世界を代表するネットショッピングサービス「Amazon」。1994年にオンライン書店としてスタートしましたが、現在では書籍に限らず家電から医薬品まで様々な商材を取り扱う巨大なネットショッピングサービスになりました。

最近では、オーガニック食品などを取り扱う世界的なスーパーマーケット「ホールフーズ」を買収したことで話題になり、今後のサービスに関わるのではと注目を集めています。

ネットショップ担当者にとって、様々なネットショッピングのサービスを立ち上げるAmazonから学べることは多いでしょう。

そこで今回は、「Amazon プライム」や「Amazon フレッシュ」などの具体的なサービスからネットショップの運営のポイントを紐解いてみましょう。ぜひ、ネットショップ運営の参考にしてみてください。

自社販売(BtoC)とマーケットプレイス(CtoC)の共存

Amazonは自社販売とマーケットプレイスを行うことで、商品数を確保しています。また、「Amazon販売・発送」と「マーケットプレイス」では同一の商品が販売されることも多く、Amazonの中で価格競争が起き、ユーザーは低価格で商品を購入できるという特徴があります。

取扱商品を多く、そして安く仕入れて他店よりも安く販売する。実は、小売販売における基本的なビジネスモデルに準じているのがAmazonの特徴です。もちろん、Amazonという規模が大きいネットショップだからこそ成り立つ面もありますですが、商品の揃え方や、仕入れ値を抑えてユーザーが購入しやすい価格で販売するという仕組みは参考にできることも多いでしょう。

Amazon.co.jp(マーケットプレイス)

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Amazon.co.jp

Amazonのメインサービスで、日本向けに展開されているのが「Amazon.co.jp」です。Amazonが販売・発送する商品から、マーケットプレイスによる一般事業者による販売まで行われているのが特徴です。書籍から日用品、家電、食品、医薬品などあらゆる商品を取り扱っているという強みがあります。

個人のニーズに合わせて取り扱う商材を特化

Amazonは、ユーザーの好みに合わせて提案することにも長けています。まず代表的なのが、レコメンド機能です。1つの商品ページに、「よく一緒に購入されている商品」「この商品を見た後に買っているのは?」「この商品を買った人はこんな商品も買っています」と3つのレコメンド機能を搭載しています。

これは、膨大なユーザーデータを持っているからこそレコメンドの精度を維持できるシステムですが、ユーザーのニーズに合わせて、商品を提案することはネットショップの基本です。自社ネットショップのアクセス解析や購買データ等を参照し、商品ページを設計することが重要です。

また、Amazonといえば「なんでも揃っている」イメージを持ちますが、実は日用品に特化した「Amazonパントリー」や生鮮食品に特化した「Amazonフレッシュ」など特化型のサービスも運営しています。中小規模のネットショップであれば、あらゆる商品を揃えるのではなく、ユーザーのニーズに合わせて特化させるのも手段の1つです。

Amazon フレッシュ

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Amazon フレッシュ

「Amazon フレッシュ」は、生鮮食品を最短4時間で配送するAmazonプライム会員限定のサービスです。現在は、東京都内の一部地域限定で展開されています。時間の都合などで実店舗スーパーで買い物できない方などに向けたサービスです。

Amazon パントリー

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Amazon パントリー

「Amazon パントリー」は、日用品を詰め合わせて購入できる、Amazonプライム会員限定のサービスです。

ネットショップで日用品など、箱単位で販売されていることが多いです。しかし、Amazon パントリーでは1つから購入できます。また、複数の単品商品をパントリーBoxに詰め合わせて購入でるのが特徴です。この「量り売り」のようなシステムは参考にできるネットショップも多いのではないでしょうか。

Amazon Prime Wardrobe

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prime wardrobe

「Amazon Prime Wardrobe」は、アメリカの「Amazon.com」でスタートしたファッションに関するAmazonプライム会員限定のサービスです。

ユーザーは気になる服を複数自宅に届けることができ、試着して気に入ったものだけを購入し、その他は返却するというシステムです。ファッション系のショップでありがちな「サイズミス」や「実物と写真の違い」を解消できるサービスです。

Amazon Launchpadストア

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Amazon Launchpadストア

「Amazon Launchpad」は、“革新的な商品”だけをセレクトしたストアです。日本や海外のスタートアップ企業が手がけた最新のガジェットや、クラウドファンディングから生まれたガジェットが販売されています。認知の浅い最先端の商品をブランディングし、ユーザーへ届けるという意味合いのもと運営されています。