新年になり、「仕事で成果を出したい」「資格取得に向けて勉強を頑張りたい」と決意を新たにしている方も多いのではないでしょうか。しかし、目標の立て方が分からなかったり、途中で挫折してしまったりすることも少なくありません。そこで今回は、挫折しない目標の立て方を紹介します。

マンダラチャートを使った目標設定の方法や、詳しい使い方などもまとめました。これから新しい目標を設定する方は、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. 目標を立てることの重要性
  2. 目標を立てるための5つのSTEP
  3. 目標を立てるならマンダラチャートがおすすめ
  4. 挫折しない目標を立てるための4つのポイント
  5. 新たな目標を立ててビジネスにつなげよう!

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マンダラチャート(簡易版)のテンプレート

マンダラチャート(簡易版)のテンプレート

マンダラチャートのテンプレート(簡易版)です。目標設定などにお使いください。

目標を立てることの重要性

何かを達成したいと考えていても、漠然と思っているだけでは達成することは難しいため、何をするにも目標を立てることが非常に重要です。目標をきちんと立てることが、達成への近道となります。

目標を立てると自分がやるべきことが明確になり、やる気やモチベーションがアップします。また、目標達成までのステップを可視化できるため、計画的かつ着実に作業を進められるようになります。

高いモチベーションを維持しながら確実に理想を実現するためにも、しっかりと目標を立てましょう。

目標を立てるための5つのSTEP

ここでは、目標を立てるための5つのSTEPを解説します。

1.目標の種類を確認する

まずは、自分が立てる目標の種類がどれに当てはまるのか確認しましょう。目標には、以下の2つの種類があります

  • 発生型目標
  • 設定型目標

発生型目標は、すでに発生している問題や課題を解決するために立てる目標です。問題の解決をゴールに設定し、目標を立てていきます。例えば、売上が落ちてきているという問題に対し、落ちた売上を元に戻すために立てる目標が発生型目標です。スタート地点はマイナスで、ゴールがゼロ地点と考えると分かりやすいでしょう。

一方で、今の自分に必要な目標を自発的に立てるのが設定型目標です。新しい商品を年内に2つ開発する、売上を今より10%アップするといった目標が設定型目標に当てはまります。現時点をゼロとして、そこから達成に向かって右肩上がりになっていくイメージです。

2.フレームワークをもとに具体的な目標を決める

次に、フレームワークをもとに具体的な目標を設定します。代表的なフレームワークであるマンダラチャートSMARTの法則ベーシック法ベンチマーク法について見ていきましょう。

マンダラチャート

マンダラチャート.png
マンダラチャートは3×3マスの図で構成されるフレームワークです。大谷翔平選手が使っていたフレームワークとしても有名で、各マスに様々な方向性の目標を当てはめていきます。仕事・プライベート・経済などマスごとにジャンルが分かれているため、目標を設定しやすいのが特徴です。

マンダラチャートについては以下の記事でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

参考記事:マンダラチャート(マンダラート)とは?自分の目標を明確にできる目標設定シートの使い方【テンプレート付】

▼今すぐ使えるマンダラチャートのテンプレートはこちら

マンダラチャート(簡易版)のテンプレート

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マンダラチャートのテンプレート(簡易版)です。目標設定などにお使いください。

SMARTの法則

SMARTの法則は、以下5つの項目から構成されるフレームワークです。

  • Specific…具体的に
  • Measurable…数値などで測定可能な
  • Achievable…達成可能な
  • Relevant…会社や部署の目標に関連しているか
  • Time-bound…期限が設定されているか

自身の目標を上記の項目に当てはめて検討することで、より精度の高い目標を立てられます。達成可能かというポイントもチェックするため、無理のない目標を立てられるでしょう。

ベーシック法

ベーシック法は、以下4つの要素で構成されるフレームワークです。

要素 概要
目標項目 達成したい目標そのもの
達成基準 具体的な数値目標(例:売上を〇%伸ばす)
期限設定 現実的に考えて目標の達成が可能な期日を設定
達成計画 目標を達成するためにすべきことやスケジュールを決定

