【5】インタビュイーの答えに反応する

「頷き」と「共感」

誰かと会話しているとき、相手の反応が薄いと不安になりがちです。「今の話は面白くなかったかな」と心配することもあるでしょう。インタビューでも、それは同じです。インタビュイーに安心して本音を話してもらえるような反応を心がけましょう。

頷くことで伝わっていることを視覚的に伝え、共感は言葉で伝えましょう。人と話すことが苦手な方は、少し大げさに反応するよう意識してみるといいかもしれません。

沈黙も大事に

前述とは正反対の意味ですが、インタビュイーが答えを求めて考え込んでいる間は、沈黙を恐れず待つことも大切です。思わず考え込んでしまうほど、大切な答えが出てくるかもしれません。

自分の意見を語りすぎない

インタビューの内容が普段の関心に近い話題だと、つい熱くなって自分のほうが語りだしてしまうインタビュアーもいます。質問への導線であれば大丈夫ですが、自分の主張ばかりにならないように気をつけましょう。

【6】メモをとる

インタビュアーには、手書きで全てメモを取る人と、録音してメモは取らず、会話して進める人、どちらも並行して利用する人がいます。インタビューの内容と盛り上がりをありのままに記録するのであれば、メモと録音の並行利用をオススメします。

録音でインタビュイー自身の言い回しも含めた内容を正確に記録しつつ、重要な話題ではメモを取ります。メモを取られていると、インタビュイーも「自分は大事な話をしている」と意識し、発言の熱量も上がります。ただ、あまりメモに気を取られすぎると会話が中断してしまうときもあるので、メモに頼りすぎず、並行して活用しましょう。

【7】インタビュー後のフォロー

アフタートーク

インタビュー後、時間に余裕があれば少し雑談するのもいいでしょう。インタビュイーもリラックスしているため、思わぬ話題からいい話が聞けることもあります。

余裕があればインタビューを振り返り、完成する記事のイメージを先に伝えておきましょう。ここで全体的な方向性を確認できれば、記事執筆後の大幅な修正が発生するリスクを減らせます。

また、最後にはお礼を忘れないようにしましょう。

記事制作

インタビューが終わったら、できるだけ記憶が新しいうちに記事に落とし込むことをオススメします。時間が立ってしまうと、当時の盛り上がりや言葉のニュアンスといった、記録できない要素を忘れてしまいがちです。

インタビュイー側による記事確認の有無は、掲載メディアの方向性によって異なります。もし必要な場合も、同じ理由で早めに初稿を送りましょう。

掲載後の連絡

掲載日が確定した日、掲載開始日には、その旨を改めてお礼とともに伝えます。掲載後、もし他のメディアに取り上げられたり、読者から感想が来たりした場合も共有すると喜ばれるでしょう。

インタビュー終了後も関係を良好に保っておくと、次の機会に自社メディアやインタビュアー個人に指名をもらえるかもしれません。

まとめ

インタビューを成功させるための大切なポイントは、インタビュイーに心から興味をもち、好きになることです。仕事の枠をこえて、自分のために知りたい、聞きたいと思えば、自然とその熱意はインタビュイーに伝わります。そうすると、インタビュイーも誠心誠意答えてくれるでしょう。

また、理想のインタビューは、読者や社会に新しい気付きを与えることだけではありません。インタビュイー本人もインタビューの中で思考を深め、広げて、有意義な時間だったと思ってもらえるインタビューにしたいものです。