オウンドメディアを運用している方であれば、一度はインタビューの経験があるのではないでしょうか。広い意味での顧客の課題解決方法として、企業は近年商品紹介のみならず、様々な情報をコンテンツとして発信しています。そのコンテンツのひとつが、インタビュー記事です。

インタビュイーが著名人である場合は、普段自社メディアに訪れないユーザー層も引き込むことができ、閲覧数の増加が見込めます。

インタビューと聞くと、ただ用意した質問を投げかけてインタビュイーに答えてもらうことだと単純に捉えている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ただ一問一答のやり取りをするだけならメールで完結できます。
時間をとってインタビューを行うのであれば、対面でないと引き出せないような情報を取らなければ意味がありません。

では、どうすれば実のあるインタビューが実施できるのでしょうか。

例外もありますが、インタビューは実施前の準備が肝です。インタビューに慣れていない方であればなおさら、事前にどれだけ準備できるかでインタビューの質が変化します。

今回は、インタビューを実施する前に行うべき準備を、流れに沿って解説します。

インタビューとは

インタビューとは、インタビュイー(インタビューを受ける人)に対して、ある物事についての意見や考え方を質問する行為のことです。「質問するだけでいいのでは」と思いがちですが、実際はそう簡単でもありません。

インタビュイーの独自の情報やメッセージを引き出すには、事前調査に基づいた的確な質問や、当日話しやすいリラックスした環境を用意することが大切です。有意義なインタビューをするためには、入念な事前準備が欠かせません。

今回は、アポイントの取得からインタビューの事前準備までを解説します。

インタビュー当日に向けた事前準備

今回は、インタビュー当日に向けてどのような準備が必要かを解説します。
基本的には、以下の流れで進めていきます。

【1】アポイント取得
・インタビュイーとつながる
・依頼文を書く
・インタビュー希望日の1〜3ヶ月前に依頼する

【2】事前調査
・インタビュイーについて知る
・ゴールをイメージする
・質問内容の整理
・当日のインタビュー環境
・カメラの準備

【3】事前打ち合わせ
・確認事項を先方と共有する

【1】アポイント取得

インタビュイーとつながる

インタビュイーが所属する企業や団体があれば、そのホームページを調べます。

広報欄などがあれば、そこから問い合わせます。取材・講演依頼用の問い合わせフォームがなければ、一般的なお客様お問い合わせフォームを利用するのもよいでしょう。
ただ、この方法はインタビュイーへの間接的な依頼であるため、返信が来るまでに時間がかかることもあります。

可能であれば、FacebookやTwitterを活用したり、人づてに紹介してもらったりするのが理想です。

依頼文を書く

インタビューを依頼する際は、先方が検討しやすいようにできるだけ多くの情報を添えて連絡します。基本的な記載項目は以下の通りです。

・自己紹介
・媒体概要(ホームページがあればURL)
・企画概要
・掲載予定日
・掲載イメージ
・インタビューの詳細
・希望インタビュー日程(幅をきかせて複数案を提示)
・担当者の連絡先
・謝礼の内容

会ったことがない人であれば、最初の連絡で印象が決まります。ビジネスであることを意識して、丁寧に対応しましょう。メール作法に自信がない方は、下記の記事も参考にしてみてください。

参考:
ビジネスメールで失敗しない!覚えておくべきマナー集とやりがちなダメ文法|ferret[フェレット]

インタビュー希望日の1〜3ヶ月前に依頼する

インタビュイーの予定調整も考えて、インタビュー希望日から1ヶ月は空けて依頼することをオススメします。著名人など、多忙な方は3ヶ月ほど予定が埋まっている場合もあります。

直近の日程で設定し、先方を急かしてしまうのは失礼にあたります。余裕をもって行動しましょう。

【2】事前調査

インタビュイーについて知る

インタビュイーの情報はできる限り収集しましょう。
当日になって「こんなことも知らなかったのか」と思われると、インタビュイーも答える気がなくなってしまいます。また、調べれば分かることに時間を費やしてしまうと、中身のないインタビュー記事になってしまいます。

インターネットや書籍を活用し、以下のような情報は事前に調べておきましょう。

【インタビュイーの所属情報】
・企業や団体のホームページ
・企業情報(理念・事業内容・IR・代表のプロフィール)
・現在力を入れている事業・取り組み
・現状の課題
・関連する最新ニュース

【インタビュイー自身の情報】
・経歴
・現在の活動
・書籍
・過去のインタビュー記事
・SNSのアカウント

ゴールをイメージする

完成するインタビュー記事をイメージしておきましょう。今回のインタビューの目的、インタビュイーから引き出したい情報を考えれば、方向性が見えてくるはずです。

質問内容の整理

「MUST(絶対に聞きたい質問)」「WANT(できれば聞きたい質問)」に分けて、質問項目を整理します。質問項目はできるだけ多く用意します。

入念に下調べをするほど小さな疑問はなくなっていきますが、全て項目から削除してしまわないようにします。事前知識のない読者が何に疑問を感じるかも考えながら整理しましょう。

当日のインタビュー環境

当日インタビューを行う場所の確認も必須です。アクセスはもちろん、会場の座席の位置や照明具合も把握できると、スムーズに進行します。

カメラの準備

ほとんどのインタビューでは、写真撮影を行います。カメラマンに依頼する場合と、自分自身で撮影する場合があります。カメラマンに依頼する場合は、前述した会場の状態やインタビュイーのカメラ構図などを打ち合わせしておきましょう。

【3】事前打ち合わせ

インタビュイー側との事前打ち合わせも行います。
当日、限られた時間を有効利用するためにも、確認事項などは事前に確認しておきます。口頭ではなく、メールやチャットなどで文章に残しておくと確実です。

【確認事項】
・インタビューの目的
・当日の流れ(タイムスケジュール・訪問人数なども含む)
・大まかな質問内容
・インタビュイーが話したいこと

インタビューに持っていく物

インタビューに必要な物は以下の通りです。
その他、状況に応じて不備がないか確認しておきましょう。

【準備物】
・名刺
・企画書
・媒体資料(見本誌)
・メモ帳
・筆記用具
・ボイスレコーダー(2台あると安心)
・ビデオカメラ(映像でインタビューを振り返る)
・三脚、脚立(ビデオカメラ用)

身だしなみ

インタビュー時に身だしなみを整えることは基本です。清潔感のある装いを心がけましょう。

服装は、インタビュー先の企業や団体、場所に応じて使い分けます。基本的には、シャツにジャケットなど、清潔感のある服装であれば心配はいりません。
企業であればスーツが無難です。ただ、アパレル系や、社員が私服で勤務している場所では、むしろ浮いてしまう可能性もあります。

まとめ

インタビューの準備においては、目的を明確にすることと、インタビュイーが信頼して話してくれるような環境を整えることが重要です。

「準備8割」という言葉もあります。インタビュイーの貴重な時間をいただいていることを忘れず、しっかり準備して当日を迎えましょう。