こんにちは、ライターのナッツこと、永田優介です。

これまでferretが提供するインスタグラム分析ツール『ナビスタ』を使って、"インスタグラムの動向を調査する"というテーマのもと、11本記事を寄稿してきました。

今回は、最近巷でブームになっている*「写ルンです」*にフォーカスしてお送りします。

実は今、インスタグラムユーザーを中心に「写ルンです」での撮影が大ブーム!昨年は「写ルンです」販売開始30周年を迎え、売上台数も急増中しているとのこと。そんな中、企業のインスタグラムアカウントも早速ブームに乗っかり、インスタグラムに「写ルンです」で撮影した写真を投稿するアカウントが散見されます。

そこで今回は『ナビスタ』を使い、「写ルンです」で撮影した画像を投稿している企業アカウント(一部、企業に属する個人アカウント)をピックアップ!

"写ルンですがブームらしいけど、どういう写真を投稿すればいいかわからない"という方、"今までとは一味違う画像を掲載したい"という方、必見です!
  
▼全てのインスタグラムアカウントを丸裸に!▼
ferretが提供するインスタグラム解析ツール「ナビスタ」。10日無料キャンペーン

「写ルンです」を活用する企業インスタグラムアカウント10選

インスタグラム分析ツール『ナビスタ』では、特定のハッシュタグの人気投稿や投稿ユーザー、また投稿数の多いアカウントを調べることができます。

今回は「#写ルンです」というハッシュタグを付けてインスタグラムに投稿しているアカウントの中から、企業アカウントおよび企業の広報活動につながっているアカウントを10個まとめて、特徴を交えてご紹介します!
  

1. BEAMS(ファッション)

  
最初にご紹介するのは、ご存知、セレクトショップであり自社ブランドも持つ『BEAMS』(ビームス)のインスタグラム。ビームスの社員やスタッフのライフスタイルに密着した書籍『BEAMS AT HOME』の第三弾の発売記念キャンペーン告知のインスタグラム投稿に、「写ルンです」で撮影した写真を投稿しています。

投稿テーマは “『BEAMS AT HOME 3』を自分の部屋に飾り撮影した画像” 。iPhoneや一眼レフで誰もが綺麗な写真を撮影できる時代だからこそ、「写ルンです」で撮影した写真はどこか等身大の部屋、リアルな部屋の雰囲気を醸し出しますね。

ビームスのインスタグラムアカウントは、常に「写ルンです」を使った投稿をしているわけではなく、このように投稿内容に合わせた1つのツールとして使っている点が「なるほどな」と思わせるポイントでした。
  

2. ELLE girl(ファッション)

  
女性向けファッション雑誌『ELLE girl』のインスタグラムアカウント。「エディターが今季買ったものを写ルンですで撮影」とあるように、感度の高いファッション界隈の方々の間では、特に「写ルンです」が人気であることがうかがえます。

通常ファッション系コンテンツの場合、こうしたアイテム紹介には「商品の色合いやディテール」をしっかり伝えるためにも、デジタル一眼などで撮影された写真が使われます。しかし、あえて「写ルンです」を使うことでマンネリ化しがちなファッションスナップに、違った視点を持たせてくれる印象に。

「写ルンです」を使うことで、どこか生活の一部を切り取ったような作風に仕上がりますね。
  

3. HONEY MI HONEY(ファッション)

ファッションブランド『HONEY MI HONEY』のインスタグラムアカウント。「写ルンです」で撮影したと思われるこちらの投稿では、夜のシーンを撮影しています。

「写ルンです」を愛用する方の間では、この夜の撮影を楽しむユーザーも多数。「写ルンです」搭載のストロボを使い、人物が浮き上がる1枚に仕上げることができます。というのも、「写ルンです」では細かい明るさやピントなどをもちろん調整できないため、暗い場所ではストロボを使わないと真っ暗になってしまいます。

そして、ストロボのフラッシュで綺麗に撮れるのは大体1〜3mの距離。そのため、夜の撮影では背景が非常に暗くなるため、上記のような人物が前面に来る撮影が可能になるのです。ポートレート写真を投稿したい場合は、「夜」×「写ルンです」の組み合わせで撮影すると、ユニークな一枚に仕上げられることでしょう。
  

4. RECO(メディア)

写真をもっと楽しくするメディア『RECO』のインスタグラムアカウント。比較的多く「写ルンです」で撮影した写真をインスタグラムに投稿しています。

写真のメディアだけあって、どの投稿も綺麗です。それでも「写ルンです」で撮影した写真は、懐かしい印象になるため、タイムラインを眺めている人がふと手を止めたくなる一枚に。

