったり、小文字を表記しないことがあります。

ベット
ベッド

コミニケーション
コミュニケーション

数字

数字は漢字表記、全角表記、半角表記があります。

午後七時
午後7時
午後7時

英単語

英単語をそのままアルファベットで表記するのか、カタカナで表記するのかという違いがあります。

Web
WEB
ウェブ

文末

文末が言いきり型か、ですます型かで読み手に与える印象が変わります。

〜だ
〜です

参照:
キーワードの表記揺れにどのように対策・対応するべきか? | SEO対策Q&A [SEO HACKS]

表記ゆれがあると何が起こるのか

文章が読みにくくなる

同じ意味を表す語句でも、表記ゆれがあると読みづらくなります。

会社に出社するときに、スーツを着ている人もいればカジュアルな服装を着ているヒトもいる。

上の例文には、人間を意味する「ひと」を、「人」と「ヒト」の2つで表す表記ゆれがあります。
今回は短い例文ですが、長い文章になってくると、文脈がより複雑になります。意味の違いを表すためにことなる表記を使っているのか予測しながら読まなければいけないので、読み手には大きな負担になってしまいます。

内容がわかりにくくなる

読みづらく、表記ゆれに気をとられてしまうと、内容を理解するまでにいたらないことがあります。文章は内容をわかりやすく伝えるためのツールの一つであって、書くこと自体が目的ではありません。どのような表記であればわかりやすくなるのかという視点が大切です。

SEOに影響をおよぼす可能性がある

表記ゆれがあると、キーワードによっては検索結果が変化する可能性があります。

表記ゆれ ねこ.jpg
ねこ、ネコ、猫でそれぞれ検索した結果です。大きく目立った変化はありませんが、それぞれ検索順位が少しずつ違います。
このように、検索するキーワードによって検索順位が異なる場合があります。
特定のキーワードでSEO施策をおこなうときは、キーワードの表記の仕方にも注意しておきましょう。