良い組み合わせだけを提案してくれるcolormindの魅力

写真から色を抽出するようなアプリケーションといえばAdobe Color CCのようなサービスもありますが、Colormindならもっと簡単に行うことができます。

Colormindは、バンクーバーを拠点に活動しているアプリケーションデベロッパーのジャック・シャオ氏によって開発されました。
シャオ氏の開発したAIアルゴリズムは、映画やテレビゲーム、ファッションからアートまで、さまざまなものを素材に学習したカラーパレットの提案を行います。

このシステムを思いついたとき、シャオ氏はMMQC(いわゆるカラー・クオンタイゼーション)に着目をし、画像から主だった配色を引っ張ってこれるようにしました。
しかし、こうした色味は機械的で、デザインで実用的だとは言えなかったので、カラーパレットのバランスを取るためにディープラーニングを活用することにしました(これをGenerative-MMQCと呼びます)。

この技術では、クオンタイジングを使って抽出した色をランダムに並び替え、「『よい』パレット」のふるいにかけて分類を行います。
また、人間によってピックアップされた配色も学ぶことができ、ランダムにピックアップすることで生成されるイケてない(ダサい)コントラストの見た目のカラーデザインを避けることができます。

実際にColormindを使ってみよう

Colormindには、Bootstrapのテンプレートを使って色味を確認することができるWebsite Colors、Bootstrapを使ったダッシュボードで色味を確認することができるPaper Dashboardと同じくマテリアルデザインを使ったMaterial Dashboardがありますが、最も注目したいのは、カラー・クオンタイゼーション技術を使ったImage Upload機能です。

upload.png

使い方は簡単で、「Image Upload」ボタンを押して、カラーパレットを生成したい写真を1枚選ぶだけです。
色味の配列はセミランダムになっているので、「Generate」を押すことで何度でもランダムに色の配列を変えることができます。

blue.jpeg

pattern.png

カラーコードを見たりする機能はまだ実装されていない部分は不便ですが、確かに他のジェネレーターよりもより人間的な感覚を感じられるのではないでしょうか。
ぜひ、いろんな写真を使ってカラーパレットを生成してみてください。