「写ルンです」で撮影することでビビッドな色も淡い感じに仕上がるため、「赤色」であったりカラフルな被写体を撮影する際には、デジタルとは違った印象になります。ビビッドな色合いの被写体に少し一手間かけたい時は、ぜひ「写ルンです」での撮影に挑戦してみください。
  

5. 有+(メディア)

九州の佐賀県有田町に魅了された若者たちが実際に有田へ移住し、 地域の魅力をお届けするメディア「有+」(アリタス)。上記は、西有田でのタケノコのワンシーンを撮影したものです。

デジタルで撮影しても素敵な瞬間ですが、「写ルンです」で撮影することで、また味わい深い1枚に仕上がっていますね。昨今、地方創生が話題ですが、地方の魅力を紹介する上で「カッコイイ」印象になるデジタル一眼などではなく、「写ルンです」で撮影することで「懐かしさ」を全面に出してみてもよさそうです。

地方の魅力を発信する活動をされている方は、ぜひチャレンジしてみてください。
  

6. GINGER(ファッション)

女性向けファッション雑誌『GINGER』のインスタグラムアカウント。こちらは「写ルンです」で撮影した写真ではなく、「写ルンです」自体の写真を投稿していますね。しかし、よく見てみると……そう、「写ルンです」の限定カバーを紹介しています。

昨年は「写ルンです」30周年ということで、様々なコラボカバーが発表されていました。しかし、今なおブームが続く「写ルンです」。特にインスタグラムを日々見ているユーザーとはとても相性がいいアイテムですので、自社オリジナルの「写ルンです」カバーを発表してみると普段とは違った反響が得られるのではないでしょうか。
  

7. marry(ブライダル)

プレ花嫁の結婚式準備サイト『marry』(マリー)のインスタグラムアカウント。上述の『GINGER』と同じく、「写ルンです」のカバーを紹介しています。しかも、花嫁の方のDIYなんだとか。オリジナルカバーを作成し、結婚式でお子様ゲストにカメラマンをお願いする、というなんとも微笑ましい試み。子ども視点だとどんな写真が撮れているのか、現像が楽しみになりますね。

上記投稿はいいねが1,200以上も集まっています。インスタグラムでは「オシャレな写真」だけではなく、このように日常を少しオシャレにするような「アイデア」投稿も、エンゲージメントの高くなる傾向に。

自社の業態に合わせた、オリジナルの「写ルンです」アイデアをインスタグラムに投稿する、ぜひチャレンジしてみてください。
  

8. ryoxxx71さん(メディア)

「JapanMade」という動画メディアを運営されている中の方のインスタグラム。個人が情報発信できる時代だからこそ、企業公式だけではなく、このように「中の人」の情報発信も企業広報につながります。

こちらの方はフォロワーが718フォロワー(2017年5月末時点)ですが、上記投稿のいいね数は178いいね、さらにコメントも非常の多く集まっており、エンゲージメントの高い投稿となっています。

和な雰囲気を上手く活用した「写ルンです」投稿。こういったレトロな空間では、レトロな印象を生み出す「写ルンです」で撮影すると相性が良さそうですね。
  

9. naoppppyさん(ヘアサロン)

表参道にあるヘアサロン『LIPPS』(リップス)のスタイリスト・山崎直輝さんのインスタグラム。サロンモデルの方の写真を投稿しています。

インスタグラムでは比較的多く見るサロンモデルの写真投稿ですが、どれも透明感のある仕上がりのものが多数。そんな中で「写ルンです」の写真は、まったく違った印象になりますね。

「かわいい女の子×透明感=最高にかわいい!」という方程式を打ち破り、「写ルンです」で女の子の素の表情を表現する−−かわいいは作れるこの時代に、「写ルンです」のリアルさは共感を生むコンテンツになること間違いなしです。

ちなみに山﨑さんの投稿は、定休日というコメントと合わせて投稿されており、より「オフ感」がでるのが良いですね。
  

10. _nonkidz_さん(ファッション)

古着屋『サントニブンノイチ』のスタッフを務める、たなかのぞみさんのインスタグラムアカウント。コメントでも「写ルンですやっぱり味が出るよね」と、ユーザーからの好反応が集まる投稿になっています。

「写ルンです」×ストロボを使うことで、ガラスや金属の写り方がデジタルでは表現しづらい仕上がりに。インスタグラムの写真を撮影するのがプロのカメラマンであれば、写したい世界観を表現できますが、例えばレタッチなどができない方がインスタグラムの投稿を担当している場合、写真のトーンがどれも似がちですよね。

一見現像したりパソコンに取り込んだりと面倒に思えますが、「写ルンです」を使うだけで普段と違った写真が撮れるというのは、写真の雰囲気を変える手軽さの方法でもあります。普段の景色が違った印象に映し出される「写ルンです」、ぜひこの機会に使ってみてください。