伝わる文章に必要な要素 【2】伝わりやすい表現方法は?

伝わる文章の構成要素がある程度理解できたら、次は表現方法についての理解を深めましょう。

4.二重否定や曖昧な表現はできるだけ避ける

「嫌だと思わないわけではありません」
「このプロジェクトに参加するのはやぶさかではない」

このように、二重否定(「ないわけではない」)による肯定や、「やぶさかではない」というようなパッと聞いてすぐに意味が処理できないような言葉遣いはできるだけ使わないようにしましょう。
上記の例のように、「~ではない」と否定の形で終わっていると、人によっては肯定ではなく否定文として捉え、発信者側の意図とは真逆の意味のメッセージとして受け取ってしまう可能性もあります。
あえて表現を濁したい場合もあるとは思いますが、少なくともビジネス用の文章には使わないほうが賢明です。

5.読み手にとってわかりやすい例えを使う

身の回りの広告コピーを見てみると、何かしらの数値をアピールする場合は必ずと言っていいほど例えが使われているのに気がつくはずです。

サプリメントや化粧品であれば「レモン1000個分のビタミンC配合」、テーマパークであれば「東京ドーム20個分の面積」というように、単純に商品の効果を表す数値を出すのではなく、読み手がイメージしやすい例えを添えてあげると一気に訴求力があがります。
ターゲットが明確な場合は、それほど一般的でなくても彼らが理解できる例えを使うのもいいでしょう。

6.誤読を防ぐための読点ルール

皆様は、読点(文章を区切る「、」のこと)はどのような基準で付けられているでしょうか。
これも感覚に頼る要素が多いと思うのですが、読点は文章を正しく読み進めてもらうためのガイドとしての役割を果たすため、最低限、下記3つのルールを守った使い方を心がけましょう。

1.接続詞の後につける

接続詞とは「しかし」「だから」「つまり」など、前後の文を繋げる役割をもつ品詞のことです。基本的には接続詞の後ろに読点をつけておくと自然に読みやすい文章になります。

2.修飾語がどこにかかっているかが理解できるようにつける

修飾語とは、名詞や動詞を修飾する語句を指し、「美しい花」であれば「美しい」の部分が、「友人に会った」であれば「友人に」が「会った」を修飾する語句となります。

修飾語がかかる部分を明確にするために読点を活用します。

「鈴木は怒りながら黙々と作業する田中を見ていた」

という文章であれば、「怒りながら」と「黙々と」という修飾語がどこにかかるのか曖昧です。

「鈴木は、怒りながら黙々と作業する田中を見ていた」
「鈴木は怒りながら、黙々と作業する田中を見ていた」

という風に、1つ読点をつけることで誤読を防ぐことができます。

3.音読時に息継ぎするポイントにつける

読点は文章のリズム感を決定づける要素です。リズムの良い文章にするためには、一旦音読してみて自分が息継ぎしたポイントに読点をつけましょう。

まとめ

文章作成に関する情報は、書籍やWebコンテンツセミナーなど世の中に無数に出回っています。
ノウハウやルールは無数に存在していますが、冒頭にも記載したとおり、文章の役割は「相手に意図が伝わること」です。
極端な話、相手に意図が伝われば一般的な文章ルールは無視しても良いぐらいです。ルールやテクニックを覚えると、どうしてもそれらを遵守することに傾倒しがちです。
しかしそれらはあくまでユーザーに伝わりやすい文章を作成するための手段の1つであるということを常に念頭におきましょう。

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