今や日本の都市部でごく自然な光景になってきた爆買いですが、その様子が数年前から少し変化しているのをご存知でしょうか。

中国人が、家電やオムツを買い漁る……だけではなく、ドン・キホーテやドラッグストアで化粧品を大量にまとめて買う東南アジアの旅行者の姿が増えています。彼らはソーシャルバイヤーと呼ばれる人たちの可能性が大です。

ソーシャルバイヤーとは、現地で入手が難しい日本製品を大量に購入して持ち帰り、SNSを活用して販売する人たちを指します。

そのビジネススタイルには、東南アジアのSNS / オンラインショッピング事情が深く関わっています。本記事ではタイに焦点をあてて、今の事情をお伝えします。

これから海外、特にアジアを対象にマーケットの拡大を図りたいとお考えの方や、現在すでに進出しているものの、なかなか成果が出せずにいる方にオススメです。ぜひ普段の業務にお役立てください。
  

タイのSNS事情

タイの人口は6,800万人で、そのうちSNSのアクティブユーザーが4,600万人。日本は人口1億2,600万人に対してSNSのアクティブユーザーが6,400万人と、双方を比較してみてもわかるようにタイはSNS大国の1つと言えます。

その中でも1番のシェアを誇るのがFacebookです。タイでは、ホームページを持たずにFacebookだけで情報を出すお店もたくさんあります。また、友人とのやりとりはもっぱらLINEが使用され、バンコクの中でも流行の最先端をいく"サイアム"エリアにあるショッピングセンターでも、LINEのキャラクターをたくさん目にすることができます。

さらに、タイではインスタグラムの動きも活発で、アクティブユーザー19%の日本に対してタイでは44%と、いわゆるインンフルエンサーの影響力も多大です。

参考:

Digital in 2017:|Southeast Asia(タイ:P136〜)

Digital in 2017:|Eastern Asia(日本:P64〜)