なお目標項目については、さらに以下の4つの種類に分けられます。

  • 強化・向上...レベルアップを目指す目標
  • 改善・解消...現状抱えている問題を改善するための目標
  • 維持・継続...よい現状を維持するための目標
  • 創出・開発...新しい取り組みを始める際の目標

どれか一つに絞った目標、もしくはそれぞれに当てはまる目標を設定しましょう。

ベンチマーク法

ベンチマーク法は、競合他社などのライバルを基準に目標を立てる方法です。優れた成果を出している企業や成功事例などの理想像を挙げ、自社に足りていない部分を改善するための目標を立てます。

他社の分析だけでなく自社の分析もあわせて行い、ギャップが生まれている原因も明確にしましょう。そうすることで、目標を達成するためにやるべきことも見えてきます。

ベンチマーク法による目標設定は、主に事業拡大や新商品の開発をする際に使うのがよいでしょう。

3.達成に向けたTODOリストを作成する

フレームワークを使って具体的な目標を立てたら、次は達成に向けたTODOリストを作成しましょう。いつどんなことをすれば良いか、やるべきことをまとめるだけで達成までのステップが分かりやすくなります

目標達成に向けてクリアしなければならないことをリストアップしながら、できるだけ細かく記載していくのがおすすめです。

4.達成期間を設定する

TODOリストを作成したら、目標達成までの期間を設定します。

最終目標を達成するまでの期間を設定することはもちろん、リストアップしたTODOの達成期間も設けておきましょう。各タスクの達成期間を設けることで、「いつまでに何をすべきか」が明確になり、よりスムーズに計画を進められるようになります。

無理な期間を設定するのではなく、現実的に考えて達成できる目標と期間を設定しましょう。

5.見直しを行う

最後に全体を見て、不足や不明点がないか確認しましょう。実際に目標を達成していく上で問題や無理がないかどうか、最終的なチェックをしていきます。ここで問題があった場合は、目標や達成期間などをもう一度考え直してみてください。

目標を立てるならマンダラチャートがおすすめ

目標を立てるフレームワークには様々なものがありますが、どれを使うべきか迷ったらマンダラチャートを使ってみるのがおすすめです。というのも、マンダラチャートはシンプルで使いやすいフレームワークでありながら、仕事の計画や勉強、アイデア出しなど幅広いシーンで活用できるからです。

ここでは、マンダラチャートを使った目標の立て方を簡単に紹介します。

マンダラチャートを使った目標の立て方

マンダラチャート2.png

マンダラチャートでは、各項目を埋めていくことで目標を明確に設定します。中心にメインとなる目標を記載し、その周りにある8マスに仕事やプライベートなどの項目に分けた細かな目標を記載しましょう。

上記のようなテンプレートを用いると、指定の場所に内容を書き込んでいくだけで簡単に詳細な目標設計ができますので、ぜひご活用ください。目標の立て方については、以下の記事で詳しく解説しています。

参考記事:マンダラチャート(マンダラート)とは?自分の目標を明確にできる目標設定シートの使い方【テンプレート付】

より細かく設定することも可能

マンダラチャートテンプレート.png
より細かな目標設定をしたいときは、3×3のマスをそれぞれ3×3の9マスに分割することもできます。仕事・プライベート・学習などの要素について、さらに細かく分解して考えることで、より具体的な目標やアクションプランを立てることが可能です。

大谷翔平選手も、高校時代に上記のタイプのマンダラチャートを活用して目標を立て、努力を積み重ねることで「プロ野球選手になる」という目標を達成しています。

参考:花巻東時代に大谷が立てた目標シート|スポニチ

▼マンダラチャートの詳細版テンプレートはこちら

マンダラチャート(詳細版)のテンプレート

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マンダラチャート作成に使えるテンプレート(詳細版)です。目標設定にお使いください。

