なぜiPhoneのアイコンはあの形なのか?

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画像引用元:Apple

光学効果を深く知ると、同じ縦横比のものでも全く違う見え方をするということにセンシティブになります。
四角形はしっかりどっしりと構えて見え、丸は少し小さく見えるため弱々しく見えてしまうことがあります。

ところで、iPhoneのアイコンは四角形の縁を丸く削った形になっていますが、なぜあの形なのでしょうか?
環境工学者のマーク・エドワード氏によれば、iOS7から始まったなめらかなカーブを持つあの形は、*「完璧な図形」*だと言います。
この図形には、*黄金比(golden ratio proportion)*が隠されているというのです。

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画像引用元:muzli

今でさえこの「角のない四角形」はiOSの定番になっていますが、BGRによれば、角のない四角形のアイデアは、故スティーブ・ジョブズ氏がiPhoneをリリースする20年以上も前から温めていたアイデアだといいます。

ある専門家によれば、とがった角は思考のプロセスを遮断してしまう効果があるといいます。
iPhoneのアイコンが適度に丸みを帯びているおかげで、プロダクト全体が美しく見えるのです。

まとめ

デザインといえば1pxにこだわって設計をしていくのが大切なようにも思えますが、実際に人間の目で見たときにそれでは違和感を感じてしまうことがあるかもしれません。

そのようなときに、デザイナーは柔軟に微調整を行い、ユーザー体験を優先させることができれば、プロダクトは成功の波に乗ることができるでしょう。