インスタグラムは2017年4月に全世界のユーザー数が7億人を突破し、日本国内でも1,600万人を超えるユーザーに利用されています。

ユーザーとの接点の1つとしてインスタグラムを活用しようという企業の方も多いのではないでしょうか。ですが、いざインスタグラムのアカウントを開設しても、投稿に対して「いいね」がつかず、途方に暮れている方もいるかもしれません。

今回は、女性向けスマートフォンケースを販売しているネットショップでハッシュタグを変更しただけで「いいね」数を15%増加させた事例をご紹介します。

参考:
[Facebook社 2017年第2四半期(4月-6月)業績ハイライト | Facebookニュースルーム] (https://ja.newsroom.fb.com/news/2017/07/second-quarter-results/)
[フェイスブック、日本の利用者2700万人に|日本経済新聞] (https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ15HML_V10C17A2000000/)

※記事で紹介しているサービス名称やサービス内容は2017年9月時点のものです。

事例紹介:phocaseとは

スマホケース·カバーをもっとおしゃれなデザインに♡___phocase_フォケース_.png

「phocase(フォケース)」はAndroidを中心としたスマートフォンケースに特化したネットショップです。メインターゲットは20代〜40代の女性であり、ホームページの集客チャネルの1つとしてSNS(LINE@、Facebook、インスタグラム)を活用しています。

中でも、インスタグラムは2014年1月という早期から運用を始めてきました。
ですが、運用当初は投稿に対して「いいね」がつかず、ユーザーからポジティブな反応が得られていないという課題がありました。

phocase(フォケース)さん__phocase__•_Instagram写真と動画.png

過去に行った施策

2014年1月〜2017年3月まで、フォケースでは基本的に自社の商品を購入したユーザーの投稿を使って再投稿する「リポスト」を用いた投稿をメインとして行ってきました。
ですが、それではユーザーの投稿内容に依存してしまうため、4月以降は自社で作成した内容を投稿しています。

自社で投稿するにあたって行った施策の一部を紹介しましょう。

1.実際に撮影した写真を投稿に利用するように変更→工数がかかりすぎて断念

投稿に対して「いいね」を得るための施策として、それまでのデザイナーが作成した画像から、以下のような実際に撮影した画像に変更しました。

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phocase(フォケース)さん(@phocase)がシェアした投稿 -

ただし、こちらの施策は数枚の画像を用意するためだけにアイテムを揃え、配置を考え、撮影するという作業に工数がかかりすぎることが問題でした。

【実際にかかっていた工数】
 撮影 2〜3枚あたり2~3時間×1日2投稿=2投稿あたり1日4〜6時間。

そのため、画像を自社で撮影するのは難しく、デザイナーが作成した画像に戻すこととなりました。

2.画像デザインの統一

スクリーンショット_2017-09-12_17.33.31.png

自社で写真を撮影するには工数がかかりすぎるため、デザイナーが作成した画像への変更を行いました。ですが、投稿によって画像デザインがまちまちであり、スマートフォンケースのデザインが目立たない投稿も多くありました。

そのため、背景は白をベースとしたものに統一し、ケースのデザインが目立つように変更しました。

スタッツ___navista.png
上記は、インスタグラム分析ツール「ナビスタ」を利用して、画像の変更を行った時期の中で、もっとも「いいね」を獲得した投稿の「いいね」数を抽出したものです。

※「ナビスタ」は2018年にサービス終了しています。

撮影した画像を利用した際には「いいね」が伸びているものの、デザイナー作成による画像へ切り替えたタイミングで減少しているのがわかるでしょう。