挫折しない目標を立てるための4つのポイント

ここでは、挫折しない目標を立てるためのポイントを4つ紹介します。

小さい目標から設定する

目標達成に向けたTODOリストを作成する際は、小さいタスクから設定するようにしましょう。大きなタスクばかりを設定すると、達成の難易度が上がり挫折しやすくなってしまいます

また、タスクを小さくしてひとつずつ着実に達成していくことで、達成感を得られます。それによって、モチベーションアップにつながるでしょう。

最終的な目標は大きなものでも構いませんが、やる気をキープしながら目標を達成するために、中間目標やTODOのタスクは小さなものを設定しておくことをおすすめします。

達成できる目標にする

大前提として、達成できない目標を設定するのはNGです。最終的な目標の達成までには多くの中間目標がありますが、その中に達成できないものがあると途中でつまずいて全体の目標達成までのプロセスが失われてしまいます。

そのため中間目標を立てる際は、内容や達成期間をチェックして「本当に達成できるか」をしっかり検討しましょう。

目標に優先順位をつける

目標を立てようと考える際は、ひとつだけではなく複数の目標が思い浮かぶことがあります。そういった場合は、目標に優先順位をつけて取り掛かるものを絞っていくことが大切です。

複数の目標を同時に達成しようとすると、すべてに中途半端に取り組んでしまい、結局何も達成できなかったという事態になりかねません。

そのため、達成したいことがいくつもある場合は「最も重要度が高いものは何か」「自分が今一番達成したいものはどれか」といった観点で優先順位をつけましょう。優先度が最も高い目標を達成した後で、その他の目標に取り掛かることをおすすめします。

定期的な見直しを行う

目標の達成に向けて進んでいるときには、定期的に行動計画や達成期間などを見直しましょう。入念に計画を立てたとしても、自身を取り巻く環境の変化によってやるべきことが変わったり、設定した期間内での達成が難しくなったりすることがあるからです。

周りの環境が変わっていない場合でも、見直すことで「道筋がずれていないか」「達成できていない中間目標はないか」といったポイントをチェックできます

ひと月に一度などの頻度で行動計画を見直し、柔軟に軌道修正をしながら最終目標の達成を目指しましょう。

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マンダラチャート(詳細版)のテンプレート

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マンダラチャート作成に使えるテンプレート(詳細版)です。目標設定にお使いください。

新たな目標を立ててビジネスにつなげよう!

今回は、マンダラチャートを中心とした目標の立て方について紹介しました。目標は高ければ高いほど良いわけではなく、しっかりと達成できる現実的なものを設定する必要があります。無理をして高い目標を立てると、挫折にもつながりかねません。

これから新たな目標を設定したいと考えている方は、ぜひ本記事を参考にしながら現実的かつ明確な目標設定をしてみてください。

なお、新しい目標を立てる際にはまず1年の振り返りをしてみるのも有効です。以下の記事では、振り返りに役立つフレームワークやマンダラチャートの使い方を解説していますので、ぜひお役立てください。

マンダラチャート(マンダラート)とは?自分の目標を明確にできる目標設定シートの使い方【テンプレート付】

マンダラチャート(マンダラート)とは?自分の目標を明確にできる目標設定シートの使い方【テンプレート付】

「マンダラチャート」は、3×3の9マスの枠で構成されるフレームワークです。「マンダラート」とも呼ばれています。目標達成にとても役立つシートですので、例にならって埋めてみましょう。

“振り返り”に役立つ5つのフレームワーク。振り返りシートの書き方や方法を押さえよう

“振り返り”に役立つ5つのフレームワーク。振り返りシートの書き方や方法を押さえよう

振り返りに活用できるフレームワークを5つ紹介します。一年を振り返り、できなかったことや反省点を把握することは、次にステップへ進むために必ず必要です。振り返りシートの書き方や方法を押さえておきましょう。