どのような職種でも、多かれ少なかれ文章を作成する機会はあるでしょう。
文中に間違いがないかどうかを確認する校正・校閲の作業は非常に重要ですが時間と精神力を要します。

今回は効率よく文章校正するために登録なしで使えるツールをまとめました。文章校正の参考にしてください。

Yahoo APIを利用した校正ツール

オンライン上で利用できる文章校正ツールの多くがYahooのWeb APIと呼ばれるサービスを利用したものです。
そのため、以下で紹介する3つのツールの校正結果は同じになります。

ただ、使い勝手が多少異なるのでそれぞれご紹介します。

文章校正ツール

文章校正ツール.png
http://so-zou.jp/web-app/text/proofreading/

こちらは文章を入力する方法が2種類あり、1つは直接テキストを入力する方法でもう1つはURLから読み込む方法です。
ただし、URLから読み込んだ際はサイト内のすべてのテキストが入力されるのでお勧めしません。

校正結果が表とテキストで表示されるのですが、左と右で位置が対応していないため、他のツールと比べてやや見にくい仕様になっています。

日本語校正サポート

日本語校正サポート.png
[http://www.kiji-check.com/] (http://www.kiji-check.com/)

こちらは「固有名詞表記の間違い」「カナ表記が望ましい当て字」などの校正する際の設定を一部カスタマイズすることができます。
またテキストエディタとしても使うこともでき、文字数カウントをリアルタイムで反映してくれます。

校正の結果は表とテキストが上下に表示されます。校正箇所をクリックすると詳細に飛ぶようになっています

プレスリリース校正ツール

プレスリリース校正ツール___ValuePress___プレスリリース配信・PR情報サイト_.png
https://www.value-press.com/proofreader/

校正結果を左右に表示してくれるため、該当箇所を確認しやすくなっています。

校正された箇所をクリックすると吹き出しで校正の理由が表示され、さらに吹き出しの中のリンクをクリックすると詳細ページに飛びます。

Yahoo APIで見逃される誤字・脱字は?

果たしてこれらのYahoo APIを利用したツールはどれほどの精度を持っているのでしょうか。実際に文章を入力して確認してみました。

スクリーンショット_2016-08-24_10.43.29.png

参考のために意図的に誤変換・誤字脱字を含んだ文章を校正ツールで調べます。
目視で明らかにわかるレベルの誤りが見過ごされていることがわかります。

典型的な間違いに対しては反応するものの、見逃されるものもあるので最後は目視によるチェックが必要です。

Enno

Enno___日本語のタイポ_変換ミス_誤字脱字エラーをチェック.png
http://enno.jp/

こちらは独自のアルゴリズムで誤字・脱字を判断してくれるサービスになっています。登録された典型的な間違いに反応する仕組みになっているため、すべての誤字を正してくれるわけではありません。

また、上記で紹介したサービスと比べて校正に時間がかかるという難点があります。

文の長さを計測して度数分布を表示するWebサービス - 文長さ計測[αテスト中]

文の長さを計測して度数分布を表示するWebサービス___文長さ計測_αテスト中_.png
http://drupa.jpn.org/measure-sentence-length/

集中して書いているうちに、いつの間にか1文が長くなっていることはないでしょうか。意図せず書いた長文は、読者に読みにくい印象を与えてしまいます。

目視で文章の長さを確認するのは手間がかかるので「文長さ計測」というサービスを使うと良いでしょう。

度数分布表で文の長さを表示してくれるため、気づかないうちに書いていた長文に気づくことができます。文体にもよりますが、70〜80文字以上だと長めな文になるのではないでしょうか。

サーバーとのやり取りをせず、ブラウザ上で完結するため動作も素早く使いやすいです。

文字列置換え

文字列置換え.png
http://etc.webclap.com/string_replacer/
書いた文章の中に「Web」「WEB」「ウェブ」といった同じ言葉に対して複数の表記が当てられていることはないでしょうか。これは表記の揺れと呼ばれるミスです。

特に文章が長い場合だと、置き換えるのが手間になってしまうので「文字列置換え」というサイトを利用して効率よく置換しましょう。

このサイトでは、テキストを入力して置き換える文字を入力することでテキスト内の文字を一括で変換することができます。

何かに置き換えるだけでなく、消したい文字列を入力して空欄のまま変換することで特定の文字を消すこともできます。いろいろと応用が可能なので覚えておくと良いでしょう。

まとめ

無料で使える校正サービスは、まだまだ充分ではないにせよ精度は高くなっています。

特に、文章作成に慣れていない方が基本的な間違いがないかどうかチェックする際に活用できそうです。
とはいえ、校正ツールに依存せず、最終的には自分自身か第三者の目を通して確認する作業は不可欠です。