マーケティングに携わる人であれば「ペルソナ」を設定していると思いますが、正しく理解して使っていますか。

「ペルソナ」とは、商品・サービスを利用する顧客の中で最も重要な人物モデルのことです。

当たり前のように使っているけれど、実は何となくしかわかっていない、今さら人には聞けないという方も少なくないはずです。また、似たような用語である「ターゲット」と何が違うのか、疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ペルソナの基礎知識と重要性について、詳しく解説します。

今こそ正しく覚えよう!「ペルソナ」とは

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ペルソナ(persona)とは、サービス・商品の典型的なユーザー像のことで、マーケティング関連において活用される概念です。

実際にその人物が実在しているかのように、年齢、性別、居住地、職業、役職、年収、趣味、特技、価値観、家族構成、生い立ち、休日の過ごし方、ライフスタイル……などリアリティのある詳細な情報を設定していきます。

ちなみに、マーケティング関連の用語の中に、ペルソナと似た言葉として「ターゲット」「ターゲットマーケティング」というものがあります。実は、混同してしまっているという方も多いのではないでしょうか。

商品・サービスのユーザー像を考えるという点ではターゲットもペルソナも同じですが、人物像の設定をどれだけ深くするかが違います。「ターゲットマーケティング」よりも「ペルソナマーケティング」の方が、より深く詳細に人物像を設定していきます。

具体例としては、以下のとおりです。

●例1
・ターゲット
20代〜30代、女性、主婦、料理好き
 
・ペルソナ
山田花子
28歳
女性
専業主婦
都内に住む
夫、長女(5歳)、次女(3歳)の4人家族
料理、カフェめぐり、ランチが趣味
Instagramで料理系のアカウントを日頃チェックしている
自身もレシピブログを開設している
友人とのやり取りではLINE、Facebookを使用することが多い

上記のように、ターゲットは人物像をやや幅を持たせて設定するのに対し、ペルソナは人物像をリアルに設定していきます。

「ペルソナ」設定の重要性

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商品開発、マーケティングには、世代も性別も違う様々な人間が関わります。また、個人が製品に対して考えているイメージや視点も全く同じとは限りません。関係者の認識が共通でないままマーケティング活動を進めてしまうと、それぞれの思う人物像にバラツキが出てしまい、ターゲット像が曖昧になってしまいます。

ターゲット像が上手く定まっていない状態では、効果的なマーケティング活動が難しくなります。また、関係者の幅広い意見を1つの製品に取り入れようとして、結果的にユーザーニーズを満たす製品ができ上がらない可能性も出てきます。

そこで必要なのが、人物像への理解を深めるために「ペルソナ」を作成することです。具体的なユーザー像を設定することで*関係者間の認識を統一することができ、自社がとるべき戦略が明確になります。
  

「ペルソナ」を設定するメリット

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ペルソナを設定することで具体的にどのようなメリットが生まれるのでしょうか。

ここでは、ペルソナを設定することで生まれるメリット3つをご紹介します。

1. 担当者間で、共通した人物像を形成することができる

担当者間で認識がズレたままでは、無駄な作業が発生したり、スケジュールが遅れるといったトラブルになりかねません。ペルソナという1人の代表的な人格を設定することで、異なる分野の担当者とも共通の人物像をイメージすることができ、効率よくプロジェクトを進行することができます。
  

2. ユーザー視点の精度を高めることができる

定量データや多くの情報をもとに詳細な情報まで設定したペルソナは、1つの人格のようなものです。ペルソナのニーズを満たすような製品を考えることは、そのほか多くのユーザーのニーズを満たすことにつながり、結果的にユーザー視点の精度を高めることができます。ユーザー視点の精度を高め、ユーザーが求めるものを製品に集約すれば、製品の完成度を高めることにもつながります。
  

3. 時間、コストの削減ができる

ペルソナを設定することでユーザー像が的確になれば、その後のプロジェクトの方針もはっきりとします。プロジェクトの方針が明確になれば、本当に効果的なアイデアだけに絞ることができるため、作業時間、実施に関わるコストなどの削減が可能です。
  

「ペルソナ」作成・活用の注意点

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マーケティングに有効な手段である「ペルソナ」設定ですが、精度が低ければ効果的ではありません。そこで、ペルソナを作成・活用する上で注意したいポイントをご紹介します。
  

思い込み、先入観を反映しないこと

ベルソナを作成する上で注意したいのが、思い込みや先入観です。数字で表すことができない「定性的」な部分のあるベルソナ作成では、元々持っているイメージや希望をつい反映してしまいがちです。しかし、担当者のイメージを反映してしまっては、実際に購入する人物像とは大きなズレが生じてしまいます。

正確で納得感のあるペルソナを作成するためにも、SNSやブログインターネット上の口コミなどからのデータを取り入れることが重要です。また、インタビュー形式やオリエン形式で、ユーザーから直接意見を聞くという方法もあります。
  

必要な情報に絞る

ペルソナは代表的な架空のユーザー1人を作成するものです。大量にある情報を1人にまとめるのはなかなか難しいものですので、場合によっては収まりきれない部分は切り捨て、必要な情報だけに絞る必要があります。
  

担当者、関係者全員にイメージしやすいように

いくらペルソナを作成しても、作成者以外の関係者が同じイメージを持てなければ意味がありません。ペルソナ作成の目的は、代表的なユーザーの人物像を担当者間で共有することですので、イメージしやすい必要があります。

統一的な製品イメージを関係者間で常に共有するためにも、ペルソナは誰でもイメージできる平均的な人物像であることが望ましいです。イメージしやすくする方法としては、写真を使って外見も考える方法があります。
  

作りっぱなしにしない

ペルソナは実際に存在する人物像をリアルにイメージして作成していますので、参考にしているユーザーの環境、情報も常に変化します。作成したらそのままではなく、ユーザーの動向に目を向け、定期的にブラッシュアップしていく必要があります。
  

ペルソナを設定し、ニーズを的確に把握

「ペルソナ」の基礎知識とその重要性について紹介しました。
ユーザーニーズが多様化している現代でマーケティングを成功に導くためには、ニーズを的確に把握できなければいけません。代表的な顧客としてペルソナを設定し活用することで、背後にいる多くの顧客が求めるものを提供することができます。

ペルソナ設定は簡単なものではありませんが、ユーザーニーズが複雑化・曖昧化している今、ぜひ活用したいものです。

この機会に自社のマーケティングを見直し、ペルソナ設定を行ってみてはいかがでしょうか。

もっとペルソナを理解する

ペルソナ設定を行う時に参考になる記事5選

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今回は、過去に配信したFerret記事の中から、ペルソナ設定を行う際に役たつものを5つご紹介します。自社サービスのペルソナがまだ不明確な方はこれらの記事を読んだうえでぜひペルソナ作成に取り組んでみてください。

ペルソナ【Persona】

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ペルソナとは、架空の人物像のことをいい、マーケティングにおいては、例えば企業が提供する商品やサービスにとって、特に重要で代表的な、ユーザの架空の人物像をペルソナに設定したりします。

ホームページ運営に欠かせない!ペルソナの設定方法とは?

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ターゲットユーザーをより明確にするために、「ペルソナ」と呼ばれる架空のターゲットユーザーを構築することで、よりターゲットの理解を深めることができます。

参考:
絶対やるべきペルソナ設定の方法とメリット|プロモニスタ
ペルソナマーケティングとターゲットマーケティングは同じ?|GLOBIS 知見録 - 読む