マーケティングリサーチの代表的な手法11選

次に、マーケティングリサーチの代表的な手法をご紹介します。

1.アンケート

アンケートは、最も一般的なマーケティングリサーチの手法です。紙面やWebサービスを利用し、企業が用意した質問に対する回答を集計します。
回答者の母数を一定数募る必要はありますが、GoogleフォームTwitterのアンケート機能など、無料で利用できるツールが多いため、実施しやすい手法と言えるでしょう。

2.訪問調査

訪問調査は、対象ユーザーの自宅に伺い直接質問を行うマーケティングリサーチの手法です。訪問調査は、地域ごとの意識や傾向を測るのに適しています。

基本的に調査員とユーザーがマンツーマンで質問をするため、細かな意見を収集することができます。一軒ごとに訪問するため、調査会社に依頼するのが一般的です。

3.郵送調査

郵送調査は、対象のユーザーに向けてアンケート用紙を郵送して回答を得る手法です。郵送で質問するため、人件費や時間などがかからず低コストで実施できるというメリットがあります。ただし、ユーザーからアンケート用紙が返送されないことも考えられるため、十分なデータを集計できない可能性もあるでしょうい。

4.電話調査

電話調査は、対象ユーザーに電話で質問を行う手法です。紙面やWebサービスのアンケートフォームでは知ることができない意見を聞けるというメリットがあります。
また、訪問調査に比べて低コストで運用できるのがメリットです。

5.ソーシャルリスニング

ソーシャルリスニングとは、SNS上で発言されているユーザーの声を収集する手法です。企業からの質問ではなく、SNS上で自然発生的に投稿された内容を元に分析を行うため、「企業から頼まれている」というバイアスが掛からない自然な意見を得ることができます。

6.MROC調査

MROC調査とは、自社商品ユーザーなど「共通点」のあるユーザーを集め、ユーザー同士でディスカッションを行う手法です。ユーザー同士の会話から意識を調査できるのが特徴です。会場にユーザーを集めて行う他、Webサービス上で展開する場合もあります。

7.グループインタビュー

グループインタビューは、対象ユーザーを複数人集め司会者が質問を行う手法です。質問に対しては自由に回答できるため、幅広い意見や傾向を収集することができます。質問を通してアイデアを募ることもできるため、新商品開発などに役立てることもできるでしょう。

8.CLT調査

CLT調査は、会場にユーザーを複数人集め一斉にアンケート回答などを行うマーケティングリサーチ手法です。郵送やWebサービスでのアンケート調査と比べ、短期間でまとまった数量のデータを収集できるというメリットがあります。また、商品にその場で触れてもらうことで、より現実的な意見を調査できます。

9.パネル調査

パネル調査とは、調査を実施したい対象ユーザーを一定の期間固定し、継続して質問を行う手法です。一定条件の質問を継続的に行うことで、回答時間の変化や心境の変化を調べることができます。ユーザーの商品に対する意識やニーズを調査するのに向いている手法です。

10.モニター調査

モニター調査は、商品の発売前などに、対象ユーザーに対してサンプル提供を行い意見を収集する手法です。実際に商品を試した感想や意見を分析できるため、商品の改善アイデアを創出するために利用されるのが一般的です。

11.覆面調査(ミステリーショッピングリサーチ)

覆面調査(ミステリーショッピングリサーチ)とは、実店舗を持つショップに対して、覆面調査員が店舗の良い点や改善点を調査する手法です。覆面調査員は調査会社専属の場合もありますが、一般から募り依頼することもあります。ユーザー視点で自社の店舗の意見を収集できるのがメリットです。